スキルスラボでは平成22年度に1年生から4年生までを対象にシミュレーターを用いた臨床技能教育を行うサークルを開設しました。
平成22年度の開講内容
平成22年度は以下のような内容で開催しました。
- 開講時間 : 水曜日(月二回)の17時~19時
- 開講場所 : 高度医療人育成センター2階スキルス・ラボ

心音聴診シミュレーターの“イチロー”を使って心音について学習しました。
(始めに講義を行い、講義終了後に学生は自己学習をしました。)
- 講義内容
- 羽野教授(教育研究開発センター)による解説
- 聴診器の使い方
- 心音を聴診する上でのポイント
- 実際にシミュレーターを使っての聴診

呼吸音聴診シミュレーターの“Mr.Lung”を使って肺音について学習しました。
(始めに講義を行い、講義終了後に学生は自己学習をしました。)
- 講義内容
- 羽野教授(教育研究開発センター)による解説
- 疾患による肺音の違いなど

高機能シミュレーター“STAN”を用いて循環調節について学びました。
- 講義内容
- 羽野教授(教育研究開発センター)による解説
高機能シミュレーターをコンピューターで操作し、様々な症例について血圧と脈拍の変化を学びました。 - 設問
- 1.末梢血管抵抗が増加したら?
2.動脈が固くなったら(動脈硬化)?
3.心拍数が増加したら?
4.2000ml出血したら?
5.ノルエピネフリンを注入したら?
高機能シミュレーター“STAN”を用いて様々な症例について学びました。
- 講義内容
- 羽野教授(教育研究開発センター)による解説
高機能シミュレーターのシナリオを用いて、様々な症例における身体の状態の変化を観察し、学習しました。 - 使用したシナリオ
- 1.急性心筋梗塞(前壁、中隔梗塞)
2.急性心筋梗塞(下壁梗塞)
3.敗血症性ショックを伴う肺炎
4.重症喘息発作 - 学習方法:それぞれのシナリオについて患者の状態を観察し、シートに数値の変化を記入する。その後、症例について解説を受ける。
基礎 | 病態 | 治療 | ||
---|---|---|---|---|
HR | 心拍数 | |||
ABP | 動脈圧 | |||
CVP | 中心静脈圧 | |||
PAP | 肺動脈圧 | |||
sPO2 | 酸素飽和度 |
和歌山県立医科大学 BLSサークル
教育研究開発センター/臨床技能研修センター