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公開講座報告

令和4年度第3回 地域住民向け公開講座
(令和5年2月4日(土)橋本市サカイキャニング産業文化会館)

令和5年2月4日に地域住民向け公開講座が開催されました。新型コロナウイルスの感染対策に十分留意しながら、久しぶりの住民の皆様と対面での開催となりました。おかげ様で多くの方々に参加していただくことができました。会場開催ならではの講師の心のこもった講演と参加者皆様の真剣な眼差しで聞き入る様子が会場全体で共有される素晴らしい講座となりました。 ご参加いただいた方々にはこの場を借りて御礼を申し上げます。

第1部 「認知症の最前線」 講師:京丹後市立弥生病院 脳神経内科医 竹村 学

「認知症の最前線」受講の様子

(講演概要)

  • 認知症患者が増え続ている現状を踏まえ、それに伴う経済的影響や鑑別診断の結果割合
  • 原因究明から考える予防について
  • 最近話題の新しい認知症薬について。今までとどう違うか。
  • 認知症の治療とこれからの治療について。

年齢と共に増加する認知症とは「共に生きる」共生していくことが重要であり、そのために、ご家族の関りや負担をどのように軽減するか。また、「物とられ妄想」が生じる背景には。認知症の方のおいによる喪失感(機能・役割・人等)が背景にあることを理解していく。「もの」がなくなったのではなく、思い出が詰まったもの・一生かけて苦労して手に入れたもの・自分を守ってくれるものなどを指していることが多い。 「自分が生きた証」あるいは「生きていく糧」繰り返し喪失感に苦しむ中で、自分は大事にしまっていたのに、無くすはずがないと本人は考えます。
自分が自分でなくなる不安と頼りたくないという「両価感情」が一番頼りにしている人を疑う形になると認知症の人の不可解と思える行動を残っている感情面から読み解いて理解をすることが出来ました。認知症の人の行動には意味があるということを教えていただけました。 帰宅願望についても心理から考える対応方法を学びました。

第2部 「コグニサイズ」講師:紀北分院 作業療法士 鈴木 浩之

「コグニサイズ」エクササイズを行う様子

 コグニサイズは、デュアルタスク(二重課題)を同時に行うことで、運動機能と認知機能をトレーニングすることができます。みんなで一緒にコグニサイズを行いました。講義の後は、身体を動かして楽しいひと時でした。

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