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耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座

教室概要

現在の耳鼻咽喉科・頭頸部外科教室は、保富宗城教授を筆頭に准教授1名、講師3名、助教4名、学内助教5名、そのうち大学院生1名で構成されています。「世界的な視野で研究・診療を!紀州から世界へ発信」をモットーとして日々診療、研究にいそしんでいます。

スタッフ紹介(令和2年8月現在)

教授 保富宗城
講師 大谷真喜子、杉田玄、玉川俊次、榎本圭佑、河野正充
助教 平岡政信、武田早織、熊代奈央子
学内助教 村上大地、平山俊、泥谷匡祥、奥田勝也、木下哲也、木村貴任、木村恵梨、志賀達也、宮本真衣
臨床講師 山本 良一(国保日高総合病院耳鼻咽喉科)
客員教授 榎本 雅夫(NPO法人日本健康増進機構)
研究員(学内) 金子 富美恵、京 雪楓

研究概要・業績

 大学教室の使命は、アカデミアにあると考えます。教室の多様性と国際性の拡充を目指し、アカデミア本来の姿である価値観の共有できる学際的臨床教室の確立を目標としています。この目標のもと、耳、鼻・副鼻腔、口腔・咽喉頭、頭頸部(甲状腺を含む)の全ての診療分野において幅広い知識と臨床能力を有し、臨床・研究・教育のバランスが取れ、社会人としての品格のある専門医を育成するとともに、大学の目標でもある臨床研究中核病院の獲得に向けた臨床研究の推進と基礎研究の拡充を目指しています。また、2016年度より和歌山耳鼻咽喉科臨床懇話会(2019年3月より和歌山耳鼻咽喉科・頭頸部外科臨床懇話会に改称)を企画し、様々な専門分野の先生をお招きすることで、教室員はもとより同門会の先生方とともに、和歌山県の耳鼻咽喉科・頭頸部外科診療の向上に貢献できればと考えます。
 和歌山県立医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室では、①感染症・免疫・アレルギー、②頭頸部腫瘍、③感覚器を3つの柱とした臨床・研究・教育を推進しています。また、2018年10月1日より診療科名および講座名(大学院講座含む)ともに耳鼻咽喉科・頭頸部外科となります。

    抄読会・勉強会

 月曜日 Advanced Course:最新英語論文を中心とした抄読会
 金曜日 Basic Course:専門医育成のための基本知識を中心とした勉強会
 を行なっています。これらの抄読会や勉強会では、月に1回程度で英語でのカンファレンスを始めました。今後の国際展開を視野に、日常生活の中から英語での討論になれ親しむことができればと思います。
抄読会の概要は以下に公開しております。
ORL.WAKAYAMA-MED(外部リンク)
 2018年の9月1日には、レジデント向けの耳鼻咽喉科ハンズオンセミナーと、研究発表会:WMU ORL Research Retreatを開催しました。

    論文・学会発表

 積極的な学会とともに、同門の先生方からご紹介いただいた一例一例を大切に、学術論文として記録に残していきたいと考えています。
 川崎病の成人例を村上 大地先生が「Adult-onset Kawasaki Disease Presenting with Acute Epiglottitis Findings」としてまとめてくれました。
「Recurrent bacterial translocation from gut and sepsis in head and neck cancer patients and its prevention by probiotics」をグンデゥズ メーメット先生が投稿中のほか、熊代 奈央子先生が「舌根部異所性甲状腺の2例」を投稿してくれています。
 医局の先生がそれぞれ論文課題を持ち論文投稿をしていければと考えます。

  • 臨床活動報告1
  • 臨床活動報告2
  • 臨床活動報告3
  • 総説
  • 原著
  • 学会報告
  • 市民公開講座
  • 講演会

Ⅰ.感染症・免疫・アレルギー ユニット

ユニットリーダー:平岡 政信、杉田 玄、河野 正充
【臨床活動】
①感染症領域

 感染症は、教室の全国に誇る特色のある分野です。現在、国策としての薬剤耐性(AMR)アクションプランが進められており、抗菌薬の適正使用が注目されています。和歌山放送 和歌山医療ナビこれまでの小児急性中耳炎診療ガイドライン、急性鼻副鼻腔炎診療ガイドライン、術後感染予防抗菌薬適正使用のための実践ガイドラインの作成に参加してきた経験から、本年度は小児急性中耳炎診療ガイドライン2018年度改訂版の作成、JAID/JSC感染症治療ガイド2018(急性咽頭炎・扁桃炎、中耳炎、副鼻腔炎)の作成に携わってきました。小児急性中耳炎は教室がこれまでに本邦におけるオピニオンリーダーとして活躍してきた分野です。2018年の8月には、和歌山放送 和歌山医療ナビにて中耳炎の話をする機会を得ました。[保富 宗城]
医学雑誌 JOHNS  また、多施設共同臨床研究による小児急性中耳炎における予後予測因子の研究を行いました。これまでの低年齢や集団保育などの急性中耳炎の難治化の危険因子の検討をさらに進め、小児急性中耳炎の治癒経過を予測するパラメーターとして、治療5日目での鼻腔所見の改善と鼓膜所見の改善(特に鼓膜の膨隆所見)に注目したもので、現在英文誌への投稿中です。[平岡 政信]

②免疫領域
 免疫領域については、免疫・炎症論として扁桃・咽頭疾患を中心に展開しており、熊代奈央子先生が口蓋扁桃の生理的変化についてこれまでの知見を総説としてまとめJOHNSの表紙を飾っています。[熊代 奈央子]
 2018年3月23日にはLISA (Less Invasive Surgery of Adeno-Tonsil and Nose Surgery)を開催し、杉田玄先生がCoblator® II Surgery SystemのインストラクターとしてLive Surgeryから講演と大活躍してくれました。[杉田 玄]
 本領域では、睡眠時無呼吸症候群の診療に力を入れました。睡眠の質の改善は社会的問題でもあり、リビング和歌山でも紹介されています。現在、有田市立病院をモデルとして地域における睡眠時無呼吸症候群の管理センターを構築しています。[杉田 玄]
和歌山の健康づくり情報誌 リビけん1和歌山の健康づくり情報紙 リビけん2

③アレルギー領域
 アレルギー領域については、これまでの懸案であったアレルギーの専門性を重視した診療の展開の基盤を作りました。本年よりアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法を開始しました。[平岡 政信、武田 早織]
 本領域においては榎本雅夫先生を客員教授としてお招きしました。今後、さらに発展する分野であり診療とともに臨床研究にも力を入れていきたいと思っています。

