和歌山県立医科大学では2年次に保育園での実習を行っています。
- 実習期間 :
- 平成23年2月28日~3月11日
(学生を25グループに分けての実習。1グループあたりの実習期間は2日間) - 目 的 :
- 医療人としての豊かな人間涵養を育むため、乳幼児とふれあうことにより、ケアマインドやコミュニケーション能力を身につける。また、実習を通じて、育児を支援する保育園の現状を学ぶ。
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学生の感想文の一部を紹介します |
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私は今回の保育園実習を通じて、新しい発見や多くの疑問を得ることができました。今回のように大勢の幼い子たちと一度に接するのは初めてだったので戸惑いもたくさんありました。なにより、たくさんの子どもさんとふれあうことができ、たくさんパワーをいただきました。一日目は三歳児、二日目は四歳児の組に行かせていただきました。三歳児と四歳児では一歳しか違わないので、あまり差は無いだろうと思っていたのですが、私の予想は当たっていませんでした。三歳児と四歳児では全く違いました。人は一年でこんなにも成長するのだと感心させられました。三歳児クラスでは多くの子が一緒に遊ぼうと誘ってくれたのですが、園児は独り占めしたがるので、取り合いになったときに、結局力が強い子や気の強い子とばかり遊んでしまった自分が情けないです。おもちゃの取り合いになった時も何という言葉をかけてよいか分からずに自己嫌悪に陥りました。しっかりと叱り、教えていくことが大切なのだと思います。しかし、今の私には上手く行動することができませんでした。今回の経験を通して、多くのことを学べたと思います。将来自分も子供を持ちたいですし、病院で多くの子どもと接することになるとも思うので、この貴重な体験を生かしていきたいと思います。 |
普段、乳幼児と接することがあまりないので、どうしたらよいだろうと戸惑う場面もありましたが、今回の実習では乳幼児とふれあうとてもよい機会でした。
今回の実習では、園児たちから学んだ事もたくさんあります。子ども達を見ていて思ったことは、何事にも全力でやっていたことです。ブロック遊びにしても粘土遊びにしても、すべてのことに全力で取り組んでいました。今の私はどうなんだろうと考えた時に、みんなのように出来ていないと思いました。どんなことでも、真剣に、そして手を抜かず全力で取り組むことの大切さを改めて感じました。子どもと目線を合わせて話すことやペースを合わすことも大切でした。そして、笑顔を絶やさず子どもと接することも大切でした。
医師という仕事は、患者さんや他の医療従事者とのコミュニケーションが本当に大切です。コミュニケーションをとるためには、しっかりと相手の目や表情を見ることが必要なので、普段から一と話すときはこれを意識したいなあと思います。2日間だけでしたが、子ども達の成長と発達を肌で感じることができました。元気な子ども達の姿をしっかりと覚えておきたいと思います。どこかに病気をかかえて病院に来る子ども達が、元気いっぱいの子ども本来の姿に戻れるように手助けをすることのできる医師になりたいです。
僕は元々子どもが大好きなので、この保育園実習をとても楽しみにしていました。実際にいってみると、たった二日間でしたが、もっと行きたいと思うほど楽しく、また普段できないような良い経験ができたと思います。3歳児クラス、4歳児クラスで実習させていただきましたが、ふたつのクラスの年齢差はたった一年でしたが、4歳児のクラスの方がおもちゃの取り合いなども少なく、自分が話すばかりにならずに人の話を聞こうとすることが多いと感じました。この時期の子供たちの一年間の成長の早さに驚かされると共に、大勢の人の中で過ごすことが人との関わり方を学ぶのにどれだけ大切か少しだけわかった気がしました。二日間という短い実習でしたが、今回の実習を通して、自分が子供のことをどれだけ何も理解できていない子供として扱っていたかということや、その子供は実は想像以上に理解力があり、聞き分けもよく、すごい早さで成長しているということを感じ取ることが出来ました。多くの子供達と触れ合うという貴重な体験を通して学んだことを忘れず、これから医師として、子供たちに接する時の糧に出来るように意識しながら、今後の学生生活を送っていこうと思います。