公立大学法人和歌山県立医科大学

プラグマティズム的臨床医育成プログラム

ハードマインドとソフトマインドの融合による患者評価に立脚した「実践的臨床医」育成プログラム

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公立大学法人 和歌山県立医科大学 医学部
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臨床教育現場

経験教育学習 感想文

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H21年度 3年生 障害者福祉関係施設実習

和歌山県立医科大学では3年次に障害者福祉関係施設での実習を実施しています。

実習期間 :
平成21年12月14日~18日
(学生を10グループに分けての実習。1グループあたりの実習期間は2日間)
目   的 :
大学病院ではほとんど経験することの出来ない障害者福祉施設での実習を行うことにより、さらにケアマインドを育成し、医療の現状について理解を深めることにより、医療人としての資質の向上に努める。

学生感想文抜粋  学生の感想文の一部を紹介します

この実習で特に難しかったことはどこまで介助すればいいのか、ということでした。全部やってしまうことは簡単ですが、それはその人のために何にもなりません。その人ができることは、その人自身にやってもらう。人として大切な尊厳だからです。私たちが医師になるにあたって人としての尊厳を守ること、これは絶対に忘れてはいけないことであると思います。また、患者さんとの会話の中で、ひとつだけお願いされたことがあります。それは、「人の痛みのわかる医師になってください」ということでした。一生忘れてはいけない言葉だと思います。この実習を通して、多くのことを学びました。病院では行うことのできないケアを、こうやって行っている人たちがいること、利用者さん達の笑顔を決して忘れません。医療は医師や看護師だけでなく、介護士、薬剤師、そして患者さん自身やその家族という多くのひとの関わりで成っているということを改めて感じた実習でした。

この実習で印象に残ったことは、利用者の方は自分のおかれている現状をしっかりと受け止めて、リハビリや色々なことに挑戦しようと前向きに頑張っている方がたくさんいるということでした。また、スタッフの方やボランティアさんは、施設を利用している方の頑張りや姿勢に応えるように日々努力されているということを実感しました。利用者さんの健康管理や補助はもちろん、習い事教室やエステなどの娯楽を開催しているのだと聞きました。利用者さんと多くのコミュニケーションをとることで、利用者さんの変化にいち早く気づくことができるといいますが、これは医者にとっても重要なことだと思います。

今回の実習で強く感じたことは、障害者福祉関係施設も医療と強い繋がりを持っているということを忘れてはいけないということだ。こういった施設の中で行われていることが、医療現場の一環として捉えられることは少ないのではないだろうか。QOLのより高い生活を送るためにも、施設と病院もしくは医師とのより強い連携が必要になるのではないかと感じた。

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