【研究活動】

鼻咽腔における細菌の保菌と伝播に関する宿主-細菌相互作用の研究
 薬剤耐性菌の世界的な拡散が問題とされる現在、薬剤耐性菌の増加を防ぐには、鼻咽腔における病原細菌の伝播と保菌の機序の解明と抑制が新たな課題と考えます。鼻咽腔における細菌の伝播と保菌は、①鼻咽腔からの体外への排菌(exit)、②新たな宿主の鼻咽腔への侵入(entry)、③新たな宿主の鼻咽腔における定着と保菌の成立(establishment)という3つの連続するイベントにより起こると考えられます。なかでも、上気道感染症発症の初段階となる鼻咽腔における細菌の定着と保菌の成立過程では、細菌が宿主防御機構から逃れ環境に適応(Adaptation)することが重要となります。本研究ユニットでは、上気道感染症の代表的な原因菌である肺炎球菌とインフルエンザ菌を中心に、鼻咽腔における細菌の伝播と保菌に関与する宿主—細菌間の相互作用について解明するとともに、伝播と保菌を抑制する新しい上気道感染症の予防法の開発を目指した研究を行っています。
図1鼻咽腔における肺炎球菌の伝播と保菌の仮説図2伝播・保菌の過程と宿主-細菌間相互作用

 2018年10月からアルバニアよりDenisa Nanushajさんを国費留学生とし受け入れることで、より国際的な展開を進めています。

①鼻咽腔細菌叢の成立における細菌性病原因子の役割
[河野 正充、村上 大地、金子 富美恵]

 鼻咽腔における肺炎球菌およびインフルエンザ菌の保菌成立機序について様々な表面抗原:Pneumococcal surface protein A (PspA)、pneumolysin (PLN)、Neuraminidase A (NanA)欠損株を作成し、マウス鼻頭腔保菌モデルを作成し、その役割を解明する。

②無莢膜肺炎球菌の病原性と保菌伝播の研究
[酒谷 英樹]

 肺炎球菌蛋白結合型ワクチン(PCV7/PCV13)が世界規模で導入されるに伴い、非ワクチン血清型株とりわけ無莢膜型株(NESp: nonencapsulated S. pneumoniae)の増加が注目されている。本研究では、マウスモデルを用いNESpの伝播能や伝播促進因子を解明する。とりわけ、NESpが保有する表面蛋白抗原PspKの伝播に及ぼす影響を検討し、新たなワクチン標的となる可能性を検討しています。また、早期老齢化マウスによるCOPDモデル(klothoマウス)を用いた肺感染感染モデルを作成し、無莢膜型肺炎球菌の病原性を検討する予定です。
*NESpのアジア圏(本邦)における分子疫学研究は、当教室の中嶋宏児先生が世界で初め報告しています。

③肺炎球菌鼻咽腔伝播モデルの確立と伝播機序とボトルネック効果の解明
[河野 正充、村上 大地、金子 富美恵]

 肺炎球菌の鼻咽腔における保菌と伝播について1.宿主要因、2.細菌要因、3.環境要因の3つの側面から検討しています。
 宿主要因:自然免疫とりわけ、獲得免疫が構築されていない新生児における自然免疫の役割に着目し、TLRを介した炎症誘導のボトルネック効果を、TLRアゴニストを用いたTLRs刺激による伝播への影響とTLRノックアウトマウスを用いたTLRs刺激の抑制による伝播への影響について検討します。本研究は、ニューヨーク大学Jeffery N. Weiser教授、東京大学医科学研究所三宅健介教授、和歌山県立医大生体調整機構研究部 改正恒康教授との共同研究で行われています。
 細菌要因:表面抗原であるNanA、PspA、PLNに着目し、これらの表面抗原遺伝子欠損株を作成し、仔マウスでの伝播への影響について検討を行なっています。
 環境要因:仔マウスへの受動喫煙モデルを確立し、受動喫煙の肺炎球菌の保菌・伝播への影響について検討しています。
*河野 正充先生は本研究「インフルエンザウイルス重感染による肺炎球菌の宿主間伝播促進における宿主自然免疫の役割について」で2018年度支部奨励賞(基礎)を獲得しました。河野 正充先生は、2012年にも支部奨励賞「母体免疫による肺炎球菌特異的免疫応答の誘導と感染予防」を受賞しており、2017年には日本化学療法学会上原感染症・化学療法研究奨励賞「肺炎球菌の宿主間の伝播におけるボトルネック効果の解明」を受賞するなど2年連続の快挙です。また、中嶋 宏児が2016年に支部奨励賞「肺炎球菌ワクチン(PCV13)の普及による肺炎球菌無莢膜型株の顕在化の検討」、平岡 政信先生が2015年に学術奨励賞「群集解析による中耳炎患児の鼻咽腔・中耳細菌叢ダイナミズムに関する研究」を受賞しており、2015年以来4年連続で当教室員が受賞しています。

④難治性中耳炎の危険因子の特定と免疫グロブリン補充療法の適応基準の作成
[河野 正充、武田 早織]

 反復性中耳炎の危険因子の一つとして、起炎菌に対する特異的抗体価の低下を解明してきましたが、特異的抗体価が正常な難治性中耳炎症例も少なからず存在します。本研究では、反復性中耳炎患児の起炎菌に対する特異的抗体価のみでなく、オプソニン化による貪食細胞の殺菌を誘導する機能を評価します。

細菌叢の網羅的遺伝子解析
[平岡 政信]

 細菌感染症の成立の基盤となる細菌の保菌と伝播に加えて、細菌叢の解明:細菌叢とは何か?をテーマとした網羅的遺伝子解析/細菌叢の群集解析を進めています。
扁桃炎の多細菌性発症仮説  16SrDNAを用いたメタゲノム解析によると、歯周病原菌とされる嫌気性菌Red Complexが扁桃陰窩深部で多く検出される一方、急性扁桃炎のpathogenとされてきた化膿レンサ球菌(GAS)は寛解期陰窩で検出されることは少ない結果が得られています。また、習慣性扁桃炎患者の陰窩細菌叢には扁桃周囲膿瘍や深頸部膿瘍への関与が指摘されるFusobacterium necrophorumが多く検出されます。本研究では、Red Complexがsupporterとして陰窩に慢性炎症状態を作りだし、宿主粘膜上皮に細胞内寄生したGASなどのpathogenの増殖、組織内侵入を促し咽頭扁桃炎を発病するという多細菌性発症モデルを想定し、さらに急性炎症状態で菌種の含有率の低下する常在菌を抑制因子competitorと想定し、この3者のバランスシートが病態に及ぼす影響について検討しています。16S rDNAを用いて病原性の低いmicrobiomeから、高病原性microbiomeへの偏移(dysbiosis)を調べるとともに、pathogen、supporter、competitorそれぞれの代謝産物を介した宿主とのクロストークを、扁桃陰窩細菌叢のフルメタゲノム解析で検討することを予定しています。
 本研究は、平岡 政信先生が理化学研究所粘膜システム研究チーム 大野博司先生および細菌叢研究企業との共同研究への展開を進めています。極めて複雑な解析ではありますが、薬剤耐性菌(AMR)に対する抗菌薬の適正使用の必要性が注目されるなか、薬剤耐性に関する取り組みは、これまでの抗菌薬耐性(Antimicrobial Resistance)を焦点とする考えから、より広い視野での抗菌薬抵抗性(Antimicrobial Resistome)として捉える研究へと展開が期待されます。
*平岡 政信先生は「群集解析による中耳炎患児の鼻咽腔・中耳細菌叢ダイナミズムに関する研究」により2015年に日本化学療法学会学術奨励賞を受賞しており、さらなる細菌叢解析研究を展開しています。

