研修について | 和歌山県立医科大学 整形外科学講座

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和医大整形外科学講座での研修概要

和歌山県立医科大学整形外科後期研修プログラムについて

和歌山県立医科大学整形外科(以下、当科)では、2年間のスーパーローテートを修了された方が、さらなる整形外科の研鑽を積んで整形外科専門医となるため、4年間の後期研修プログラムを用意しています(注1)。この4年間は原則として症例数豊富な当科関連施設(注2)を1年ごとにローテートして頂きます。4年間で骨折・外傷50例、人工関節手術20例、脊椎手術20例、関節鏡視下手術20例、小児整形外科疾患(側弯症、CDH、内反足、大腿骨頭すべり症など)10例、骨軟部腫瘍10例などを主治医として治療し、手術の執刀を行うことを到達目標とします。また、研修期間中に主発表者として3回以上の学会発表および1編以上の論文執筆を行うことを義務としています。症例に偏りが生じる場合や、到達目標に及ばない可能性がある場合には、各施設の指導医と相談の上、次年度の研修施設の選定に反映させています。

後期研修を修了された方には、さらに整形外科の中のsubspecialtyを研鑽する機会が与えられます。整形外科には骨折・外傷のほか、脊椎脊髄外科、関節外科、手の外科、骨・軟部腫瘍、小児整形、スポーツ医学など運動器全般に及ぶ亜専門分野があります。これらを学問として研究するための博士課程大学院への進学が可能であるほか、手術手技を含む治療技術を学ぶために各分野における国内トップクラスの施設に留学することが可能です。また、当科は海外の施設との交流も盛んですので、最近では米国Cleveland Clinic(オハイオ州)Dartmouth大学(ニューハンプシャー州)、Emory大学(ジョージア州)、カリフォルニア大学サンディエゴ校(カリフォルニア州)、ハーバード大学(マサチューセッツ州)などに留学生を派遣し、それぞれの施設で優れた研究実績を残しています。
また、APSS Spine Centre of Excellenceとして、アジアの学生も受け入れております。

当科には現在、大学に日本脊椎脊髄病学会認定指導医8名が在籍しており、同学会からクリニカルフェローシップ(注3)とアドバンスコース(注4)の施設認定を受けています。特に最近低侵襲手術としてトピックスである脊椎後方内視鏡手術では国内トップクラスの診療実績を誇っています。関節外科手術も低侵襲手術法をいち早く取りいれ、患者様のQOL早期改善に貢献しています。また、和歌山県立医科大学救命救急センターに常勤スタッフを派遣して、外傷を中心とする救急疾患の診療を行っています。骨・軟部腫瘍、小児整形、スポーツ医学についても大学ならびに関連施設に専門医を配置しておりますので、希望に応じて各分野の研鑽が可能です。

  • 注1.
    日本整形外科学会専門医の受験資格は学会入会後6年間の整形外科研修(2年間の卒後臨床研修期間を含む)です。つまり卒後7年目(和歌山県立医科大学整形外科後期研修プログラムの終了翌年)で専門医試験を受験することができます。日本整形外科学会では、卒後臨床研修期間中の先生のために研修会員という制度(研修会員年会費5000円、正会員年会費14000円)を設けています。最初の2年間は研修会員となり、その後退会の申し出がない場合は正会員へと移行する制度です。
  • 注2.
    和歌山県立医科大学整形外科の主要関連施設は次のとおりです。

    和歌山県立医科大学附属病院、和歌山県立医科大学紀北分院、愛徳医療福祉センター、海南医療センター、紀南病院、済生会有田病院、済生会和歌山病院、新宮市立医療センター、那賀病院、野上厚生病院、橋本市民病院、日高総合病院、和歌山ろうさい病院、南和歌山医療センター、角谷整形外科病院

  • 注3.
    日本整形外科学会専門医で脊椎脊髄外科研修を志望するにもかかわらず、その臨床の機会の少ない先生に研修の機会を与えるために設立された制度です。
  • 注4.
    脊椎脊髄外科を研修希望の日本脊椎脊髄病学会会員が、基本的には手術を含む手技を学ぶためのコースです。

研修内容の詳細(PDF)

整形外科見学について

見学を希望される方は、下記にご連絡ください。

  • 整形外科新医局長:高見 正成
    住所: 〒641-8510 和歌山市紀三井寺811-1
    和歌山県立医科大学整形外科学講座
    E-mail: orthoped@wakayama-med.ac.jp

研修医の声

後期研修医・大学院生 三宅 稜

私は2年間和歌山ろうさい病院にて初期研修を行い、その内の3ヶ月間を和歌山県立医科大学の整形外科で研修しました。大学病院では毎朝カンファレンスでプレゼンテーションを行う機会があり、各症例を全員で吟味しディスカッションします。各専門領域の先生方の視点から意見を聞くことができ、四肢・脊椎と多岐にわたる運動器・脊椎脊髄・末梢神経などの様々な疾患、そして外傷について学ぶことができます。受け持つ患者さんも疾患の偏りなく担当することができ、指導医の先生方は時間を惜しまず教えてくださいます。大学ならではの専門性の高い手術を経験できることはもちろんのこと、外傷の手術では、意欲ある若い医師も執刀する機会が得られることから入局を決めました。また、大学院の進学を考えている場合も、充実した研究体制が整っていて、研究分野で世界的な業績を挙げている諸先輩方とともに研究生活に専念できる環境がそろっています。私自身も山田教授の勧めで入局後すぐに大学院に入学させていただき、電気生理学の指導をしていただいています。整形外科に興味がある方は、ぜひ一度、和歌山県立医科大学整形外科学講座の見学に来てください。

後期研修医 中務 亮

臨床初期研修の2年間は進路について悩まれる先生方も多いと思います。私も進路に悩んだ一人でした。悪性腫瘍を主に扱う診療科を含め、生命予後に直結する様々な診療科もローテートした上で、私は整形外科を自分の活躍の場として選択しました。
整形外科は主には外傷・変性疾患を扱い、その治療によって患者さんの長期的なQOLに直接関わることができます。自身で行った治療によって、患者さんの生涯に影響を与える仕事は責任とやりがいを実感することができます。担当していた患者さんの痛みが軽減し、機能が改善して元の生活に戻っていけたときには、満足度の高い医療を提供することができたと実感しました。
また、整形外科では悪性腫瘍や重症外傷など生命予後を考える分野にも関わることができます。進路に悩んでいた自分にとって、整形外科分野の幅広さは大変魅力的でした。特に大学病院では専門領域(subspecialty)のチームごとに、高次医療機関でしか経験できない症例も扱っており、1例1例が大変勉強になります。
医学生、初期研修医の先生方は見学にいらして、是非その領域の幅広さと奥深さを体感してみてください!