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解剖学第一講座

お知らせ

2021年12月15日 “Stomach secretes estrogen in response to the blood triglyceride levels.”について記者会見を行いました

2021年12月7日 “Stomach secretes estrogen in response to the blood triglyceride levels.”が Communications Biologyに掲載されました

2020年6月1日 第96回日本解剖学会近畿学術集会のホームページを公開しました。

教育概要

医学部教育では2年次で骨学・内臓学の講義と実習、発生学講義、肉眼解剖実習(隔年担当)を担当し、3年次の基礎配属実習では教室の研究テーマに関連した研究の指導をしている

スタッフ紹介(2021年12月現在)

役職 氏名 備考
教授 金井 克光
Yoshimitsu Kanai, M.D., Ph.D
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講師 山本 悠太
Yuta Yamamoto, Ph.D
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助教 伊藤 隆雄
Takao Ito, Ph.D
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助教 山岸 直子
Naoko Yamagishi, Ph.D
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副主査 小山 卓也
Takuya Koyama
 
事務補助 池本 惠子
Keiko Ikemoto
 
博士研究員 西 利男
Toshio Nishi, M.D., Ph.D
 

スタッフ紹介

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研究テーマ

(1) 胃エストロゲンによる血中中性脂肪値調節メカニズム

血糖値が上がると膵臓からインスリンが分泌されて血糖値を下げることは広く知られているが、血中中性脂肪値が上がった時にこれを下げるホルモンは知られていなかった。他方、エストロゲンは性周期の調節以外にも、摂食行動、脂肪合成、脂肪の血中への放出を抑制し、脂肪の蓄積・消費を促進することが知られている。本研究室は前任の上山敬司教授の「胃からエストロゲンが分泌される」という研究を引き継ぎ、「血中中性脂肪値が上がると胃からのエストロゲン分泌が増える」ことを発見し、胃エストロゲンによる血中中性脂肪値の調節メカニズムを提唱した(図、Ito et al. Commun Biol, 2021)。本研究は血中中性脂肪値の変化により分泌量が変化するホルモンを見つけた初めてのものであり、本研究により脂質代謝調節の理解が飛躍的に前進することが期待される。また臨床的にも、エストロゲンを「生殖に関わる」ホルモンとしてではなく、「増えれば血中の中性脂肪値を低下させ、減れば増加させる」ホルモンと見方を変えることで、エストロゲンが関わる様々な病態への理解が深まり、新たな治療法の開発が進むことが期待される。現在、臨床講座との共同研究を含め、胃エストロゲンの分泌機序のさらなる解明とその役割について様々な手法を用いた解析を行っている。図1

(2) カベオラにおけるレセプターを介したリガンドの細胞内取り込み

KIF13Bが「LRP1に結合するhDLG1」と「カベオラに存在するutrophin」に結合して「LRP1-hDLG1-KIF13B-utrophin-カベオラ複合体」を形成することで、KIF13BがLRP1をカベオラにリクルートし、LRP1のカベオラを介したエンドサイトーシスを促進することを見いだした(図、Kanai et al. JCB 2014)。本研究はカベオラを介した膜レセプターの細胞内取り込みの分子メカニズムを明らかにした初めてのものである。現在、本研究室ではレセプターをカベオラまで結びつけるタンパク複合体の制御メカニズムについて細胞生物学をはじめとするさまざまな手法を用いた解析を行っている。

(1) カベオラにおけるレセプターを介したリガンドの細胞内取り込み

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大学院生募集

大学院(修士・博士)では上記の研究内容から個々の研究テーマを選び、学位取得や論文発表に向け、組織学、生化学、細胞生物学の手法を中心とした研究を行う。臨床医学教室との共同研究も広く受け入れており、令和3年12月現在、第4内科学講座と救急・集中治療医学講座と共同研究を行っている。大学院準備課程(M.D-Ph.Dコース)の学生も合わせて募集している。