経粘膜ワクチンによる感染予防の研究
①PspAのpoly(I:C)併用舌下免疫による肺炎球菌特異的免疫応答の誘導と感染予防
[杉田 玄]

 抗原提示細胞が豊富に存在する舌下組織に着目し、これまでに安全性が確認されているpoly(I:C)をアジュバントとした肺炎球菌とインフルエンザ菌の双方に効果が期待される経粘膜ワクチンの開発を目指し、肺炎球菌PspAとインフルエンザ菌P6を用いた舌下免疫による肺炎球菌・インフルエンザ菌の鼻咽腔定着抑制効果について検討しています。
 PspAを用いた舌下免疫による上気道感染症予防に関する研究は、東京大学医科学研究所 藤橋浩太朗教授との共同研究として展開しており、現在英文誌への投稿を準備しています。

②NanAの経鼻免疫による肺炎球菌特異的免疫応答の誘導と感染予防
[金子 富美恵]

 急性中耳炎の病態には、ウイルスと細菌の相互関係が重要な要因となります。とりわけ肺炎球菌においては、インフルエンザウイルスとの複合感染が注目されています。本研究では、肺炎球菌とインフルエンザ菌の相互関係について両者がともに産生する酵素であるNeuraminidase (NanA)に注目し、肺炎球菌感染成立におけるNanAの役割について検討します。さらに、NanAの経鼻免疫による肺炎球菌感染予防、さらには抗Neuraminidase薬による肺炎球菌感染予防の可能性を検討する予定です。本研究では、特にウイルスと細菌の相互関係を知る上で重要な研究であり、アラバマ州立大学微生物学教室Briles教授から引き継いで行われる研究です。

③乳幼児期の免疫学未成熟に対する母乳を介した免疫再構築の解明と経粘膜ワクチンによる肺炎球菌感染予防の研究
[河野 正充、金子 富美恵]

 母体免疫については、急性中耳炎の難治化には宿主の起炎菌に対する特異的免疫応答の低下とりわけ乳幼児期の低免疫応答が関与することに着目し、乳幼児期に特異的免疫応答を誘導するワクチン予防法として検討しています。これまで、山内 一真先生(現しらさぎ台耳鼻咽喉科院長)、葛原 敏樹先生(現葛原耳鼻咽喉科院長)、河野 正充先生と引き継がれており、母乳栄養を介した乳幼児期での免疫再構築と肺炎球菌感染予防について研究を進めています。とりわけ、C57BL/6-Tg(グリーンマウス)を用い、母乳を介した新生児マウスへの免疫担当細胞移行による免疫再構築機構と仔マウスにおける免疫学的記憶について検討しています。

上気道感染症の難治化の要因に関する研究
[河野 正充、平岡 政信]

 これまで進めてきた上気道感染症の難治化機序について、①最近の細胞内侵入による抗菌薬殺菌からの逃避機序の解明、②バイオフィルム形成による最近の抗菌薬抵抗性の獲得と、抗バイオフィルム治療の開発の2点について研究を進めています。
 これらの研究の成果は、平岡 政信先生が、以下の2つの論文をまとめて現在投稿中です(一つはminor revision)

  1. Antimicrobial effect of tosufloxacin for eradicating biofilm-forming otopathogenic nontypeable Haemophilus influenzae
  2. Initial exposure to sub-MIC levels of macrolides reduces biofilms of nontypeable Haemophilus influenzae isolated from acute otitis media.

Ⅱ.頭頸部外科ユニット

ユニットリーダー:平岡 政信、玉川 俊次、榎本 圭佑
【臨床活動】

 都道府県がん診療連携拠点病院として積極的な頭頸部悪性腫瘍に対する集学的治療・再建外科治療を行っています。年間の頭頸部癌再建手術症例は、この数年飛躍的に増加しています。本領域では手術のみでなくより安全で機能障害に配慮した治療を目指しています。
頭頸部外科領域においては、以下の2つのキャンサーボードを開催し、他領域横断的な診療を進めています。とりわけ、頭頸部外科領域においては、頭頸部がん専門医制度(保富宗城 取得)と癌治治療専門医制度がスタートしています。とりわけ、頭頸部がん専門医制度は、暫定指導医制度が終わり、耳鼻咽喉科学会におけるサブスペシャリティーとして発展が期待されています。今後、頭頸部外科専門医認定施設として、頭頸部がん専門医の育成にも力を入れたいと考えます。また、甲状腺外科分野においても、甲状腺外科専門医制度(榎本 圭佑 取得)が開始されており、甲状腺外科医の育成にも力を入れていきたいと考えています。
 現在、本ユニットを中心とし以下のキャンサーボードを運営しており、多診療科のチームーワクによる集学的治療を行うようにしています。
日高新報社切り抜き  頭頸部癌診療:頭頸部癌キャンサーボード。
 甲状腺疾患:甲状腺癌キャンサーボード。

①内視鏡下甲状腺手術
 頭頸部外科領域では、これまでに甲状腺外科手術の拡充を行ない、2017年2月より関西圏の大学病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科では初めて内視鏡下甲状腺手術(Video Assisted Neck Surgery: VANS)を導入いたしました。2018年の4月には、傷が目立たない内視鏡補助下甲状腺手術としてプレス発表を行いました。その内容は、大学広報誌であるまんだらげに掲載されています。これからも、平岡 政信先生を中心としたVANSグループによる甲状腺手術をすすめ、ますます症例数が増えるものと期待しています。[平岡 政信]
傷が目立たない内視鏡補助下甲状腺手術1 傷が目立たない内視鏡補助下甲状腺手術2

