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2. 関節疾患について

股関節・膝関節は荷重関節として体を支え、歩行を安定させるための関節です。そのため股関節・膝関節に痛みがあると、歩行や階段昇降といった日常生活動作に不自由が生じます。例えば加齢により軟骨が摩耗すると関節の炎症を引き起こし、痛みと腫れ、関節可動域の制限が生じます。軟骨磨耗が進行していくと、痛みを感じやすくなり、動き始めの動かしづらさも目立ってきます。関節軟骨が消失し、その下にある軟骨下骨が露出してくると関節は変形してしまい症状が悪化するという悪循環を起こし、最終的には寝たきりの原因となってしまう可能性があります。

代表的な疾患として股関節は臼蓋形成不全、変形性股関節症、急速破壊型股関節症、大腿骨頭壊死、関節リウマチが挙げられます。


正常(左)/臼蓋形成不全(右)
※日本整形外科学会パンフレットより


変形性股関節症

膝関節は変形性膝関節症、大腿骨顆部壊死、外傷による関節症、関節リウマチが挙げられます。


正常(左)/異常(右)
※日本整形外科学会パンフレットより

2.1 人工関節手術

当院では股関節、膝関節の変形に対して人工関節手術を行っております。これは悪くなった関節を金属やポリエチレン、セラミック等に置き換える手術で、痛みを取り除き日常生活動作を快適にします。当院では少しでも術後合併症を減らすために必要に応じて術前より内科と連携します。また、手術は清潔室(バイオクリーンルーム)で行います。術後の痛みに対しても創部にカクテル注射を行って痛み止めを投与し、麻酔科とも連携してPCA(自己調節鎮痛法)による鎮痛を行っております。


変形性膝関節症(術後)


変形性股関節症(術後)