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画像検査について

画像検査

認知症の画像診断は、診断補助情報であり、面接、心理検査、日常生活の状態および身体疾患の影響と組み合わせることが重要となります。

MRI/CT

下記をクリックすると機器の説明が見ることができます。
http://www.wakayama-med.ac.jp/med/chuhou/mri1/mri1.html

脳の萎縮、梗塞、出血、腫瘍、水頭症といった脳のかたちをみる検査です。
MRIは磁場を利用した画像です。体内に金属がある方は熱が発生したりして危険であるため撮影できませんので、CTでの撮影を選択します。
CTは放射線を利用した画像です。MRIに比べて画像は鮮明ではないですが、短時間で撮影が可能です。

アルツハイマー型認知症では海馬、頭頂葉、側頭葉、前頭側頭型認知症では、前頭葉、側頭葉の萎縮が特徴的です。血管性認知症では、梗塞や出血を確認します。


脳波検査

脳波検査
脳波検査

脳から出る微弱な電気をとらえることによって脳の働き具合をみる検査です。
認知症の診断においては、せん妄、てんかんとうつ病の除外、疾患特有の波の確認に用います。
人体への影響はまったくなく、測定場所を選ばず、ベッドサイドでも検査できます。

せん妄は、脳全体にゆっくりした波を認めます。てんかんは、突発的で特徴的な波がみられます。うつ病は原則、脳波の異常はないと考えられています。肝性脳症などでは、前頭部で特徴的な波がよく見られます。アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症では特有の脳波はないと言われていますが、認知症の一つのクロイツフェルト・ヤコブ病では周期性をもった特徴的な波が診断に有用となります。

 

脳血流シンチグラフィ(SPECT)

下記をクリックすると機器の説明が見ることができます。
http://www.wakayama-med.ac.jp/med/chuhou/ri1/ri1.html

シンチグラフィとは放射線を出す薬を注射し、体内の様子を画像化することです。SPECTとはシンチグラフィの画像を輪切りにしたものです。
脳においては血流が少ないところが分かります。

アルツハイマー病では帯状回後部、側頭葉、頭頂葉、脳血管性認知症では梗塞部位と前頭葉、レビー小体型では、後頭葉、前頭側頭型認知症では前頭葉、側頭葉の血流低下を認めます。

MIBG心筋シンチグラフィ

下記をクリックすると機器の説明が見ることができます。
http://www.wakayama-med.ac.jp/med/chuhou/ri2/ri2.html

心臓の交感神経の状態を診る検査です。
レビー小体型認知症の診断に用います。

 

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