臨床技能研修センター シミュレーター教育の取り組み

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シミュレーター教育の取り組みの紹介(1)

  • 和歌山県立医科大学では、臨床技能研修センターの発足に伴い、教育プログラムの開発に取り組んでいます。
  • 臨床実習準備教育では、シミュレーターを使用した手技のDVD作成
  • 医師・看護師卒後研修では、医学推論(病態把握)、情報伝達、医療安全、チーム医療に重点を置いたプログラムを目指しています。

シミュレーター教育の取り組みの紹介(2)

 プログラム作成のコンセプト
  • 医師・看護師の両者が係わる。
  • 院内の実際の医療材料、薬品を用いる。
  • 院内のマニュアル(医療安全、感染予防)に従う。
  • 視覚材料での研修 ⇒ e-learning による知識の習得 ⇒ 資格試験による知識・技能の確認
    の3点セットの研修

組織

組織図

<本学のシミュレーション教育>

• 対象
学生、研修医、医師、看護師地域の医療従事者、県民
医学推論 発表能力 安全管理 チーム医療
• 目的
臨床実習準備教育、卒後教育
生涯研修、地域支援
市民学習
リスクマネージメント
チーム医療
• 内容
臨床技能(診察技能、内科的、外科的手技)
救急蘇生(BLS, ACLS)
模擬病室

医師・看護師の卒後研修

<基礎技術・安全管理・感染予防>

• チーム医療
介助、伝達
• 医療安全
• 評価
• 中心静脈穿刺
• 輸液ポンプ

インシデント・レポート
  1. 医師・看護師
  2. 実際の器材
    実際の運用規定
  1. 視覚教材
  2. 知識の確認
  3. 認定試験


ステップ1:CVP穿刺のビデオ
院内の規定
院内の器材
輸液・シリンジポンプ
ステップ2:e-learning
穿刺:解剖・技術的知識
ラインの管理
ポンプの操作
• 医師
• 看護師
• 医師(看護師)
• 医師・看護師
• 医師・看護師


• ステップ3:研修・資格試験
課題:
薬剤・本人の確認
手技・介助:確認
ポンプとの接続
評価リスト ⇒ 研修修了資格
• 医師
• 看護師


<臨床研修(チーム医療、情報伝達・プレゼンテーション)>

• 模擬病室
• シミュレーター
• 看護師
バイタルチェック
医師への情報伝達
• 医師
情報の受け取り
診断
• 共同での処置
• 医師
• 看護師


<チーム医療(1)>

シミュレーター教育場面の写真

血圧:82/58mmHg
脈拍:100/min
冷汗
呼吸音:捻髪音

  • 56 歳の男性
  • 昨夜、不安定狭心症で入院し、緊急冠動脈造影を施行、経皮的冠動脈形成術を施行した。
  • 現在、午前5 時、病棟、あなたは看護師です。
  • 患者より胸痛があるとナースコールがあり訪室した。
  • 身体所見、モニターを確認した後、当直医に連絡せよ。


【課題】
  • 看護師は当直医に現在の状況を述べよ。
  • 当直医は、身体所見、モニター、ECGを確認し状況を説明し、その後、必要な検査、処置を述べよ。
  • 必要な処置・投薬を述べ、治療を開始せよ。

状況変化(1) 適正な対応

血圧
102/78mmHg
脈拍
78/min.
呼吸音
正常
PA
34/16 mmHg
CVP
8cmH2O
PCWP
22mmHg
CO
2.8L/min.
SPO2
92%
心電図
V1-3 ST 上昇↓

状況変化(2) 適正でない対応

血圧
52/46mmHg
脈拍
112mmHg
冷汗
呼吸音
捻髪音、呼吸微弱
CVP
8cmH2O
PA
48/24mmHg
PCWP
32mmHg
CO
1.6L/min.
SPO2
72%
心電図
V1-3 ST上昇↑

Vf
心肺停止


  • 実際の運用規定、器材 ⇔ 医療安全
  • 観る、知識、確認 ⇒ 資格認定
  • チーム医療

  • プログラム作成
      ↓↓
    手順の確認、 院内統一

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