②経口的内視鏡手術
 内視鏡下手術の導入では、甲状腺のみでなく経口手術にも応用しています。経口的内視鏡手術(Trans Oral Video Assisted Surgery: TOVS)として、平岡 政信先生を中心に咽頭癌に対する内視鏡下の非侵襲的手術を導入しています。[平岡 政信]
 内視鏡下粘膜切除手術は、第二内科との協力により少しずつではありますが、症例の蓄積がされてきています。これまでにも、和歌山表在がん研究会として2回の講演会を行なっており、今後も症例を増やしたいと考えています。
 ①②の内視鏡下手術は、鼻内視鏡手術と合わせて平岡 政信先生に精力的に進めてもらっています。また、内視鏡下鼻服鼻腔腫瘍外科への展開を視野に、平岡 政信先生、村上 大地先生に三重大学での嗅神経芽細胞腫の内視鏡手術の講習に行ってもらいました。近年、嗅神経芽細胞腫に対する内視鏡手術が急速に展開されるとともに、不用意な内視鏡手術による再発腫瘍残存例が極めて重要な問題と認識されています。内視鏡エキスパートの平岡政信先生とともに若き村上大地先生が早時時期から様々な手術を知ることで、エキスパートの確立と若い人材の育成にとりみたいと考えます。[平岡 政信]

③頭頸部再建外科
 これまでに取り組んできた、頭頸部癌に対する積極的な再建外科をさらに進めています。この数年、頭頸部癌症例は非常に増加してきました。同門会の先生方のご支援のおかげとこの場を借りて、深く御礼申し上げます。現在では、安全で安定下手術(手術時間9時間、出血量500ml)を目指し、また術後の早期回復を視野により一層の精進が必要な分野です。
 写真のような綺麗な再建を心がけ、今後も精進を重ねる必要があります。
頭頸部再建写真1 頭頸部再建写真2

一方、手術症例数にのみこだわるのではなく、症例をまとめ、アカデミアに立脚した腫瘍外科の展開を目指しています。中咽頭癌は近年HPVの関与が知られるとともにその予後に変化が見られ、TNM分類も大きく改変されました。玉川 俊次先生は早くからこの点に着目しており、HPV陽性の扁桃癌症例についてHPVの関係を詳細な学術考察をしてくれました。現在、英文誌への投稿を準備しています。また、空調再建症例において経口摂取開始後に何度か消化管感染より敗血症をきたした患者の存在に着目し、Bacterial translocationの仮説(Recurrent bacterial translocation from gut and sepsis in head and neck cancer patients and its prevention by probiotics)をグンデウズ メーメット先生が英文誌へ投稿しています。
 このように、頭頸部外科分野では、精度の高い外科手術を行うとともに、絶えず学術レベルの向上を目指した臨床を目指しています。

④甲状腺外科
甲状腺外科写真  この数年甲状腺癌および甲状腺外科(バセドウ病)手術は増加してきています。甲状腺外科分野については、甲状腺外科専門医の榎本 圭佑先生を中心に、より難治度の高い手術にも少しずつですが取り組んでいます。特に気管浸潤例では榎本先生の考案した一期的再建(TETRIS再建)を行なっています。
 最近では、西日本や大阪からの紹介患者例も増えてきており、さらなる展開を目指します。

【研究活動】
 頭頸部扁平上皮癌における癌転移と癌幹細胞および甲状腺未分化癌を中心とした研究を行なっています。2018年の7〜9月にはトルコから研修生としてDirencan Boyraz君を受け入れました。まだ、大学卒業前の学生ですが、日本への留学を希望し和歌山に来ました。短い期間ですが、グンデウズ エスラ先生のもとで、頭頸部癌の生物学的研究に従事し、英文誌への投稿データを出すことを目標に頑張ってくれています。

甲状腺癌に対するアミノ酸トランポーターを利用した分子標的治療の研究
[榎本 圭佑]

 アミノ酸トランスポーターは、近年その働きが注目される分子であり、生体の機能維持に重要と考えられています。なかでも、LAT1(L-type amino acid transporter 1)は多くの必須アミノ酸を輸送するトランスポーターであり、癌細胞で発現が亢進していることが報告されています。そのため、LAT1発現量と癌悪性度の関係に着目した予後診断への応用や、LAT1を標的とした新治療への展開が期待されているが甲状腺癌における検討はありません。
 本研究では、甲状腺癌においてLAT1発現と悪性度の関係を解明することで、LAT1阻害により甲状腺癌の進行を抑制する可能性を考えます。さらに、現在臨床研究が進行しているホウ素中性子捕捉療法が、アミノ酸トランスポーターを介し効果を発揮することから、アミノ酸トランスポーターの発現を制御するメカニズムを探求することは急務です。本研究では、甲状腺癌のLAT1を中心とするアミノ酸トランスポーターの役割について解明し、個別化治療への応用へ展開しています。
 本研究は、榎本 圭佑先生を中心に進められており、現在、英文誌への投稿を準備しています。
*本研究で榎本 圭佑先生は映えある20107年に第9回甲状腺学会コスミック研究創生賞優秀賞を受賞しました。(大分の学会で滝川クリステルと写真を撮ったと喜んでいた榎本先生です。)本賞は、甲状腺研究に携わる研究者の登竜門的賞であり、多くの競争を勝ち抜いて受賞したことは極めて意義深い成果です。

頭頸部扁平上皮癌・甲状腺未分化癌における癌転移の研究
[玉川 俊次]

 microRNA200familyの転移危険度に対するバイオマーカーとしての役割りについて検討を行なっています。頭頸部癌細胞株におけるmicroRNA200familyと上皮間葉移行関連遺伝子(E-Cadherin、Vimentin、Fibronectin)の関係についてリアルタイムPCRを用いて解析を行なっています。また、頭頸部癌細胞内にmicroRNA200familyを導入し、細胞の浸潤能、運動能などの転移機能に対する影響を解析しています。
図・上皮間葉移行とmicroRNAの関係  頭頸部癌細胞から分泌されるmicroRNAの発現プロファイルと腫瘍細胞内のmicroRNA発現プロファイルを明らかとし、腫瘍内のmicroRNAの発現とExosomeを介して腫瘍細胞から分泌されるmicroRNAの発現の関係を調べることで、生体外(in vitro)でmicroRNAのバイオマーカーとしての可能性を評価することができると考えています。
 本研究は玉川 俊次先生を中心に行われており、さらに甲状腺未分化癌に検討へと展開されています。これらの成果は、現在英文誌への東京の準備をしています

頭頸部扁平上皮癌における癌幹細胞の研究
[グンデウズ メーメット、グンデウズ エスラ]

 癌幹細胞に関してシグナル経路にある遺伝子の検討を行なっています。

  1. 中咽頭癌細胞を培養し癌幹細胞(ALDH1+)と癌非幹細胞(ALDH1-)の分離と同定
  2. 癌幹細胞の特徴の証明(分子生物および遺伝的または形態的に)
  3. 癌幹細胞(ALDH1+)と癌非幹細胞(ALDH1-)のMicroarray解析
  4. 癌幹細胞シグナル経路に関与している高発現と低発現している遺伝子グループの同定
  5. 癌浸潤・転移と薬剤耐性に関与し高発現と低発現しているそれぞれ1つの遺伝子を選択
  6. 選択した遺伝子の機能解析
の6つの課題を解明することを試みています。
 本研究は、グンデウズ・メーメット先生、グンデウズ・エスラ先生を中心に、フィンランド チュルク大学 Reidar Grenman教授との共同研究として進められています。現在ようやく安定した幹細胞の樹立ができてきています。癌幹細胞シグナル経路に関与する遺伝子の解明は、将来の患者を個別化した予後因子の解明と化学療法あるいは放射線療法に耐性を獲得した癌に対する新しい治療戦略の開発につながると考えます。

