オンライン市民公開講座 令和8年度 最新の医学・医療カンファランスについて

令和8年度「最新の医学・医療カンファランス」

本講座は、一般の方に最新の医学・医療情報等を提供し、教養を深め、健康や治療に役立てていただくことを大きな目的として、開催しています。
 対面開催に加え、本学YouTubeチャンネルに動画を掲載いたします。

  • 第5回の内容はこちらPDFファイル
  • 第4回
    開催日:令和8年8月13日(木)

  『最近の皮膚科の進歩』

   本講演では、皮膚科でこの5〜10年で相次いで登場した新しい治療薬を紹介します。 帯状疱疹や単
  純ヘルペスに対しては新しい飲み薬や15分で結果が出る検査、さらには帯状疱疹ワクチンが使用でき
  るようになり、早期治療と予防がしやすくなりました。ニキビや水虫、花粉症など身近な病気にも、
  使いやすい塗り薬や飲み薬が登場しています。
   アトピー性皮膚炎や乾癬、じんましん、円形脱毛症、多汗症などといった従来は治りにくかった病
  気にも、生物学的製剤やJAK阻害薬など、原因物質や免疫をピンポイントで調節する薬が使えるよう
  になり、重い症状に対しても効果が得られるケースが増えています。さらに、皮膚がんに対する免疫
  チェックポイント阻害薬やキナーゼ阻害薬も登場しました。以上の治療は和歌山医大でも受けること
  ができますので、お困りの方はぜひ一度受診してください。

  講師:和歌山県立医科大学 医学部 皮膚科学講座 神人 正寿 教授

  『白血病治療の進歩』

   本来「赤」色であるはずの血液に「白」がついている「白血病」は印象的な名前です。白血病患者
  さんの血液が白いわけではないのですが、その昔、脾臓というところがとても大きくなった患者さん
  の血液を顕微鏡でみてみると「白血球」が非常に多くなっていることが分かって白血病という名前が
  ついたわけです。その後、この病気の理解が深まって、骨髄系細胞の「ガン」を白血病というように
  なりました。
   白血病を題材にしたドラマや映画はいくつかあります。すぐに思い浮かぶのは、三浦友和と山口百
  恵が出演した「赤い疑惑」、綾瀬はるか(ドラマ)や長澤まさみ(映画)が出演した「世界の中心で
  、愛をさけぶ」でしょうか。この2つの物語では白血病になった主人公は儚くも亡くなってしまいま
  す。今から50年前の人気漫画「ドーベルマン刑事」では白血病は不治の病として描かれました。
   しかし、現在の白血病の治療成績は非常によくなりました。慢性骨髄性白血病という病気は、発病
  メカニズムの研究から約60年を経て、内服薬を用いた外来治療が可能となっています。また、20年前
  には和歌山であまり普及していなかった「骨髄移植」も和歌山県立医科大学血液内科で十分に行える
  ようになりました。この講演では、皆様に和歌山県立医科大学附属病院血液内科における白血病治療
  の実態をお話したいと思っております。

  講師:和歌山県立医科大学 医学部 血液内科学講座 園木 孝志 教授

  • 第3回
    開催日:令和8年7月9日(木)

  『子供さんやお孫さんに伝えてほしい、ワクチンで予防できる‘がん’について』

   がんは早期に発見できたら大丈夫、そう思っておられる方が多いかと思います。確かに医療水準が
  上がり、様々な治療によって、がんになっても命が助かる時代にはなってきています。でも、治療に
  よって失われるものもあります。20代後半から40代の女性に急増している子宮頸がんでは、子宮摘出
  術や放射線治療によって完治される方は多いですが、その治療によって、妊娠できる能力が失われて
  しまうのです。この子宮頸がんの多くが、小学校6年生から高校1年生の間にワクチンを接種すること
  で予防できます。そして予防できるのは女性の子宮頸がんだけではなく、男性で増えている中咽頭(の
  ど)のがんも予防します。今回の講座では、子供さんやお孫さんにも伝えてほしい、大事なお話をしま
  す。

