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解剖学第一講座

お知らせ

2020年6月1日 第96回日本解剖学会近畿学術集会のホームページを公開しました。

教育概要

医学部教育では2年次で骨学・内臓学の講義と実習、発生学講義、肉眼解剖実習(隔年担当)を担当し、3年次の基礎配属実習では教室の研究テーマに関連した研究の指導をしている。

スタッフ紹介(2018年12月現在)

役職 氏名 備考
教授 金井 克光
Yoshimitsu Kanai, M.D., Ph.D
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講師 山本 悠太
Yuta Yamamoto, Ph.D
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助教 伊藤 隆雄
Takao Ito, Ph.D
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助教 山岸 直子
Naoko Yamagishi, Ph.D
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副主査 小山 卓也
Takuya Koyama
 
事務補助 岡崎 有希
Yuki Okazaki
 
博士研究員 西 利男
Toshio Nishi, M.D., Ph.D
 

スタッフ紹介

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研究テーマ

クラスリンを介した細胞内取り込みのメカニズムについては研究が進んでいるが、カベオリンを介したものについてはほとんどわかっていない。また、ストレスに対する生体の応答は必ずしも有益なものとは限らず、時には様々な病態を引き起こすことが知られており、その治療薬の開発は非常に重要である。当教室では「カベオラにおけるレセプターを介したリガンドの細胞内取り込み」と「”酸化ストレスが原因となる非アルコール性脂肪性肝炎”と”胃全摘ストレスが引き起こす全身症状”をモデルとしたストレスに対する生体の応答」に関する研究を行っている。

(1) カベオラにおけるレセプターを介したリガンドの細胞内取り込み

KIF13Bが「LRP1に結合するhDLG1」と「カベオラに存在するutrophin」に結合して「LRP1-hDLG1-KIF13B-utrophin-カベオラ複合体」を形成することで、KIF13BがLRP1をカベオラにリクルートし、LRP1のカベオラを介したエンドサイトーシスを促進することを見いだした(図、Kanai et al. JCB 2014)。本研究はカベオラを介した膜レセプターの細胞内取り込みの分子メカニズムを明らかにした初めてのものである。現在、本研究室ではレセプターをカベオラまで結びつけるタンパク複合体の制御メカニズムについて細胞生物学をはじめとするさまざまな手法を用いた解析を行っている。

(1) カベオラにおけるレセプターを介したリガンドの細胞内取り込み

(2) 酸化ストレスが原因となる非アルコール性脂肪性肝炎の発症メカニズムと治療法の探求

近年、プロトンポンプ阻害作用をもつ胃潰瘍治療薬として広く使われているランソプラゾールが抗酸化ストレスタンパク質であるHO-1を増加させることがわかってきた。本研究室ではこのランソプラゾールの抗酸化ストレス作用に注目し、酸化ストレスが原因で発症する肝炎(薬剤性急性肝炎やアルコール性脂肪性肝炎)にランソプラゾールが効果的であることを確認した。さらにその作用機序としてランソプラゾールがHO-1を含む抗酸化ストレスタンパク質の発現を促進するNrf2を増加させることを見出した。現在、ランソプラゾールが非アルコール性脂肪性肝炎の抑制にどのように作用するか、組織学、細胞生物学、バイオインフォマテクス等の手法を用いて解析するとともに、非アルコール性脂肪性肝炎の治療に有効であるかを検討している。

(2) 酸化ストレスが原因となる非アルコール性脂肪性肝炎の発症メカニズムと治療法の探求

(3) 胃全摘ストレスが引き起こす全身症状の発症メカニズムと治療法の探求

胃切除は胃癌の手術により行われるが、術後に骨がもろくなることがある。これは胃切除に伴うビタミンD吸収不全により骨軟化症が引き起こされたためと長らく考えられてきた。ところが本研究室の胃切除ラットを用いた研究では、胃切除により血中全ビタミンDの減少は認めたものの、活性化ビタミンDに限ると逆に増加していることを見出した。さらに胃切除したラットの骨では骨芽細胞、破骨細胞の両者が活性化しており、カルシウムが緻密骨から血中に放出されることで骨が脆弱になるのではなく、緻密骨が破骨細胞により削られて薄くなることで骨がもろくなることを見出した。現在は胃切除による見られる全身症状の発症メカニズムについて検討している。

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大学院生募集

大学院(修士・博士)では上記の研究内容から個々の研究テーマを選び、学位取得や論文発表に向け、細胞生物学の手法を中心とした研究を行う。

さらに臨床医学教室との共同研究も広く受け入れており、お互いに関心を持てるテーマについて疑問を解決するような実験系を構築している。平成30年12月現在、歯科口腔外科学講座と救急・集中治療医学講座の歯科医師、医師が当教室で研究を行っている。

