公立大学法人和歌山県立医科大学

プラグマティズム的臨床医育成プログラム

ハードマインドとソフトマインドの融合による患者評価に立脚した「実践的臨床医」育成プログラム

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公立大学法人 和歌山県立医科大学 医学部
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臨床教育現場

経験教育学習 感想文

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H21年度2年生 保育園実習

和歌山県立医科大学では2年次に保育園での実習を行っています。

実習期間 :
平成22年3月1日~12日
(学生を22グループに分けての実習。1グループあたりの実習期間は2日間)
目   的 :
医療人としての豊かな人間涵養を育むため、乳幼児とふれあうことにより、ケアマインドやコミュニケーション能力を身につける。また、実習を通じて、育児を支援する保育園の現状を学ぶ。

学生感想文抜粋  学生の感想文の一部を紹介します

不安を抱えた子供たちに保育士さんがまずすることは、その子の不安を受け止めることだった。そして、今までは保育園は先生と園児という二者の関係だけだと思っていたが、実際は、先生、園児そして園児の親という三者が密接に関係してその関係は、会話などの直接的な伝達だったり、連絡ノートなどの間接的な情報伝達で成り立っており、三者間のコミュニケーションや信頼はとても大事だということも感じた。病院にも小児はもちろん話せない患者さん、身体を動かせない患者さんなど色々な不安を抱えた患者さんとそれを心配する家族がおられるので、医師としてまず、その人たちの不安を受け止めることが必要なのだと実習を通して改めて思った。

今回の保育園実習は一年生の時の早期体験実習や特別養護老人ホーム実習とは異なることが多かった。これらの実習で関わった人達は医療従事者や、病気や老いを持った方達だったため、将来医師になった時、深く関わってくるので、学ぶことが割と明確であった。しかし今回の実習の相手は健康な子供たちである。前年の実習と比べてどういったことを学ぶかが自分の中で曖昧であったが、実習を終えて振り返ってみると、自分の責任で子供たちの面倒をみることができたという実感があった。普段あまり交流することもない年代の子供たちと交流できたことは貴重な体験であり、子供たちとのコミュニケーション能力も少しは身に付いたように思う。また、保育園の先生方の厳しさと優しさの両方を兼ね備えた指導の姿勢が子供たちの今後の精神的成長の上でも重要なので、そういった子供たちの成長につながるような関わり方を心掛けているという話を聞き、社会における保育士の方の重要性とその大変さを改めて認識することができたことも実習に行って得られたものだと思う。

園長先生もおっしゃっていたが、この実習の目的は将来病気にかかった子供たちと接することになるであろう私たちに、健康な状態の子供たちと接して、普段の様子を観察する機会をあたえてくださるということであった。この実習を通して子供たちは、日々成長しており、また、個人個人で成長のスピードも大きく違うので、成長に応じて一人ひとり違った配慮や援助が必要なこともわかった。

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