HPV陽性中咽頭がんにおける放射線・化学療法感受性を増大させる遺伝子群の探索
[玉川 俊次]

 本研究は第一解剖学 山本悠太先生のもとで研究をしている医学部5年生の鈴木 琢也君のMD/PhDコースの研究としておこなわれており、当教室も共同研究として参入しています。ヒトパピローマウイルス(HPV)は、子宮頸がんだけでなく中咽頭がんにおいても、発がんのリスク因子であるが、HPV陽性の中咽頭がんは放射線治療や化学療法の感受性が良好で、治療予後が良い。HPV感染の有無により発現が変化する遺伝子群の中に放射線治療や化学療法の感受性に関わる遺伝子が存在すると考え、NCBIのデータベースの一つであるGene Expression Omnibus(GEO)に収載されている、中咽頭がん組織のマイクロアレイデータを収集し、HPV感染症例特異的な発現変化を示す遺伝子群を探索しています。HPV感染症例特異的な発現変化を示す遺伝子群よりパスウェイ解析を行いHPVの感染で変化するパスウェイに着目し、そのパスウェイに含まれる遺伝子のうち2遺伝子(AKR1C3とPTHLH)はHPV陽性症例全てで発現減少を認めました。更に、他の研究で用いられて複数の中咽頭がん組織のマイクロアレイデータでも同様に発現減少することを認めています。本研究より、AKR1C3遺伝子とPTHLH遺伝子は放射線治療や化学療法の抵抗性に関連している可能性を見出しました。

 本研究は、臨床検体を収集するため他施設共同研究へと展開しています。

Ⅲ.感覚器ユニット

ユニットリーダー:グンデゥズ・メーメット、大谷真喜子、河野 正充

耳鼻咽喉科・頭頸部外科は、感覚器・機能外科でもあり、これまでに行ってきた人工内耳をはじめとする聴覚改善手術のさらなる充実を目指しています。また、2016年度からは①スポーツ耳鼻咽喉科、②内視鏡下鼓室形成術(Total Endoscopic Ear Surgery: TEES)の導入に取り組んで来ました。

【臨床活動】
①めまい・平衡診療:スポーツ耳鼻科
 スポーツ耳鼻咽喉科については、耳鼻咽喉科の重要な専門分野である平衡覚の臨床展開の一つとして大谷 真喜子先生が取り組んでいます。
 現在、大学外来の火曜日と金曜日にめまい・平衡機能の専門外来を行なっており、午後にスポーツ耳鼻咽喉科の専門外来の開設を予定しています。2020年のオリンピックイヤーを目指してスポーツ耳鼻咽喉科の名乗りを上げれればと思います。
 スポーツについては、人生をより豊かに充実したものとする世界共通の文化の一つであり、人々が生涯にわたってスポーツに親しむことは、極めて大きな意義を持つとされます。とりわけ、21世紀の高齢社会においては、生涯にわたりスポーツに親しむことができる豊かな「生涯スポーツ社会」の構築は極めて重要な課題といえます。これまでにスポーツ耳鼻科を標榜した施設はなく、高齢化社会が進むなか平衡覚の専門家である耳鼻咽喉科医のニーズも高まるものと考えます。また、これまでの治療医学から、予防医学への転換が望まれると考えます。
 高齢者県である和歌山県では、今後感覚器とりわけ聴覚と平衡覚への取り組みは極めて重要です。まだ、始まったばかりの領域で成果を出すにはもう少し時間がかかるとは思いますが、今後教室の大きな臨床の柱の一つと考えています。
[大谷 真喜子]

②聴覚医療
 めまい・平衡覚と同様に聴覚も極めて重要な領域です。これまでにも、人工内耳手術に積極的に取り組んで来ました。聴覚分野については、乳幼児難聴スクリーニングの和歌山全県でのネットワーク形成を進めています(和歌山県新生児難聴支援ネットワーク)。現在組成ができ2019年3月3日に市民公開講座として新生児難聴支援への働きかけを広めるように考えています。[河野 正充]

③内視鏡下耳科手術の導入
 内視鏡下鼓室形成術(TEES)は、2016年度を準備期間とし2017年の6月には河野正充先生、戸川彰久先生の両名に山形大学耳鼻咽喉科頭頸部外科のテクニカルコースに参加してもらいました。2017年9月14日には、TEESの第一人者である山形大学耳鼻咽喉科頭頸部外科の欠畑誠治教授のご講演をいただき、2017年からの導入を目指しましたが、予算の加減で少し時間がかかり導入に至っていません。内視鏡下鼓室形成術(TEES)は、和歌山県下の医療施設では初めての導入ですので、今後和歌山県下の拠点病院での展開を目指したいと思います。[河野 正充]
 耳科手術領域の人材の育成は教室・同門の発展および和歌山県の耳鼻咽喉科・頭頸部外科の発展に不可欠なもと考えます。本領域の人材育成として、村上 大地先生と河野 正充先生には2017年には宮崎大学耳鼻咽喉科の東野哲也教授の耳手術講習会へ参加をしてもらいました。

【研究活動】
スポーツ耳鼻科
[大谷 真喜子]

 アスリートに対して耳鼻咽喉科の専門知識が貢献できるのは、平衡医学、呼吸を含めた鼻生理学、睡眠医学であると考えます。
 平衡医学:アスリートの傑出したバランス感覚の研究は未開拓分野です。現在、その特徴を調査し、得られた結果からアスリートに助言を行っています。今後は、飛込トップアスリートに加え、他競技のアスリートに対しても調べていく予定です。それらを比較し競技特異性を見いだせれば興味深い知見が得られると考えます。
 鼻生理学:水泳競技ではプール水の鼻への影響が既に報告されていますが、まだ一般的な認知度は低いのが現状です。また、鼻呼吸の重要性もスポーツ界では認識されていません。
 睡眠医学:トレーニング疲労からの回復には睡眠が重要ですが、アスリートの睡眠の質に関しての耳鼻咽喉科的な検索も未開拓分野です。これらの調査と啓蒙も活動のひとつと考えます。
 各種スポーツのトップアスリートのトレーニング現場に行けば、耳鼻咽喉科・頭頸部外科との関連が見えてきます。まず、現場でアスリートの声を聞き、耳鼻咽喉科的課題を拾い上げて研究課題としていく、そのような形での研究活動を展開していきたいと考えます。

