将来の日本のがん医療の向上と新しい診断法・治療法の開発の担い手となる人材の育成を図るため、和歌山県立医科大学は「がんプロフェッショナル養成プラン」に、大阪大学、奈良県立医科大学、京都府立医科大学、兵庫県立大学と共同で「チーム医療を推進するがん専門医療者の育成−集学的治療から在宅医療そして緩和ケアまで−」の取組みを申請し、採択されました。
「がんプロフェッショナル養成プラン」とは
２００８年４月に施行された「がん対策基本法」により、がんに対する取組みが重要となっている現在、がん医療を担うがん専門医療者の育成が急務となっています。
文部科学省では、平成１９年度「がんプロフェッショナル養成プラン」を策定し、全国の医療従事者養成機関より取組みを公募し、１８件のプログラムを選定しました。
採択された本取組みは、１「がん医療専門医養成コース」、２「がん医療専門職養成コース（コメディカルコース）」、３「がん専門インテンシブコース」の３コースより構成されます。
このうち、和歌山県立医科大学は、１９９９年設置の国公立大学で唯一の緩和医療病棟の運営を通じた豊富な実績をもとに、各大学や連携医療機関と連携をとりながら、おもに「がん医療専門医養成コース」のなかの緩和医療専門医の養成を担当します。