  講師:和歌山県立医科大学 医学部 先進予防・健康医学講座 上田 豊 教授

   『免疫ってなに?』

   “免疫力”という言葉を聞いたことがあるのではないかと思います。では、“免疫力”とは何でしょう
  か?そもそも免疫のしくみとは?免疫機構は、ウイルスや細菌などから身体を守るだけでなく、アレ
  ルギーや自己免疫疾患、がんなどさまざまな病気とも深く関わっていることが明らかになっていま
  す。今回は、そんな免疫についてお話ししたいと思います。

  講師:和歌山県立医科大学 医学部 生体調節機構研究部 邊見 弘明 教授

  • 第2回
    開催日:令和8年6月11日(木)

  『その足のむくみ何が原因?~むくみの予防とむくみ体操~』

   「足に靴下の跡がよく残るようになった。なかなか取れない。」などありませんか?「気になるけ
  ど、病院に行くべきなのかな。」と思われたことはありませんか?むくみの原因はたくさんあります。
  危険なむくみ、治療が必要なむくみについて説明します。また家でできるむくみ予防と、テレビを見
  ながらでもできるむくみ体操などご紹介します。みんなで一緒にやりませんか?

  講師:和歌山県立医科大学 医学部 形成外科学講座 稲田 麻衣子 助教

  『下痢はなぜ起こる?― ウイルス感染のしくみをやさしく解説―』

   下痢は、子どもから高齢者まで誰もが経験する身近な症状ですが、その原因や体の中で起きている
  変化について、詳しく知る機会はあまりありません。本講演では、ロタウイルスやノロウイルスなど
  のウイルス性下痢症を例に、なぜ下痢が起こるのか、そのしくみを科学的な視点から分かりやすく解
  説します。さらに、子どもと大人で症状が異なる理由や、重症化しやすいケース、家庭や施設で気を
  つけたい感染予防のポイントについても紹介します。下痢を「ただつらい症状」として捉えるのでは
  なく、体を守る反応の一つとして理解することで、必要以上に怖がらず、適切に対応できるようにな
  ることを目指します。

  講師:和歌山県立医科大学 医学部 微生物学講座 金井 祐太 教授

  • 第1回
    開催日:令和8年5月14日(木)

  『膵がんを諦めないために──最新治療で広がる選択肢』

   膵がんは依然として難治性のがんとされていますが、治療法はこの10年で大きく進歩し、かつて手
  術が困難とされた症例でも、薬物療法や放射線治療の効果によって腫瘍が縮小し、手術へつながるケ
  ースが増えてきました。また、診断技術の向上により、より早期の段階で膵がんを発見できる機会も
  広がりつつあります。そして治療の選択肢は確実に増えており、「膵がんと診断されたら治療方法が限
  られている」という時代ではなくなりつつあります。
   本講演では、膵がんの診断法、手術・薬物療法・放射線治療の進歩、そして治療を組み合わせるこ
  とで生存期間の延長を目指す集学的治療まで、わかりやすく解説します。「膵がんを諦めないため
  に」、今知っておきたい最新情報をお届けします。

  講師:和歌山県立医科大学 医学部 外科学第二講座 川井 学 教授

  『甲状腺の病気について』

   甲状腺は首の前にある小さな臓器で、体の元気や体温を保つためのホルモンを作っています。この
  甲状腺の働きが強くなったり、弱くなったりすると、動悸がする、疲れやすい、体重が変わるなど、
  体にさまざまな変化があらわれます。甲状腺の病気は、良性のものを含めると6人に1人にみつかると
  いわれるほど、とても身近です。
   代表的なものには、ホルモンを出しすぎるバセドウ病、炎症がゆっくり進んでホルモンが少なくな
  る橋本病、そして甲状腺のしこり(腫瘍)があります。しこりの多くは良性ですが、中には悪性(が
  ん)の場合もあります。本講座では、甲状腺のはたらきと主な病気の特徴、そして早めに気づくため
  のポイントについて、わかりやすくお話したいと思います。甲状腺のしくみを知ることで、健康の維
  持や病気の早期発見につながれば幸いです。

  講師:和歌山県立医科大学 医学部 生理学第二講座 稲葉 秀文 講師


  以前のものはこちら



Adobe Acrobat Reader のダウンロード

PDFファイルをご覧になるには、Adobe AcrobatReaderが必要です。
Adobeより無償でダウンロードできます。

このページの先頭に戻る