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診療科・中央部門のご案内

歯科口腔外科

診療スケジュール・担当医

診療内容

口腔外科とは一言で表現すると咀嚼(食べ物をかむ)、嚥下(飲み込む)、構音(言葉を発する)などの機能を維持または回復するために存在する専門分野です。 
具体的には、一般の歯科医院では対応が難しい、口の中やその周囲の組織に生じたいろいろな疾患を治療する診療科です。

当科では、抜歯・外傷・炎症・嚢胞・腫瘍など、歯および歯周組織、顎骨、顎顔面領域における各種疾患に対して治療を行っています。

一般歯科開業医との役割分担を明確にし、一般歯科医院で治療可能な、虫歯・歯槽膿漏・義歯などの治療は、有病者や心身障害者を除いて、原則行わずに口腔外科的疾患を対象として治療を行っています。

専門分野

顎口腔の炎症・嚢胞・腫瘍、唇顎口蓋裂、顎顔面外傷、顎顔面の外科矯正、歯牙・歯周組織外科、口腔インプラント、口腔粘膜・唾液腺・顎関節疾患、口腔心身症

スタッフ紹介(2016年4月現在)

職名 氏名 専門分野 学会認定
教授 藤田 茂之 顎関節疾患
口腔癌と機能的な顎顔面再建外科
顎変形症(下顎前突、顔面非対称)
唇顎口蓋裂
日本口腔外科学会 口腔外科専門医・指導医
日本顎関節学会 指導医
日本がん治療認定機構 がん治療認定医(歯科口腔外科)
講師 東條 格 口腔外科全般
顎関節症
日本口腔外科学会 口腔外科専門医
Fellow of the International Board for the Certification of Specialists in Oral and Maxillofacial Surgery (FIBCSOMS)
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医(歯科口腔外科)
日本顎関節学会 専門医・指導医
助教 木賀 紀文 口腔外科全般
顎関節症
日本口腔外科学会 口腔外科専門医
日本顎関節学会 専門医
助教 平石 幸裕 口腔外科全般
口腔癌
日本口腔外科学会 口腔外科専門医
日本顎関節学会 専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医(歯科口腔外科)
助教 岡本 健二朗 口腔外科全般
顎関節症
 
学内助教 林田 咲 口腔外科全般
周術期口腔機能管理
日本口腔外科学会 口腔外科認定医
助教 新谷 ゆかり 口腔外科全般 日本口腔外科学会 口腔外科認定医
学内助教 家田 晋輔 口腔外科全般  
学内助教 森 恵一 口腔外科全般 日本口腔外科学会 口腔外科認定医
学内助教 武田 侑也 口腔外科全般  
学内助教
(後期研修)
伊藤 将吾 口腔外科全般  
学内助教
(後期研修)
高山 三郎 口腔外科全般  
学内助教
(後期研修)
上田 眞道 口腔外科全般  
研修医 志賀 亮介 口腔外科全般  
研修医 福谷 知士 口腔外科全般  
研修医 南方 悠佑 口腔外科全般  
大学院生 中西 隆 口腔外科全般
神経修復(研究分野)
 
非常勤講師 和田 健 口腔癌の化学療法および機能的再建
口腔粘膜疾患
口腔心身症
口腔インプラント
唇顎口蓋裂
日本口腔外科学会 口腔外科専門医・指導医
日本がん治療認定機構 がん治療認定医(歯科口腔外科)
研究生 郷 与志彦 顎変形症・口腔顎顔面外傷  
研究生 宮本 政幸 口腔外科全般 日本口腔外科学会 口腔外科認定医

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診療対象疾患

  • 顎顔面および口腔腫瘍
  • 顎顔面外傷
  • 顎関節疾患
  • 嚢胞性疾患
  • 先天奇形(唇顎口蓋裂など)
  • 顎変形症に対する外科的矯正
  • 口腔粘膜疾患
  • 埋伏智歯などの抜歯
  • 炎症性疾患
  • 顎顔面再建外科(マイクロサージェリー・仮骨延長・口腔インプラントなど)
  • 有病者・障害者に対する歯科治療(全身麻酔を含む)
  • 全身疾患に対する歯科的アプローチ
  • 口腔心身症、顎口腔顔面領域の慢性疼痛性疾患
  • 術前・術後の口腔ケア
  • 外傷性末梢神経障害

