病気から分子を探る!

概要
About

私たち分子遺伝学講座は、2019年1月より分子生物学と遺伝学を担当する基幹講座として、先端医学研究所・分子医学研究部から新たにスタートしました。

本講座は、病気の中に潜んでいる分子の異常を様々な手法を用いて解明し、病気の診断や治療の開発を目指しています。特に、補体を制御する様々な薬が開発され注目されている「補体」が関わる疾患や、がんの微少環境の形成メカニズムの解明を目指しています。教育においては、病気を分子レベルで見る事ができる医師や研究者を育てていきたいと考えています。

補体やがんを研究したい大学院生を募集しています!
興味のある方は当講座にご連絡ください。

お知らせ
News

2024.03.08
New辻本先生が遺伝子解析を行った、非典型溶血性尿毒症症候群(atypical hemolytic uremic syndrome, aHUS)の症例報告がFrontiers in Immunologyに掲載されました。
本論文では、aHUS患者の家系において3世代にわたりaHUSの原因となるCFH::CFHR1融合遺伝子が受け継がれていることを示しました。
この家系ではCFHR3-1-4-2遺伝子重複も同様に受け継がれており、過去に報告のない構造バリアントとして報告しました。

Case report: A family of atypical hemolytic uremic syndrome involving a CFH::CFHR1 fusion gene and CFHR3-1-4-2 gene duplication
「症例報告:CFH::CFHR1融合遺伝子とCFHR3-1-4-2遺伝子重複を有する非典型溶血性尿毒症症候群の一家系」
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fimmu.2024.1360855/full
2022.09.09
片山准教授が、Rac1のコンディショナルノックアウトマウスとRac3のノックアウトマウスを使って、小脳のRac1/3欠損顆粒細胞は、内顆粒層へ移動前にアポトーシスによって死に至ることを示し、Scientific reportsに掲載されました。

Rac-deficient cerebellar granule neurons die before they migrate to the internal granule layer
「Racを欠損した小脳顆粒細胞は内顆粒層に移動する前に死亡する」
論文はこちら
2022.09.09
私たちの研究に中国から留学生が参加します!
6月に中国から研修生としてYing Hongwu さんを迎えました。
和歌山県立医科大学大学院入学試験に見事合格し、10月から大学院生となります。
2021.03.17
同種造血幹細胞移植後の重大な合併症である「血栓性微小血管症発症 Thrombotic micoroangiopathy (TMA)」において、補体B因子の分解産物Baの上昇が、有益な発症予測マーカーになる可能性を、大阪市立大学、日本補体学会との共同で明らかにしました。この成果は、2021年7月13日の「Frontiers in Immunology」でオンライン公開されました。
詳しくはこちらから(プレスリリースはこちら、論文はこちら)
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