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研究業績

最新の情報はスタッフ紹介の”researchmap”を参照ください。

  • 原著
  • 総説
  • 国際学会発表
  • シンポジウム
  • Yamamoto Y, Tamagawa S, Tanioka K, Suzuki T, Hotomi M, Ukai S, Ueyama T. Subjective loudness using external noise reflects the loudness and distress of tinnitus: a cross-sectional study. Otology and Neurotology (In press)
  • Nakanishi T, Yamamoto Y, Tanioka K, Shintani Y, Tojyo I, Fujita S. Effect of duration from lingual nerve injury to undergoing microneurosurgery on improving sensory and taste functions: retrospective study. Maxillofac Plast Reconstr Surg. 2019 Dec 27;41(1):61.
  • Sofyana NT, Zheng J, Manabe Y, Yamamoto Y, Kishino S, Ogawa J, Sugawara T. Gut microbial fatty acid metabolites (KetoA and KetoC) affect the progression of nonalcoholic steatohepatitis and reverse cholesterol transport metabolism in mouse model. Lipid 2020 Mar;55(2):151-162
  • Yamagishi N, Omata Y, Aoki-Yoshida A, Moriya N, Goto T, Toyoda A, Aoki R, Suzuki C, Takayama Y. Comparison of gut tight junction gene expression in C57BL/6J and BALB/c mice after chronic social defeat stress. JARQ, 53(1), 41-46.
  • Tomida C, Yamagishi N, Nagano H, Uchida T, Ohno A, Hirasaka K, Nikawa T, Teshima-Kondo S. VEGF pathway-targeting drugs induce evasive adaptation by activation of neuropilin-1/cMet in colon cancer cells. Int. J. Oncol. 52(4):1350-1362.(2018)
  • Nishi T, Yamamoto Y, Yamagishi N, Iguchi M, Tamai H, Ito T, Tsuruo Y, Ichinose M, Kitano M, Ueyama T. Lansoprazole prevents the progression of liver fibrosis in non-alcoholic steatohepatitis model rats. J. Pharm. Pharmacol. 70(3):383-392. (2018)
  • 金井克光. KIF13Bが制御するLRP1のカベオラを介した細胞内取り込みのメカニズム 和歌山医学 70(4)138-141, 2019
  • Nishi N, Yamamoto Y. Lansoprazole prevents the progression of liver fibrosis in nonalcoholic steatohepatitis model rats. 18th World Congress of Basic and Clinical Pharmacology (WCP2018). Kyoto, Japan, 2018.7.1-6.
  • Takashi Nakanishi, Yuta Yamamoto, Naoko Yamagishi, Takao Ito, Yukari Shintani, Kenjiro Okamoto, Itaru Tojyo, Shigeyuki Fujita. Clinical course of lingual nerve injury at extraction of the mandibular third molar and immunohistochemical study of Traumatic neuroma. The 59th Congress of Korean Association of Oral & Maxillofacial Surgeons (KAOMS2018), Asan Medical Center, Seoul, Korea, 2018.4.26-28.
  • Sofyana NT, Zheng J, Manabe Y,Yamamoto Y, Kishino S, Ogawa J, Sugawara T. Effects of fatty acid metabolites by a gut lactic acid bacterium on lipid metabolism in NASH model mice. 2018 AOCS Annual Meeting & Expo, Minneapolis (Minesota), 2018.5.6-9
  • 金井 克光.タウから見た神経細胞~研究をしていて少しうれしいこと、いろいろ.第6回最新の医学・医療カンファランス、和歌山、2018.11.8.
  • Yoshimitsu Kanai. KIF13B enhances the endocytosis of LRP1 by recruiting LRP1 to caveolae. Wakayama-Shangdong Medical & Nursing Symposium 2018, Wakayama, 2018.11.19.
  • 金井 克光.タウとキネシンから見た神経細胞.教授就任記念講演会、和歌山、2019.2.12
  • 金井 克光.キネシンが運ぶ記憶のメカニズム.脳と神経の懇話会、和歌山、2019.3.14.

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研究費

最新の情報はスタッフ紹介の”researchmap”を参照ください。

文部科学省

  • 平成27-29年度 若手研究B(代表:山本悠太) 3,000 千円 うつ様行動を引き起こす小脳-ゲノミクスとモルフォロジーからのアプローチ
  • 平成29-30年度 若手研究B(代表:山岸直子) 3,100 千円 VEGF-Bシグナルを介した肝細胞による脂肪酸取り込み機序の解明

AMED

  • 平成29年度 橋渡し研究戦略的推進プログラム(シーズA:大阪大学拠点分)(代表:山本悠太) 990 千円
  • 平成30年度 橋渡し研究戦略的推進プログラム(シーズA:大阪大学拠点分)(代表:山本悠太) 600 千円

産学共同研究

  • 日東薬品工業株式会社(代表:山本 悠太)
問い合わせ先
○解剖学第一講座(医学部)/ 細胞生物学教室(大学院)
ykanai[at]wakayama-med.ac.jp  [at]は@に置き換えてください
TEL:073-441-0616  FAX:073-441-0860

○篤志献体事務局
篤志献体について