診療内容詳細

歯およびその周囲の疾患

一般開業医では処置の困難な"おやしらず"などの抜歯、歯根端切除などの外来小手術を行っています。

顎や口腔内の炎症

智歯周囲炎(おやしらず周囲の炎症)、虫歯や歯槽膿漏からの細菌感染が原因で起こる下顎周囲膿瘍、眼窩下膿瘍などに対して、切開排膿処置や抗生剤の点滴などにより消炎し、場合によっては短期入院していただき、局所・全身状態の改善をはかっています。

顎や歯、口腔・顎顔面領域の外傷の治療

顎顔面外傷は、交通事故、転倒、作業事故、スポーツ、殴打など種々の原因により生じ顔面の軟組織(皮膚や粘膜)の損傷、上顎骨や下顎骨などの骨折、歯の脱臼・破折などがあります。

口腔外科では、単に審美性にこだわるのではなく、噛み合わせや咀嚼機能に関係する顎顔面領域の損傷に対して、これらの機能回復を重要視した治療を 行っています。

骨折の治療は、咬合の回復と顎骨の安静をはかるために上下の歯をワイヤーで結び口があかないように固定する方法(顎間固定)や、手術により骨折部位をプレートとスクリューで固定する方法があります。当科ではそれぞれの症状に応じた治療法を選択し治療を行っています。

嚢胞(のうほう:顎の中や口腔軟組織にできた液の入った袋)の治療

嚢胞とは、顎の骨や周囲の軟組織にできる膿や粘液の溜まった袋状の病変で口腔外科領域では比較的頻度の高いものです。顎骨内にできた嚢胞は、感染を起こした歯髄や歯が出来る途中の組織が原因となって出来るものが多く、小さいうちは無症状のことが多いですが、大きくなると歯肉の腫脹や歯の動揺を伴ってくるようになります。治療は、歯の治療(根管治療)や外科的に嚢胞を摘出する必要があります。

腫瘍(顎の中や口腔軟組織にできたもの)の治療

口腔にも様々な良性、悪性の腫瘍(できもの)が発生します。歯の組織に由来する腫瘍(歯原性腫瘍)、粘膜上皮に由来する腫瘍などがあります。

なかでも悪性腫瘍(癌)は舌や歯肉に多く見られ、症状としては"粘膜のただれ"や、"治りにくい潰瘍"や"しこり"が特徴です。 口腔は咀嚼、嚥下、構音という重要な機能を持っているため口腔癌の治療にあたっては、癌の根治(治癒)はもちろんのことですが、機能を温存し治療後の機能障害を最小限に押さえることが重要です。そのためには早期発見・早期治療が大切です。治療法は、進行度によって異なりますが、手術療法・化学療法・放射線療法の組み合わせにより治療を行います。最近では、腫瘍切除後の顎口腔領域の再建外科も進歩し、口腔機能および審美的な回復に努め、早期の社会復帰を目指した総合的な治療を行っています。

顎関節疾患、特に顎関節症の治療

顎関節や咀嚼筋の痛み、関節雑音、口があかない(開口障害)などが顎関節症の主な症状です。当科では顎関節外来を設け、MRIや顎運動解析装置を用い顎機能の精査を行っています。

治療は、薬物療法、スプリント療法、そして関節鏡下手術を含めた外科的侵襲の少ない外科手術などを行っています。

口唇口蓋裂などの先天異常の治療

口唇口蓋裂は先天的に唇や口蓋が割れているもので、審美的だけでなく機能的にも障害がみられます。治療は手術により裂を閉鎖し、審美・機能面を改善しその後成人するまでの長い期間にわたり、歯科矯正も含めた一貫治療を行っています。通常口唇裂の手術は生後3~6ヶ月ごろ、口蓋裂の手術は生後1年6ヶ月ごろに行います。その後も定期的な診察と、必要に応じ修正術を行っています。また、歯列不正や上顎の劣成長(相対的な受け口)をきたすことも多く、歯科矯正医の対診のもと治療を行っています。

下顎前突症などの顎変形症に対する治療

顎変形症には上顎が出ている上顎前突症(いわゆる出っ歯)、下顎が出ている下顎前突症(いわゆる受け口)、上下の歯に隙間が開いてかみ合わない開咬症、顎が曲がっている顔面非対称などがあります。これらの場合、多くは骨格的に成長異常があるため、下顎骨や上顎骨を骨切りし、前後・左右・上下に移動させて咬合と容貌を外科的に矯正する手術が必要になってきます。