  1. 保富宗城.【変貌する子どもの細菌感染症】 耳鼻咽喉科医からみた急性中耳炎の現状と取り組むべき課題.チャイルドヘルス.21:342-345,2018
  2. 保富宗城.【適正抗菌薬療法 最新マニュアル】《領域別に考える適正抗菌薬療法》.Modern Physician.38:271-275,2018.
  3. 保富宗城.【感染症治療の10年~ガレノキサシンの歩みと共に~】耳鼻咽喉科領域感染症からみたジェニナックの有効性.Astellas Square 明日の医療を考える.13:14,2017.
  4. 保富宗城.【呼吸器感染症治療薬の上手な使い方-症例から紐解く達人の技】気道感染症 急性上気道炎に対する抗菌薬をどう使うか?呼吸器ジャーナル.65:382-389,2017.
  5. 保富宗城.局所投与治療の理論と実践 細菌感染症に対する抗菌薬の全身・局所投与.日本耳鼻咽喉科学会会報.120:877-879,2017.
  6. 保富宗城.【抗菌薬を使いこなす】《鼻・副鼻腔領域》急性鼻副鼻腔炎.耳鼻咽喉科・頭頸部外科.89:414-418,2017.
  7. 保富宗城.【こどもの上手な診かた】 主要症候・疾患の診かた 鼻炎・副鼻腔炎.89:114-119,2017.
  8. 保富宗城.【抗菌薬療法UP-TO-DATE】抗菌薬療法の実際 中耳炎・副鼻腔炎.小児科診療.80:197-202,2017.
  9. 大谷真喜子.【女性の診かた-年齢・病態に応じた治療戦略-】女性とめまい.ENTONI.207:67-72,2017.
  10. 杉田玄,保富宗城.【診療の「コツ」を伝える-先輩からのアドバイス】診察のコツ 耳鼻の診かた.小児内科.49:1300-1303,2017.
  11. 熊代奈央子.【上咽頭疾患とその周辺】アデノイド アデノイドの自然史.JOHNS.33:1543-1546,2017.
  1. Hotomi M, Hiraoka M, Fukushima K, Kamide Y, Kunimoto M, Matsubara S, Sawada S, Shintani T, Togawa A, Uchizono A, Uno Y, Yamanaka N. Efficacy of combination treatment with amoxicillin and clarithromycin for acute otitis media. in submission. in submission.
  2. Kyd JM, Hotomi M, Kono M, Kurabi A, Pichichero M, Ryan A, Swords WE, Thornton R. Panel 5: Immunology. Otolaryngol Head Neck Surg. 156(4 suppl):S63-S75,2017.
  3. 土井光則,岩城久弥,保富宗城,加藤正哉:耳鼻科用ネブライザー液の品質に関する検討.和歌山医学.68(2):48-51,2017.
  4. Gunduz M, Murakami D, Gunduz I, Tamagawa S, Hotomi M. Recurrent bacterial translocation from gut and sepsis in head and neck cancer patients and its prevention by probiotics. in submission.
  5. Hiraoka M, Sugita G, Gunduz M, Tamagawa S, Kono M, Gunduz E, Takei S, Yamanaka N, Hotomi M. Initial exposure to sub-MIC levels of macrolides reduces biofilms of nontypeable Haemophilus influenzae. in submission.
  6. Hiraoka M, Sugita G, Gunduz M, Gunduz E, Tamagawa S, Kono M, Takeda S, Yamanaka N, Hotomi M. Effect of tosufloxacin for eradicating biofilm-forming nontypeable Haemophilus influenzae isolated from intractable acute otitis media. in submission.
  7. Enomoto K, Zhu X, Park S, Zhao L, Zhu YJ, Willingham MC, Qi J, Copland JA, Meltzer P, Cheng SY: Targeting MYC as a Therapeutic Intervention for anaplastic thyroid cancer. J Clin Endocrinol Metab. 102(7):2268-2280,2017.
  8. Zhu X, Enomoto K, Zhao L, Zhu YJ, Willingham MC, Meltzer P, Qi J, Cheng SY. Bromodomain and extraterminal protein inhibitor JQ1 suppresses thyroid tumor growth in a mouse model. Clin Cancer Res. 23(2):430-440,2017.
  9. Murakami D, Sugita G, Gunduz M, Suenaga T, Takeuchi T, Suzuki H, Hotomi M. Adult onset Kawasaki disease presenting with acute epiglottitis findings. Brazilian Journal of Otorhinolaryngology. pii:S1808-8694(17)30159-3,2017.
  10. 大谷真喜子,成田崇矢,稲見崇孝,折笠悠太,保富宗城:飛込競技に関連する重心動揺検査の指標についての検討.水と健康医学研究会会誌.20(1):19-25,2017.

    特別講演・教育講演・セミナー・シンポジウム

  1. 保富宗城.術後感染予防抗菌薬適正使用のためのガイドラインをめぐって 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の術後感染予防抗菌薬適正使用について.第30回日本外科感染症学会 シンポジウム6 術後感染予防抗菌薬適正使用のためのガイドラインをめぐって 2017年11月9日〜30日,東京.
  2. 保富宗城.各領域における緑膿菌感染症の現状と展望 耳鼻咽喉科領域における緑膿菌感染症.2017年2月10日~11日,大分.
  3. 保富宗城.ポストワクチン時代の感染症治療 ポストワクチン時代の急性中耳炎治療.第118回日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会 ランチョンセミナー.2017年5月18日~20日,広島.
  4. 保富宗城.小児急性中耳炎診療ガイドライン.第91回日本感染症学会総会・学術講演会,第65回日本化学療法学会学術集会合同学会 シンポジウム16 小児感染症関連ガイドラインのエッセンスと実際.2017年4月6日~8日,東京.
  5. 大谷真喜子.耳鼻咽喉科におけるスポーツ医学 -鼻を中心に-.鼻生理学フォーラム2017.第56回日本鼻科学会総会・学術講演会.2017年9月28日~30日,甲府.
  6. 平岡政信,保富宗城.「鼻腔・口腔細菌叢と疾患」.第4回総合アレルギー講習会 第4総合アレルギー講習会イブニングシンポジウム3「マイクロバイオームとアレルギー」.2017年12月16日~17日 横浜.
  7. 榎本圭佑.甲状腺未分化癌に対するアミノ酸トランポーターを利用した分子標的治療.第60回日本甲状腺学会学術集会 2017年度コスミック研究創成賞候補者講演.2017年10月5日-7日,別府.
  8. 榎本圭佑,Cheng SY,保富宗城.分子マーカーに基づく甲状腺癌治療.第50回日本甲状腺外科学会学術集会 シンポジウム5「分子生物学は甲状腺腫瘍の外科を変えうるか」.2017年10月26日-27日,福島.
  9. 河野正充.仔マウスを用いた肺炎球菌の兄弟間伝播モデルの確立とボトルネック効果の検討.第70回日本細菌学会関西支部総会.2017年11月25日,大阪.
  10. 国際学会

