核家族化が進み、医学生においても子どもや高齢者など世代の異なる人との関係が希薄になっています。しかし、医師となるべき医学生にとってはコミュニケーション能力が「命」にもかかわるもので、研鑚を積む必要があります。 そこでケアマインドを併せもった医療人の育成を効果的に進めるため、1年次に医療機関だけでなく、老人福祉施設などで実習を行っています。
福祉施設体験実習の要領(平成19年度)
- (1)目的
- ケアマインドやコミュニケーション・スキルを身につける。介助体験等によって医師となる自覚、厳しさを身につける。入居者・利用者を中心とした各スタッフの協調性の重要さを理解する。老人福祉施設の現場を介助体験等に通じて理解し、老人医療の現場を体験する。地域医療の実態等を学ぶ。
- (2)実習学生
- 医学部1年生
- (3)実施期間
- 平成20年度2月25日~29日
- (4)実施内容
- 老人福祉施設の指導者や職員の指示に従い、入居者・利用者周辺における各種サービスの見学と体験を実施する。
- (5)実習受入施設
- 和歌山県老人福祉施設協議会に加盟する県下23施設(地域医療の実態を学ぶため、大学から離れた地域に所在する施設)
なお、実習に専念させるため、全員泊まり込み実習とし、大学において、交通手段、宿舎等を確保して、提供する。