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研究業績

最新の情報はスタッフ紹介の”researchmap”を参照ください。

  • 原著
  • 総説
  • 国際学会発表
  • シンポジウム
  • Ito T, Yamamoto Y, Yamagishi N, Kanai Y. Stomach secretes estrogen in response to the blood triglyceride levels. Communications Biology, 2021 Dec 7;4(1):1364.
  • Yamamoto Y, Tamagawa S, Tanioka K, Suzuki T, Hotomi M, Ukai S, Ueyama T. Subjective loudness using external noise reflects the loudness and distress of tinnitus: a cross-sectional study. Otology and Neurotology 2020 Jul;41(6):e655-e662.
  • Nakanishi T, Yamamoto Y, Tanioka K, Shintani Y, Tojyo I, Fujita S. Effect of duration from lingual nerve injury to undergoing microneurosurgery on improving sensory and taste functions: retrospective study. Maxillofac Plast Reconstr Surg. 2019 Dec 27;41(1):61.
  • Sofyana NT, Zheng J, Manabe Y, Yamamoto Y, Kishino S, Ogawa J, Sugawara T. Gut microbial fatty acid metabolites (KetoA and KetoC) affect the progression of nonalcoholic steatohepatitis and reverse cholesterol transport metabolism in mouse model. Lipid 2020 Mar;55(2):151-162
  • Yamagishi N, Omata Y, Aoki-Yoshida A, Moriya N, Goto T, Toyoda A, Aoki R, Suzuki C, Takayama Y. Comparison of gut tight junction gene expression in C57BL/6J and BALB/c mice after chronic social defeat stress. JARQ, 2019; 53(1), 41-46.
  • Tomida C, Yamagishi N, Nagano H, Uchida T, Ohno A, Hirasaka K, Nikawa T, Teshima-Kondo S. VEGF pathway-targeting drugs induce evasive adaptation by activation of neuropilin-1/cMet in colon cancer cells. Int. J. Oncol. 2018 Apr;52(4):1350-1362.
  • Nishi T, Yamamoto Y, Yamagishi N, Iguchi M, Tamai H, Ito T, Tsuruo Y, Ichinose M, Kitano M, Ueyama T. Lansoprazole prevents the progression of liver fibrosis in non-alcoholic steatohepatitis model rats. J. Pharm. Pharmacol. 2018 Mar;70(3):383-392.
  • 金井克光. KIF13Bが制御するLRP1のカベオラを介した細胞内取り込みのメカニズム 和歌山医学 70(4)138-141, 2019
  • Nishi N, Yamamoto Y. Lansoprazole prevents the progression of liver fibrosis in nonalcoholic steatohepatitis model rats. 18th World Congress of Basic and Clinical Pharmacology (WCP2018). Kyoto, Japan, 2018.7.1-6.
  • Takashi Nakanishi, Yuta Yamamoto, Naoko Yamagishi, Takao Ito, Yukari Shintani, Kenjiro Okamoto, Itaru Tojyo, Shigeyuki Fujita. Clinical course of lingual nerve injury at extraction of the mandibular third molar and immunohistochemical study of Traumatic neuroma. The 59th Congress of Korean Association of Oral & Maxillofacial Surgeons (KAOMS2018), Asan Medical Center, Seoul, Korea, 2018.4.26-28.
  • Sofyana NT, Zheng J, Manabe Y,Yamamoto Y, Kishino S, Ogawa J, Sugawara T. Effects of fatty acid metabolites by a gut lactic acid bacterium on lipid metabolism in NASH model mice. 2018 AOCS Annual Meeting & Expo, Minneapolis (Minesota), 2018.5.6-9
  • 金井 克光.タウから見た神経細胞~研究をしていて少しうれしいこと、いろいろ.第6回最新の医学・医療カンファランス、和歌山、2018.11.8.
  • Yoshimitsu Kanai. KIF13B enhances the endocytosis of LRP1 by recruiting LRP1 to caveolae. Wakayama-Shangdong Medical & Nursing Symposium 2018, Wakayama, 2018.11.19.
  • 金井 克光.タウとキネシンから見た神経細胞.教授就任記念講演会、和歌山、2019.2.12
  • 金井 克光.キネシンが運ぶ記憶のメカニズム.脳と神経の懇話会、和歌山、2019.3.14.

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研究費

最新の情報はスタッフ紹介の”researchmap”を参照ください。

文部科学省

  • 令和2-4年度 基盤研究C(代表:金井克光) 3,400千円 分子モーターKIF13BによるLRP1を介したβアミロイドの脳からの排出機構
  • 平成31-令和3年度 若手研究B(代表:山岸直子)3,200 千円 異所性脂肪蓄積に寄与するVEGF-Bシグナルの分子メカニズムの解明
  • 平成29-30年度 若手研究B(代表:山岸直子) 3,100 千円 VEGF-Bシグナルを介した肝細胞による脂肪酸取り込み機序の解明
  • 平成27-29年度 若手研究B(代表:山本悠太) 3,000 千円 うつ様行動を引き起こす小脳-ゲノミクスとモルフォロジーからのアプローチ

AMED

  • 平成30年度 橋渡し研究戦略的推進プログラム(シーズA:大阪大学拠点分)(代表:山本悠太) 600 千円
  • 平成29年度 橋渡し研究戦略的推進プログラム(シーズA:大阪大学拠点分)(代表:山本悠太) 990 千円

産学共同研究

  • 日東薬品工業株式会社(代表:山本 悠太)
問い合わせ先
○解剖学第一講座(医学部)/ 細胞生物学教室(大学院)
ykanai[at]wakayama-med.ac.jp  [at]は@に置き換えてください
TEL:073-441-0616  FAX:073-441-0860

○篤志献体事務局
篤志献体について