  11. Gunduz M, Togawa A, Tamagawa S, Warigawa K, Murata S, Hotomi M. A case report of concurrent thyroid medullary and papillary carcinoma with neck metastasis of both types of carcinoma. The 2nd Congress of Asia-Pacific Society of Thyroid Surgery, November 1-3, 2017, Okinawa, Japan.
  12. Enomoto K, Kumashiro N, Hayata S, Ozaki T, Hotomi M. The three cases of anaplastic thyroid cancer in our hospital. The 2nd Congress of Asia-Pacific Society of Thyroid Surgery, November 1-3, 2017, Okinawa, Japan.
  13. Enomoto K, Kumashiro N, Hayata S, Ozaki T, Hotomi M. The three cases of anaplastic thyroid cancer in our hospital. The 2nd Congress of Asia-Pacific Society of Thyroid Surgery, November 1-3, 2017, Okinawa, Japan.
  14. Tamagawa S, Enomoto K, Gunduz M, Hotomi M. The Relation between microRNA and EMT in Anaplastic thyroid carcinoma cell Line. 2nd congress of Asia-Pacific Society of Thyroid Surgery. November 1-3, 2017, Okinawa, Japan.
  15. 全国学会

  16. 保富宗城,村上大地,平岡政信,河野正充.肺炎球菌の鼻咽腔に定着における病原因子の役割.第35回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会.2017年4月13日~15日,旭川.
  17. グンデゥズメーメット,河野正充,村上大地,杉田玄,平岡政信,戸川彰久,保富宗城.過去5年間における当科での突発性難聴の臨床経過.第27回日本耳科学会.2017年11月22日〜24日,横浜.
  18. グンデゥズメーメット,ハティポルオメラ,グンデゥズエスラ,保富宗城.頭頸部癌における癌幹細胞の同定と特徴の証明.第118回日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会.2017年5月18日~20日,広島.
  19. 大谷真喜子,藤森里香子,岡田智幸.耳鼻咽喉科学におけるスポーツ医学.第28回日本臨床スポーツ医学会学術講演会.2017年10月18日~19日,東京.
  20. 大谷真喜子,保富宗城.飛込トップアスリートの平衡調節 入力情報について.第76回日本めまい平衡医学会学術講演会.2017年11月29日~12月1日,軽井沢.
  21. 大谷真喜子,保富宗城.飛込トップアスリートの平衡機能の特徴.第118回日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会.2017年5月18日~20日,広島.
  22. 杉田玄,河野正充,平岡政信,保富宗城.Pneumococcal surface protein A(PspA)の舌下投与によるマウス鼻腔内の肺炎球菌コロニー定着抑制の検討.第118回日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会.2017年5月18日~20日,広島.
  23. 杉田玄,平岡政信,河野正充,戸川彰久,保富宗城.Pneumococcal surface protein A(PspA)の舌下投与によるマウス鼻腔内の肺炎球菌コロニー定着抑制の検討.第91回日本感染症学会総会・学術講演会,第65回日本化学療法学会学術集会合同学会.2017年4月6日~8日,東京.
  24. 杉田玄,玉川俊次,平岡政信,戸川彰久,保富宗城.Pneumococcal surface protein A(PspA)の舌下投与によるマウス鼻腔内の肺炎球菌コロニー定着抑制の検討.第35回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会.2017年4月13日~15日,旭川.
  25. 杉田玄,河野正充,戸川彰久,保富宗城.コブレーション扁摘における手技と術後管理の検討.第30回口腔咽頭学会.2017年9月7日~8日,金沢.
  26. 平岡政信,河野正充,保富宗城.メタゲノム解析を用いた、抗菌薬暴露による鼻咽腔細菌叢回復過程の検討.第5回日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会.2017年9月21日~22日,広島.
  27. 平岡政信,河野正充,杉田玄,戸川彰久,保富宗城.マイクロバイオーム解析を用いた抗菌薬暴露による鼻咽腔・中耳腔細菌叢変化の検討.第118回日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会.2017年5月18日~20日,広島.
  28. 平岡政信,保富宗城.反復性扁桃炎における、扁桃陰窩細菌叢のRed Complexの増加と乳酸菌carbonhydrate utilization geneの発現.第35回耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会.2017年4月13日~15日,旭川.
  29. 玉川俊次,榎本圭佑,グンデゥズメーメット,保富宗城.甲状腺未分化癌細胞株における上皮間葉移行関連因子とmicroRNA200familyの関係.第60回日本甲状腺学会.2017年10月5日~7日,別府.
  30. 玉川俊次,榎本圭佑,グンデゥズメーメット,保富宗城.当院におけるレンバチニブ使用症例の検討.第50回日本甲状腺外科学会.2017年10月26日~27日,福島.
  31. 河野正充,保富宗城.インフルエンザウイルス重感染による肺炎球菌の宿主間伝播促進における宿主自然免疫の役割について.第65回日本化学療法学会西日本支部総会.2017年10月26日~28日,長崎.
  32. 河野正充,杉田玄,戸川彰久,保富宗城.仔マウスを用いた肺炎球菌感染症および兄弟間伝播モデルにおけるボトルネック効果の検討.第91回日本感染症学会総会・学術講演会,第65回日本化学療法学会学術集会合同学会.2017年4月6日~8日,東京.
  33. 河野正充,村上大地,平岡政信,保富宗城.仔マウスによる肺炎球菌の兄弟間伝播モデルの確立とインフルエンザウイルス重感染が伝播に及ぼす影響.第35回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会.2017年4月13日~15日,旭川.
  34. 河野正充,村上大地,平岡政信,グンデゥズメーメット,戸川彰久,保富宗城.仔マウスを用いた兄弟間伝播モデルにおけるボトルネック効果の検討.第118回日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会.2017年5月18日~20日,広島.
  35. 河野正充,平岡政信,保富宗城.肺炎球菌感染症発症および宿主間伝播におけるボトルネック効果について.第5回日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会.2017年9月21日~22日,大津.
  36. 河野正充,村上大地,平岡政信,保富宗城.インフルエンザウイルス重感染による肺炎球菌の宿主間伝播における宿主の局所炎症反応の役割について.第5回日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会.2017年9月21日~22日,大津.
  37. 中嶋宏児,平岡政信,戸川彰久,保富宗城.肺炎球菌ワクチン(PCV13)の普及による肺炎球菌無莢膜型株の顕在化の検討.第65回日本化学療法学会西日本支部総会.2017年10月26日~28日,長崎.
  38. 熊代奈央子,榎本圭佑,早田幸子,尾崎敬,保富宗城.舌根部異所性甲状腺の一例.第50回日本甲状腺外科学会学術集会.2017年10月26日~27日,福島.
  39. 村上大地,河野正充,平岡政信,保富宗城.鼻咽腔への定着過程における肺炎球菌の病原因子の役割.第35回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会.2017年4月13日~15日,旭川.
  40. 村上大地,河野正充,保富宗城. 仔マウスを用いた肺炎球菌の兄弟間伝播モデルの確立.第56回日本鼻科学会 総会・学術講演会.2017年9月28日~9月30日,甲府.
  41. 地方部会・研究会

