戦後、日本の医療というものは、欧米に比べて遅れているということで、治療医学を中心に進められてきました。しかし、患者満足には治療だけではなくて、ケアする、ケアマインドを医療人が備え持つということが重要ではないかと思われます。先進医療というもの、治療は進めるべきでありますが、治療とケアとの両輪によって進めるべき、そして患者満足が達成されるのではないかと考えられるわけです。


県立医科大学では、人間性涵養のためのケアマインド教育に取り組んでいます。
(1)早期体験実習
(2)患者さんと家族をお呼びしたセミナーを行うケアマインド教育I
(3)高野山大学によるスピリチュアルケア講義あるいは実習
(4)看護実習
(5)医療問題ロールプレイ
(6)緩和ケア病棟の実習
(7)緩和ケア病棟でのボランティアケア


マインドとは一体どういうことかといえば、患者の意見を聞くこと、聞き出す能力、コミュニケーション能力、患者の感性を身につけることです。
そこで、医療問題ロールプレイがひとつの柱で、もうひとつは、緩和ケア病棟実習になるわけです。