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本学での卒後臨床研修では、大学病院であるとともに総合周産期母子医療センターを設置し、和歌山県のこども病院の機能も備えており、心臓外科、腹部外科、脳神経外科等の小児外科疾患の手術症例も豊富である。また、一次から三次の小児救急患者も随時受け入れており、小児のプライマリ・ケアから高度先端医療までのすべてを満たした研修を行うことが可能である。

また、研修医は非入局制で病院長直属の身分とし、内科系、救急及び地域医療を必修科目としたローテート方式により実施しており、本学附属病院を管理型病院とし、研修医の希望を取り入れ、関連する公的病院等にも協力病院に加わっているため、プライマリ・ケアの修得を質・量ともに充実させるとともに、専門の小児科医として必要な基礎を十分学べる研修プログラムとしている。

プログラムの概要 (小児科重点プログラム)

1年次研修プログラム

小児科(3ヶ月間)

小児科の研修は、4月から6月の3ヶ月間、医師としてこどもに触れることで小児の特性、小児診療及び小児疾患の特性を学ぶ事を目的に一般診療に加え新生児・乳幼児検診への参加、問診聴取の経験の蓄積をはかる。

内科(6ヶ月間)

内科の研修は、原則として3ヶ月間を一つの単位として、当初の3ヶ月間では、医師として備えるべき基本的なことがらと内科の基礎的知識の修得に努め、次の3ヶ月間は、別の指導医のもとで幅広くプライマリ・ケアを研修する。経験する症例については、研修内容が偏ることのないよう、指導医が到達目標を勘案し調整する。
また、協力型病院での研修を行うことも可能である。

救急科(3ヶ月間)

高度救命救急センターでは、一次救急から三次救急までの多数の症例が経験できる。研修医は希望によりドクターヘリ搭乗勤務も可能である。
HCU1ヶ月半・ICU1ヶ月半(うち2週間ER)を研修し入院した患者へのトータルな診療も経験できる。

2年次研修プログラム

小児科(6ヶ月間)

4月から6月の3ヶ月間、総合周産期母子医療センターNICUにおいて新生児の診療を行う。
また、9月から12月までの4ヶ月間は、大学病院・協力病院より研修医が選択し、地域における小児診療をおこない幅広い症例と接することで、診療・検査手技の修得及び代表的疾患の診断、治療法を修得する。

産婦人科(1ヶ月間)

総合周産期母子医療センター産科において、分娩及び周産期の診断治療に対する基礎知識と手技の修得を目的とする。
研修医は外来、病棟、手術室に勤務し、基礎的診察法、診断法、治療法について指導医のもと研修を行う。産科特有の患者及びコメディカル・スタッフとのコミュニケーションに配慮し、その立場を理解し信頼関係を形成する。

地域医療(1ヶ月間)

地域医療については、基本的には地域病院で研修を行う。

外科(1ヶ月間)

一般診療において頻繁に関わる外科的疾患への対応、基本的な外科手技の習得、周術期の全身管理などに対応するために幅広い外科的疾患に対する診療を行う病棟研修を行う。

神経精神科(1ヶ月間)

精神保健・医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、精神科専門外来又は精神科リエゾンチームでの研修を含むこと。なお、急性期入院患者の診療を行うことが可能である。

選択科(2ヶ月間)

外科、麻酔科、神経精神科、小児科、産科婦人科などから選択する。期間については、最短1か月の研修とする。いずれの科を選択した場合でも協力型病院での研修が可能である。

プログラムの管理及び運営組織

プログラムの管理組織

プログラムの全体的な管理から研修終了後の進路に至るまでの支援を行うため、病院長を委員長とするプログラム管理委員会を設置する。
プログラム管理委員会は、病院長、診療科長(教授)、卒後研修センター長などで構成し、研修医の希望を最大限取り入れて研修が円滑に実施されるよう研修プログラムを管理する。

プログラムの運営組織

卒後臨床研修を運営するため、院内に卒後研修センターを設置する。卒後研修センターは、センター長と参与、代表指導医を兼ね備えた副センター長、事務局により構成される。

令和3年度卒後臨床研修センター体制表

役職名 氏名 所属
センター長 北野 雅之 消化器内科
参与 上野 雅巳 地域医療支援センター
副センター長
蒸野 寿紀 血液内科
山本 脩人 腎臓内科
宮本 恭兵 救急科
岩﨑 博 整形外科
宮坂 美和子 心臓血管外科・呼吸器外科・乳腺外科
代表指導医 石橋 達也 糖尿病・内分泌・代謝内科
前北 隆雄 消化器内科
中西 正典 呼吸器内科・腫瘍内科
谷本 貴志 循環器内科
山本 眞弘 神経精神科
田村 彰 小児科
西林 宏起 脳神経外科
宮坂 美和子 心臓血管外科・呼吸器外科・乳腺外科
川井 学 消化器・内分泌・小児外科
髙見 正成 整形外科
上中 智香子 皮膚科
吉川 和朗 泌尿器科
髙田 幸尚 眼科
杉田 玄 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
南口 博紀 放射線科
八木 重孝 産科・婦人科
鈴木 滋 歯科口腔外科
藤井 啓介 麻酔科
古田 眞智 臨床検査医学
森 めぐみ 脳神経内科
坂野 元彦 リハビリテーション科
蒸野 寿紀 血液内科
山本 脩人 腎臓内科
宮本 恭兵 救急科
岩本 竜太 病理診断科
橘 五月 形成外科
藏本 伸生 リウマチ・膠原病科
事務局 高寺、松本、大木、

山本、吉岡、西村
卒後臨床研修センター

勉強会等の実施

診療のほか、各診療科の協力を得て、研修医、指導医が参加する勉強会を開催する。(以下の内容を含む。)

  • 症例検討、CPC、新しい疾患、診断法、検査法、EBMなどの講義
  • 基礎的手技(CPR、注射、点滴、輸血、導尿、呼吸管理など)の解説・実習
  • 接遇、チーム医療、医療の安全、医の倫理、医療関係の法律などの講義

研修の評価

ローテート終了ごと臨床研修評価システム(EPOC2)を用いたシステムで評価を行い。年2回評価に基づきセンター長等と面談を行う。
また、2年間の研修内容をプログラム管理委員会で確認し、病院長から研修修了証を交付する。

身分・処遇、研修後の進路など

身分・処遇

身分 公立大学法人和歌山県立医科大学の準職員で、所属は病院長直属とする。
処遇 国立大学附属病院に準じて支給する(月額 30万円)
社会保険 政府管掌健康保険、厚生年金、雇用保険に加入する
その他 労災保険適用、白衣貸与

研修後の進路

3年目以降の進路としては、以下のものがあげられる。

  1. 大学院生(臨床医学、基礎医学、社会医学)
  2. 本学附属病院において後期研修を行う。(学内助教、有給)
  3. 本学附属病院と連携する病院に勤務。
  4. より専門性の高い医療機関での研修に参加する。

いずれの場合にも、本学附属病院ならびに紀北分院での研修修了者を優先的に採用する。