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ご挨拶

薬剤部長 あいさつ

 この度、2023年4月より和歌山県立医科大学薬学部病院薬学研究室に教授として着任し、2023年7月に、松原和夫前薬剤部長の後任として薬剤部長に任ぜられました中川貴之と申します。薬剤部長として、まだまだ至らぬ点ばかりではありますが、精一杯精進していきますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。

 本院の理念に、「私達は安全で質の高い医療を提供し、地域の保健医療の向上に貢献します」とある通り、薬物治療を受ける患者さんの安全を確保することは、薬剤部の第一の使命であると考えています。患者さんが安心して質の高い安全な医療を受けられるよう、あらゆる事態を想定しながら医薬品等の適正使用に努めていく所存です。また、当院は和歌山県の基幹病院として地域医療に貢献することが求められており、特に少子高齢化や人口減少が加速度的に進むこの和歌山という地における今後の医療を、薬という観点から支えていけるよう様々な取り組みを行っていきたいと考えています。

 当院は県内で唯一「特定機能病院」の承認を受けた大学病院であり、その使命として、高度な先端医療の提供(診療)、優秀で使命感に満ちた医療人の育成(教育)、高度医療技術の開発・評価(研究)、という3つの大きな役割を担っています。薬剤部においても、薬剤師としての使命に滾り、先進的な薬物療法を提供できる優れた薬剤師を育成するとともに、診療科や本学医学部・薬学部などと協働しつつ、薬剤師による先駆的な研究活動を推進できるよう力を注いでいきたいと考えています。

 2021年4月、本学に薬学部が開設され、毎年100名もの薬学生が入学しています。薬学生が5年生になると、近隣の病院や薬局に赴き、それぞれ11週間の病院・薬局実務実習が始まります。当然、本院薬剤部にも、これまで受け入れてきた他大学の薬学生(多くは和歌山県出身者)に加え、本学薬学生が多数実習を受けに来ることになり、現在、その受け入れ体制を整えている所です。昨今、医療の地域偏在が問題化し、和歌山県もその例外ではありません。本学薬学生には県内枠として入学した15名だけでなく、和歌山県出身者が多数います。和歌山県出身者に限った話ではありませんが、薬学部卒業生が優れた臨床能力を有した薬剤師となり、地域医療に貢献できる人材に育成できるように努めていきたいと思います。

 最後になりましたが、私達薬剤師は、医師、看護師を含むチーム医療の一員として、患者さんやそのご家族が安心して高度な医療を受けられるように、よりよい薬物療法を提供できるよう最善を尽くして活動して参ります。私達の活動内容やその成果については、ホームページや学会などを通じてなるべく多くの方々にお伝えできるよう情報発信してまいりますので、今後も暖かく見守って頂ければ幸いです。

和歌山県立医科大学附属病院
薬剤部長

中川 貴之

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