公立大学法人和歌山県立医科大学

プラグマティズム的臨床医育成プログラム

ハードマインドとソフトマインドの融合による患者評価に立脚した「実践的臨床医」育成プログラム

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公立大学法人 和歌山県立医科大学 医学部
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臨床教育現場

経験教育学習 感想文

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H21年度 4年生 看護体験実習

和歌山県立医科大学では4年次に附属病院にて看護体験実習を実施しています。

実習期間 :
平成22年3月11・12日
目   的 :
1. 看護体験を通じて医療現場を理解し、チーム医療のあり方を理解する。
2. 看護体験等によって医師となる自覚、モラル・人間性を身につける。

学生感想文抜粋  学生の感想文の一部を紹介します

この実習で看護師さんの仕事をそばで見させてもらって、看護師さんの仕事は次から次へとやることがあって、一息つく暇もないという感じがしました。バイタルをとり、何人かの患者さんに点滴を始めたかと思うと、次は清拭、リハビリに行く用意、そうこうしているうちにお昼ご飯の時間。新たに入院される患者さんがいれば詳しいお話を聞くところから始まり、また病棟を変わられる患者さんがいれば準備をして移動し、新しい病棟の看護師さんに申し送りをする…等など、次々にこなしていく。すごい運動量と体力で立ちっぱなしの時間、歩く量に驚きました。また、OSCEで学んだ患者さんへの心遣いがごく自然にされていることも感じました。練習しても難しく、ぎこちなかったりしたのに、それが普通に目の前で行われている。ポリクリが始まっても常に心掛けておかないと、と思いました。ドクターになる前に見た病棟の姿、看護師さんの仕事、実習で感じたこと、この新鮮な感覚を頭のどこかに置いておきたいです。

この実習で一番印象に残ったことは、忙しい状態でも、患者さんへの配慮は笑顔を欠かさず、患者さんのお話には少々時間をかけてでもきちんと耳を傾け、その一方で冷静に患者さんの状態や様子を後になって詳細に記録に残しておられる姿でした。それと同時に、医師を始め他の医療スタッフとの連携がうまくいかないとちょっとしたことでも業務が増えてしまうことも目の当たりにすることがありました。一口に『チーム医療』とは言いますが、各スタッフが自分とは違う立場の業務をしっかり理解していなければなかなかスタッフ間での意思疎通や情報交換もとても重要ではないかと思います。言葉で言うと簡単に聞こえてしまうかもしれませんが、実際目にする機会がなければそういうことにも本当の意味では気付けなかったのではと思います。

今回の実習を通して、自分は将来医師になるということもあり、医師の目線からしか医療というものを見ていなかったと感じた。また、医師の仕事は看護師さんの仕事なしには成り立たないし、看護師だけでなく、薬剤部や医療事務などあらゆる分野のどれ一つが欠けても円滑に医療を提供することができないと実感した。あらゆる人に対しての感謝の気持ちを忘れず、お互いに助けられる部分を補って、効率よく仕事が行える環境をつくる配慮ができるようにしたいと思った。

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