看護師・助産師
当院での分娩取り扱い
当院では大学病院の機能を活かしたハイリスク妊娠・分娩(切迫早産、前置胎盤、多胎妊娠、妊娠高血圧症候群、内科疾患合併妊娠など)、また県立病院として、和歌山県に在住する方の正常分娩・妊娠を取り扱っています。
希望の方は「妊婦健診は近くの診療所で、お産は総合病院で」という産科セミオープンシステムでの健診は可能です。分娩制限はしていませんが、ハイリスク分娩に対応する機能を維持するため、和歌山県外在住の方でリスクがない方の分娩(里帰り分娩)には対応していません(和歌山県外の方でも、ハイリスク妊娠で紹介状のある方の場合は対応しています)。詳しくはわかやまお産ネットワーク(073-441-0823)に御連絡ください。
ホームページアドレスはhttp://www.wakayama-osannet.org/sankasemi.htmlです。
総合周産期母子医療センターであるため、休日・夜間は2人当直医制で対応しており、急変時にはNICU・麻酔科など各科と協力して対応していきます。また、周産期センターとしての機能を維持するため、入院患者さんには個室などのご希望に添えない場合や病棟の移動をお願いする場合があります。多くの方が母児ともに安全に分娩を行うためであり、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
正常分娩を含め、ハイリスク分娩にも数多く対応しているため、正常分娩も含め、分娩時には少なくとも産婦人科専門医を持つレベルの医師が少なくとも1人以上、助産師は2人以上、状況によりNICUの医師が1人以上分娩に立ち会います。また、大学病院でも有るため、当大学の医学生が関わらせていただく場合もあります。現在、産婦人科医が少ないことが社会問題となっていますが、未来の産婦人科医の育成のためにもご協力をいただければ幸いです。
正常な妊娠、分娩経過をされている方でも、分娩途中で母体及び胎児の状態が急激に悪化する場合があります。急いで胎児を娩出しないといけないと判断した時、緊急で帝王切開術を行う場合があります。「緊急A帝王切開」システムにより、手術決定からできるだけ早く胎児を娩出できるように、手術室や麻酔科、小児科、輸血部などの関連部署と連携して、定期的にシミュレーションを行っています。