2017.08.17 XCR1-creマウスの理研BRCへの委託



XCR1-creマウスの理研BRCへの委託

http://www2.brc.riken.jp/lab/animal/detail.php?reg_no=RBRC09929

樹状細胞サブセット(XCR1陽性樹状細胞)においてcre recombinaseを発現させたマウス(XCR1-creマウス)を理研BRCへ委託しました(Ohta et al. Sci Rep 6:23505 2016)。このマウスでは、XCR1の遺伝子座にCre recombinaseをコードする遺伝子がノックインされています(a)。我々は、このマウスをさらにR26:LacZbpAfloxDTAマウス(Brockshnieder et al. Genesis 44:322-327 2006)と交配することにより、 XCR1-DTAマウスを作成しました。 R26:LacZbpAfloxDTAマウスにおいては、ROSAの遺伝子座にノックインされたジフテリア毒素Aサブユニット遺伝子の発現が転写終止配列(Stop) により抑えられています(b) 。しかし、XCR1-DTAマウスにおいては、Cre recombinaseによりStopが除去され、ジフテリア毒素Aサブユニットが恒常的に発現されていて(b)、そのためにXCR1陽性樹状細胞が恒常的に欠失しています(c) 。このXCR1-DTAマウスの解析により、腸管免疫におけるXCR1陽性樹状細胞の新規の機能的意義が明らかになっています(Ohta et al. Sci Rep 6:23505 2016)。また、XCR1-creマウスを用いることにより、様々な遺伝子をXCR1陽性樹状細胞で欠失させることも可能になります。