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評価の内容は、Hard-mind評価、Soft-mind評価、患者満足の評価とし、それぞれ教員(指導医)、看護師、患者および家族が評価を行う。Hard-mindの評価項目としては評価シートに記載している基礎医学・臨床医学の知識、画像読映能力、臨床推論能力などとする。Soft-mindの評価の項目としては、性格、精神状態などの把握などとし、患者満足の評価としては患者自身への態度や気配りなど評価を加味する。さらに、医師としての適正を概略評価する。最終的には学生が科学的根拠に基づいた診断と患者の精神的・社会的背景に応じて作成した臨床的な治療方針を教員と看護師が評価する。評価を基に臨床医としての実践的な能力、患者に満足を与えられる医療を提供できる能力を持っているかをフィードバックし、PDCAサイクルを機能させる。さらに、今回の取り組みが卒業後の診療内容に影響を与えるかをみるため、本学で研修する卒業生と他の大学卒業者に同様の調査をし、本学の取り組みの有効性について検証する。同時に、今回の評価の内容がその後の医師としての能力に関わるかを評価する。評価シートの解析については、教育研究開発センターの専任教員および職員が担当する。
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指導医からの評価 | 患者からの評価 | ||||
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看護師からの評価 | |||||
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指導医からの評価と総合成績および共用試験OSCEとは有意な相関があった。一方、患者からの評価は総合成績および共用試験の成績とは相関がなかった。また、看護師からの評価についても成績とは有意な相関はなかった。(成績順位との相関) |
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指導医による臨床能力評価と総合順位 | 看護師による共感・患者配慮への評価と ケアマインド教育の成績 |
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![]() Hard Mind評価 |
![]() Soft Mind評価 |
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今回のアンケートの結果、学生と患者関係は比較的良好であり、評価も高いが、疾患に関する情報の聴取が中心であり、家族、経済的な状況など患者背景に関する内容については十分に状況を把握できていなかった。講義、実習の評価、共用試験などとの相関は、指導医が評価した、臨床知識、技能とは相関するが、患者や看護師からの評価とは一致せず、医師になった後の患者満足度との関連を今後追跡調査する。