開会・挨拶

文部科学省の「がんプロフェッショナル養成プラン」において、大阪大学・奈良県立医科大学・京都府立医科大学・兵庫県立大学と共同申請しておりました「チーム医療を推進するがん専門医療者の育成−集学的治療から在宅医療そして緩和ケアまで−」というタイトルの取り組みが採択されました。 和歌山県立医科大学 学長 南條 輝志雄
和歌山県立医科大学 学長
南條 輝志男
 がんはわが国の死亡率第1位の疾患ですが、がんを横断的・集学的に診療できる専門家がまだまだ全国的には不足しており、その養成・育成が急務とされております。そこで、がん医療に特化した人材の育成・養成を行う大学の取り組みを支援するため、このプランが文部科学省で創設されたわけです。

本学では、1999年の大学移転時、学生教育のために、全国の国公立大学附属病院において初めて設置されました緩和ケア病棟を生かして、大学院に緩和医療専門医養成コースを設置いたしました。このコースを修了いたしますと、医学博士の学位が授与されるとともに、近々創設が予定されている緩和医療専門医あるいは認定医の資格を取得することができます。

また、昨年2007年には、日本がん治療認定医機構の研究施設の認定を受け、2007年10月には、外来患者さんの抗がん剤治療を一元化して担う、県内最大規模の化学療法センターを開設しました。
今回このプランに採択されましたことを契機に、さらにがん対策の推進に取り組みたいと考えています。

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