  42. 大谷真喜子,成田崇矢,稲見崇孝,折笠佑太,保富宗城.飛込選手のバランス感覚について.第20回水と健康医学研究会.2017年5月27日,東京.
  43. 河野正充.マウス鼻咽腔伝播モデルを用いたボトルネック効果の解析.URIEMⅢ.2017年8月6日.東京.
  44. 河野正充,保富宗城.仔マウスを用いた肺炎球菌感染症および兄弟間伝播モデルにおけるボトルネック効果の検討.第1回旭川−和歌山耳鼻咽喉科リサーチカンファレンス.2017年9月17日,旭川.
  45. 酒谷英樹,村上大地,戸川彰久,杉田玄,平岡政信,河野正充,玉川俊次,保富宗城.急性喉頭蓋炎で初発した成人発症川崎病の1例. 第341回日耳鼻大阪地方連合会.2017年6月3日,大阪.
  46. 酒谷英樹,村上大地,戸川彰久,杉田玄,平岡政信,河野正充,玉川俊次,保富宗城.急性喉頭蓋炎で初発した成人発症川崎病の1例.第85回和歌山医学会総会.2017年7月23日,和歌山.
  47. 酒谷英樹,大谷真喜子,保富宗城.飛び込みトップアスリートにおける特注耳栓のバランスへの影響.第18回和歌山臨床めまいフォーラム.2017年11月25日,和歌山.
  • 海南市医療センター市民公開講座.2017年4月22日
    「あまり知られていない頭頸部がんの話:喉頭がん・咽頭がん」
     演者:玉川 俊次,杉田 玄

  • 紀南病院市民公開講座.2017年7月9日
    「耳寄りな鼻の話−鼻副鼻腔炎の原因と内視鏡治療−」
     演者:早田 幸子,保富 宗城

  • 白浜はまゆう病院市民公開講座市民.2018年4月7日
    「めまいを克服してハッピーライフ」
     演者:保富 宗城

  • 富田町婦人会健康講座.2018年7月21日
    「耳・鼻・喉の話」
     演者:保富 宗城
  • 和歌山耳鼻咽喉科臨床懇話会
    第2回 2017.3.18 「ANCA関連血管炎性中耳炎の臨床像と診断」 旭川医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 教授 原渕 保明 先生
    第3回 2017.4.19 「呼吸器内科領域における真菌症の診断と治療」 長崎大学 理事・副学長 河野 茂 先生
    第4回 2017.9.14 「TEESの現状と展望~Cutting Edge Advance in TEES~」 山形大学医学部 耳鼻咽喉・頭頸部外科 教授 欠畑 誠治 先生
    第5回 2018.1.21 「乳幼児の難聴の診断と治療」 東京大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 教授 山岨 達也 先生

    めまいフォーラム
    第18回和歌山臨床めまいフォーラム 2017.11.25「耳鼻咽喉科一般外来で中枢性めまいを見落とさないために」東京医科歯科大学 名誉教授 日本耳鼻咽喉科学会元理事長 小松崎 篤 先生

    アレルギー
    杏林アレルギーフォーラム 2017.2.23「スギ花粉症の研究と実地臨床」 福井大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科 教授 藤枝重治 先生
    第3回 2017.3.25 アレルギーと免疫を考える会(和歌山アレルギー・免疫療法研究会) 「アレルゲン免疫療法UP TO DATE」 山梨大学大学院総合研究部 医学域臨床医学系 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座 教授 増山敬祐 先生
    ビラノア錠発売記念講演会 2017.2.11 「免疫アレルギー学からみた上気道炎症--アレルギー性鼻炎と好酸球性副鼻腔炎」 滋賀医科大学 耳鼻咽喉科学講座 教授 清水猛史 先生
    Wakayama Allergy Symposiumビラノア錠発売1周年記念講演会 2017.10.19 「皮膚筋炎の新しい疫学・診断基準・診療ガイドライン」和歌山県立医科大学 皮膚科 教授 神人 正寿 先生
    第4回和歌山・泉南アレルギー免疫療法研究会 2018.3.17 「粘膜免疫の臨床応用   ~アレルギー性炎症の制御に向けた研究の動向~」 島根大学医学部 耳鼻咽頭科学講座 教授 川内 秀之 先生

    表在癌
    第1回和歌山咽頭表在癌研究会 2017.3.30 「咽頭表在癌の内視鏡診断と治療」 川崎市立井田病院 内視鏡センター 所長 大森泰 先生
    第2回和歌山咽頭表在癌研究会 2017.11.9 「中・下咽頭癌に対する経口的腫瘍切除(transoralsurgery:TOS)について」 公益財団法人がん研究会有明病院 頭頸科 医長 佐々木 徹 先生

    その他
    第5回URIEM III 2017.8.5
    耳鼻咽喉科頭頸部外科粘膜免疫研究会講演会2017.10.8 「Molecular nasal adjuvants and stem cell therapy for restoring mucosal immunity in aging」アラバマ大学バーミングハム校ワクチンセンター 教授 藤橋 浩太郎 先生
    和歌山頭頸部癌セミナー 2018.1.18 「頭頸部癌免疫療法におけるクリニカル・クエスチョンと実地臨床でのコツ」 静岡県立静岡がんセンター 消化器内科 医長 横田 知哉 先生
    第1回和歌山VANS(内視鏡補助下甲状腺手術)研究会 2018.2.8 「当科での内視鏡補助下甲状腺⼿術(VANS法)の適応と300例の治療成績」 旭川医科⼤学 ⽿⿐咽喉科・頭頸部外科 講師(学内) 野村 研一郎 先生
    第11回 補聴器相談医講習会 2018.3.11 「補聴器相談医資格更新のための講習会」 済生会宇都宮病院 耳鼻咽喉科 主任診療科長、聴覚センター長 新田 清一 先生
    和歌山県甲状腺疾患研究会 2018.3.22 「甲状腺癌の最新治療」 伊藤病院 院長 伊藤 公一 先生
    第5回  LISA  手術・感染症セミナー 2018.3.23 「コブレーターによる鼻科手術」 市立池田病院 識名 崇 先生