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ニュース

2024年04月01日 
メンバーを更新しました。
2023年12月22日 
クリスマス会&忘年会をしました。
2023年12月18日 
第97回 日本薬理学会年会/第44回 日本臨床薬理学会学術総会に参加しました。
2023年11月01日 
2024/1/11~12に岡崎生理学研究所で「痛み研究会2023」(代表:中川貴之)を開催しました。
2023年10月13日
抱助教が第50回内藤コンファレンス Glia Worldに参加しポスター発表賞を受賞しました。 
2023年10月02日
研究室に学部3年生6名が配属されました。 
2023年08月31日
抱助教が科研費 研究活動スタート支援に採択されました。
2023年08月22日
研究室立ち上げ飲み会をしました。
2023年07月28日
抱助教の研究成果が科学新聞で報道されました。
2023年07月24日
抱助教の研究成果がScience Advances誌に掲載されました。
2023年07月01日
病院薬学研究室のホームページを開設しました。
2023年04月03日
病院薬学研究室が開講されました。

 

病院薬学研究室の目指す研究

リバース・トランスレーショナルリサーチ

 これまで多くの医薬品が開発され、医療に多大な貢献をしてきましたが、未だ有効な治療法がない、あるいは有効性が乏しい治療法しかない疾患も多く、いわゆるアンメット・メディカル・ニーズが多数存在します。また、超高齢化・人口減少が急速に進む中、疾患構成も変化し、その変化に応じて今まさに地域から解決すべき臨床問題が沢山出てきています。病院薬学研究室では、臨床問題解決型の研究を実践すべく、医学部附属病院薬剤部とも連携して実臨床データからそれらの問題点、解決すべき点を炙り出し、得られた情報をもとに実験系を構築、解決策や治療標的・予防/治療候補薬の探索、開発等の基礎研究を行い、さらにその成果を臨床に還元する臨床-基礎-臨床の循環型研究、すなわち、リバース・トランスレーショナルリサーチを目指しています。

がん支持療法・緩和医療のサイエンス

 人生100年時代に向かいつつある現在、長寿化と引き換えにがんの罹患率は増加し、今や日本の2人に1人が一生のうちにがんと診断されています。一方、がん治療の飛躍的な進歩により、5年/10年相対生存率は着実に増加し、がん治療後に社会復帰するがんサバイバーも増えています。しかし、がん治療に伴う有害事象(副作用・合併症・後遺症)は、多くのがん患者を苦しめるだけでなく、重篤な場合はがん治療の継続に影響を与え、長引く有害作用が、がんサバイバーの社会復帰に影響を与えることもあります。がん自体あるいはがん治療に伴う体や心の苦痛を予防・軽減し、患者やその家族をサポートする「がん支持療法」「緩和医療」は、がんとともに生きる「がんとの共生」になくてはならない医療であり、今や、「がん医療」の一部として捉えられています。すなわち、がん支持療法・緩和医療を充実させることは、がん患者やその家族を強力にサポートし、さらにがん治療自体にも貢献できると考えられています。一方、がん支持療法・緩和医療の研究・開発は、国内では非常に遅れていると言わざるを得ず、今なお予防・治療が困難な症状も多くあり、特に臨床研究を支える基礎研究分野が大きく立ち遅れており、これらの領域を強力に推進することが求められています。
 病院薬学研究室では、研究テーマの柱の1つとして、「がん支持療法・緩和医療のサイエンス」を掲げ、基礎薬学および臨床薬学双方からサイエンスを基盤としてそれたにアプローチします。

教育

特別実習(研究室配属:3年後期~)

 病院薬学研究室では、医療の世界を俯瞰的に見渡せる薬剤師、薬学研究者、医療関係者、開発職や教育者等の育成を目指して、ときには最先端の基礎研究をマニアックなまでに奥深くまで、ときには、医薬品開発のプロセスや臨床現場での問題点を幅広い視点から捉えることができるよう普段から訓練を重ねてもらうつもりです。そのため、与えられた研究テーマ(1つとは限りません)に対し、必ず基礎および臨床双方からのアプローチを取ってもらいます。また、当研究室ではテーマ毎にチームを組み、1つのテーマに向かってチーム全員でアイデアを出しながら立ち向かい、苦しみも喜びも分かち合える環境を整えるとともに、上級生が下級生に実験技術を指導するなど、学生のうちから現場での指導力を養ってもらいます。

講義科目(医療倫理・病院・薬局薬学)

 私たちが担当する講義科目は、3年前期の「医療倫理」と、まだ先になりますが、6年前期の「病院・薬局薬学」があります。「医療倫理」では、医療人として薬剤師はもちろん、将来何らかの形で医療に携わる薬学生全員が習得すべき倫理観を、その背景知識から深く学ぶ講義になります。

病院実務実習(和歌山県立医科大学附属病院薬剤部)

 また、病院薬学研究室は、医学部附属病院薬剤部とも連携していることから、5年から始まる病院実務実習の補助も行います。この病院実務実習期間中に皆さんとより緊密な時間を過ごすことになるかもしれません。

興味のある方は気軽にご連絡ください。