当科では、歯科矯正医の協力のもと手術を行っています。手術はすべて口腔内から行いますので、顔面の皮膚に傷跡は残りません。

口腔粘膜疾患・口腔乾燥症の治療

口腔粘膜に赤色、白色、潰瘍などの症状がある状態を口腔粘膜疾患と呼びしばしば痛みや違和感を伴います。皮膚疾患や全身疾患に関連するものなどいろいろありますので、当科では種々の検査によりその病態を評価し、それに基づいた治療を行っています。

また、口腔乾燥症は加齢やシェーグレン症候群、放射線照射など種々の原因により唾液の分泌量が低下する疾患です。症状が強くなると、口腔乾燥がすすみ食事がしにくくなったり、粘膜の萎縮により痛みが出ることもあります。それぞれの症状に応じた対症療法が中心になります。

口腔インプラント(インプラント外来)

主に一般開業医では扱えない、骨の移植を必要とするような症例や、内科的疾患を有するような症例、また、他病院での予後不良症例等を扱うことにしております。また、インプラント治療における医療相談にも応じていますので、お気軽にご相談ください。費用については基本的には保険治療対象外です。したがって、診察料、検査料、X線撮影料、投薬、注射・処置等も自費診療に含まれます。顎骨や歯の欠損状態によって義歯などの補綴物の設計が変わってきます。

有病者・障害者に対する歯科治療

狭心症や心筋梗塞などの循環器疾患や、重度の糖尿病などの全身疾患をお持ちの方で、一般開業医では対応が困難な処置が必要な場合の治療を、内科などの主科と協力して行っています。また、障害者の方に対しても、和歌山県歯科医師会とも協力し、全身麻酔下の歯科治療なども行っています。

全身疾患に対する歯科的アプローチ

睡眠時無呼吸症候群に対するスリープスプリント(マウスピース)を使った治療も呼吸器内科や耳鼻咽喉科と協力して行っています。

口腔心身症の治療

器質的ないし機能的障害が認められる病態の中には、その発症経過に心理社会的因子が密接に関与している場合があります。通常の治療ではなかなか軽快せず、ドクターショッピングをすることになります。当科では心身医学的対応も含め、全人的医療をこころがけています。

口腔ケア(口腔ケア外来)

全身麻酔手術や化学療法、放射線治療を受けられる方に対し、術中・術後の合併症や副作用による口腔粘膜炎などを予防するために専門的口腔ケアを行っています。

末梢神経障害(神経障害外来)

オトガイ神経や舌神経などの、外傷性による末梢神経損傷に対する治療を行っております。

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手術件数(中央手術室)

  2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
総計 225 296 381 356 407
  全身麻酔 163 175 191 180 204
局所麻酔 62 121 190 176 203
良性腫瘍 全麻 12 21 17 22 23 27 24 27 29 31
局麻 9 5 4 3 2
悪性腫瘍 全麻 42 56 36 55 31 51 33 41 32 37
局麻* 14 19 20 8 5
外傷 全麻 27 28 36 36 38 38 25 28 21 21
局麻 1 0 0 3 0
嚢胞 全麻 38 38 32 36 35 43 25 27 37 37
局麻 0 4 8 2 0
前癌病変 全麻 0 3 1 2 4 5 5 5 3 3
局麻 3 1 1 0 0
顎変形症 全麻 3 3 4 4 2 2 4 4 4 4
局麻 0 0 0 0 0
プレート除去 全麻 14 16 8 9 11 14 10 11 15 15
局麻 2 1 3 1 0
再建 全麻 0 1 4 6 1 5 6 7 10 10
局麻 1 2 4 1 0
唇顎口蓋裂 全麻 3 3 2 2 8 8 5 5 2 2
局麻 0 0 0 0 0
炎症 全麻 6 10 5 9 7 11 6 10 5 5
局麻 4 4 4 4 0
唾液腺疾患 全麻 3 3 5 6 4 4 3 3 4 4
局麻 0 1 0 0 0
顎関節疾患 全麻 7 7 9 9 7 7 6 6 8 8
局麻 0 0 0 0 0
抜歯など 全麻 7 14 67 78 6 140 10 143 17 199
局麻 7 11 134 133 182
神経修復 全麻 6 6 2 2 13 13 14 14 15 15
局麻 0 0 0 0 0
その他 全麻 0 0 2 3 1 3 5 7 1 1
局麻 0 1 2 2 0
インプラント 全麻 0 16 1 17 0 10 0 19 1 15
局麻 16 16 10 19 14

(*カテテリゼーション含む)