生命医療科学専攻　博士前期課程（２年制）

目的

地域の保健医療課題に立脚した分野横断的な大学院教育により、共同研究において地域保健医療を推進できる優れた生命医療科学（医科学・薬科学）研究者又は地域保健医療の現場で医療チームを支える重要な一員として活躍できる優れた専門職医療人等を育成する。

養成する人材像

専門分野の優れた知識と見識、分野横断的な考察力と高い倫理観、自立した研究能力を持ち、地域の保健医療課題等への対応において重要な役割を果たすことができる優れた生命医療科学（医科学・薬科学）研究者又は専門職医療人等を養成する。

ディプロマ・ポリシー（学位授与の方針）

次の方針に基づき、所定の学位を授与する。

①本専攻課程の学生として備えておくべき研究・医療倫理、多職種連携、英語論文による発信方法等の基礎的知識を有している。

②専門分野の優れた知識と見識及び専門分野以外の幅広い知識と見識を医科学・薬科学統合領域において有している。

③分野横断的な考察力と高い倫理観を持ち、地域の保健医療課題等を発見する能力を有している。

④積極的に課題解決に取り組み、その成果を地域に発信し、社会貢献できる研究能力を有している。

カリキュラム・ポリシー（教育課程の編成・実施の方針）

学生がディプロマ・ポリシーに示す能力を修得できるように、以下の方針で教育課程を編成する。学生が医科学・薬科学の最新の知見・課題を学び、課題解決に必要となる能力を多角的に涵養することを基本として、共通科目、ベーシック科目、専門科目、特別科目の４カテゴリーを設定し、以下のように教育課程を編成する。

①それぞれの専門分野で共通に必要となる研究・医療倫理、多職種連携、医療情報リテラシーを学ぶ共通科目（必修）を設定する。（ディプロマ・ポリシー①に主に対応。以下同じ。）

②医科学・薬科学の基礎的知識や地域の保健医療課題等を教授することにより、分野にとらわれない考察力、自ら課題を発見する能力、基礎的研究手法や英語力を修得するベーシック科目（必修・選択）を設定する。（ディプロマ・ポリシー①②③）

③医科学・薬科学分野の優れた知識と見識、臨床医学・創薬科学・医薬品開発などの最新の知見を学び、分野横断的に考察し研究する能力を修得する専門科目（選択・必修）を設定する。（ディプロマ・ポリシー②③）

④専門分野の優れた知識と見識、地域に立脚した幅広い観点から課題を発見し解決に向けて自ら考えて取り組む意欲、高い倫理観、研究能力と成果を発信し地域保健医療を推進する能力を修得する特別科目（選択必修）を設定する。本科目では併せて共同研究や医療チームを支える重要な一員として積極的に活躍できる資質を涵養する。本科目は、講義科目としての特別演習及び研究指導科目としての特別研究で構成する。（ディプロマ・ポリシー②③④）

⑤特別科目では、専門分野以外の知識と見識を獲得するため、専門分野を研鑽する主科目（特別演習及び特別研究）に加え、主科目と違う区分から選択する副科目（特別演習）を複合的に履修することにより、学生の知的好奇心を刺激し更なる研究意欲の活性化を図る場を提供する。（ディプロマ・ポリシー②③④）

⑥医科学・薬科学両分野の専門的知識と見識を獲得するため、両分野の教員がオムニバス形式で参画する科目を共通科目及びベーシック科目で開設するとともに両分野の専門科目を選択できるようにする。（ディプロマ・ポリシー②③）

⑦成績評価は、主体的・積極的な授業・研究への取組、レポート及び研究成果により評価する。

⑧学位審査は、研究指導教員等の中から選定された３名以上の審査委員で組織した論文審査委員会において公正な審査を行い、続いて医学薬学総合研究科委員会にて判定を行う。

アドミッション・ポリシー（入学者受入れの方針）

ディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーを踏まえ、以下のような学生の入学を求める。

①先端的な医科学・薬科学の優れた知識と見識、高い倫理観、課題解決のための能力を身に付けたい人

②医科学・薬科学統合領域の専門知識や分野横断的な考察力により、医療の多種多様な課題を発見し、その解決に精力的に取り組み、地域に軸足を置いて活動したい人

③リサーチマインドを持った専門職医療人、共同研究や医療チームを支える重要な一員として、地域保健医療を積極的に推進したい人

④医療分野において、医療機関、企業等に勤める社会人としてキャリアアップを図り、研究・臨床活動を適切に実践し、社会貢献したい人

⑤本専攻課程での学修の基盤となる、医科学・薬科学の基礎的知識や研究能力、考察力、コミュニケーション力や英語力を持ち、主体的・協働的に研究に打ち込む態度を有する人

学位論文審査基準

生命医療科学専攻博士前期課程の学位論文審査基準は下記のとおりです。

なお、教育方法、履修指導、研究指導の方法、単位修得の評価・認定及び修了要件の詳細は、大学院学生要覧（シラバス）に掲載していますので、こちらをご覧ください。

幅広い医科学・薬科学の基礎知識と最先端の生命医療科学研究に裏付けられていること。
問題設定に対してふさわしい研究方法を実践し、論理的かつ実証的に結論を導いていること。
得られた結果と残された課題について考察できていること。
公開審査会における口頭発表が論理的にわかりやすく構成されていること。
学位申請論文が研究領域における学術的意義、新規性、創造性があると認められること。
研究倫理を遵守していること。