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取組事業について


和歌山県立医科大学が取り組んだ事業についてご紹介します。




平成21年度取組

平成21年度「大学教育・学生支援推進事業」
プラグマティズム的臨床医育成プログラム
ハードマインドとソフトマインドの融合による患者評価に立脚した「実践的臨床医」育成プログラム

事業の概要  臨床医には科学的根拠に基づく医学的知識、臨床技能(Hard-mind)とともに、患者の精神的、社会的状況を把握し共感する能力(Soft-mind)が必要である。 臨床の現場では、科学的・医学的根拠に立脚した診断を行うとともに患者の意志、精神的・社会的状況などを加味し、患者個人にとって最も適した治療方針を決定することによって、 初めて患者が満足できる医療を提供することができる。Hard-mindとSoft-mindの融合は臨床的経験によって初めて可能になるものであり、 プラグマティズムに立脚した経験的臨床能力の育成が必要である。Hard-mindとSoft-mindをどのように患者個人に適応するかは、個々のケースで異なり、豊富な臨床経験が必要であるが、 このような観点は現在の医学教育においても最も欠けている要素である。過去数年間、本学医学部は問題解決型養育の導入とともに心の教育(ケアマインド教育=Soft-mind教育)に 取り組んできた。臨床実習の現場でこれらの取り組みと科学的知識が適切に融合されることが重要であるが、教育の現場では、これらを融合させるためのプログラムを実行するに至っていなかった。
 今回の取り組みでは、現在継続的に行っているSoft-mind教育とHard-mind教育の成果を実習の中で活かしつつ、最終的に臨床実習の場において融合し、 多面的に評価することによって、患者が求める臨床医を養成することにある。本プログラムはステップ1から4で形成される。 ステップ1での1年次のHard-mind教育とSoft-mind教育および経験教育は、教養教育とケアマインド教育および老人福祉施設実習、 ステップ2の2-3年次は基礎医学教育と医療行動学および保育所・障害者施設、ステップ3は臨床医学・臨床技能教育と臨床実習準備教育、 ステップ4は最終段階として統合的な臨床実習からなる。評価としては、従来からの医学部教員による基礎医学・臨床医学の知識、画像読映能力、臨床推論能力などの評価に加え、 看護師による性格、精神状態などの把握の評価と本人および家族からの患者自身への態度や気配りなど評価を加味する。さらに、「医師としての適性」をもって概略評価とする。 最終的には学生が科学的根拠に基づいた診断と患者の精神的・社会的背景に応じて作成した臨床的な治療方針を教員と看護師が総合的に評価する。評価を基に臨床医としての実践的な能力、 患者に満足を与えられる医療を提供できる能力をもっているかをフィードバックし、PDCAサイクルを機能させることで、患者が求める臨床医を養成する。 さらに各評価の内容について解析するとともに、 臨床研修医についても同様の評価を行い、臨床医として重要な要素の解析も行う。


平成21年度取組

大学が発信する地域と職域の保健医療支援事業 ―地域・職域のちからと手を携えて―

事業の概要 三重大学・奈良県立医科大学・和歌山県立医科大学の連携により、紀伊半島における行政的枠を超えた大学間連携により地域病院の専門研修を実施し、地域医療の活性化と高度医療人の育成を図る。


平成20年度取組

低炭素社会に向けた新たな自然・文化融和型観光産業システムの構築

事業の概要 和歌山における観光は、アミューズメント型観光とは異なり、高野・熊野に代表される歴史・文化に裏付けられた長期滞在型の自然・文化融和型観光であり、癒し・環境保護でもある。観光における生態系評価のシステムを開発するとともに、自然・文化融和がt観光の要素に自然保護を重視したエコツアーを導入することで、現代人が抱える「心」と「体」の問題点を解消する新たな炭素削減型観光を創出し、低炭素効果を検証する。


平成20年度取組

観光を主軸とした知の拠点形成のための戦略的大学連携

事業の概要 本連携取組は、高等教育機関コンソーシアム和歌山における単位互換制度を基盤にICLを利用したライブ授業・公開講座・e-ラーニングを提供することで、効率的・効果的に和歌山県内の教育研究資源を結集し、教育・研究両面での高度化をはかることにある。特に、「観光」を主軸にした融合領域連携や異分野連携を中心とした教育プログラムを構築していく。また、このシステムとプログラムを高校・住民・行政・経済界との連携にも拡張し、高大連携、産学官連携、地域連携、生涯学習等に活用することで、地域社会への貢献を推進する。さらに、大学の枠を超えたFD・SD等を実施する際も、本連携取組で導入するシステムを効果的に活用する。


平成20年度取組

近畿圏循環型医療人キャリア形成プログラム

事業の概要 本プログラムは、高度医療人養成並びに高度先進医療を提供する地域医療中核機関としての機能を強化して我が国における医師養成の質的向上に資することを理念とし、医師養成環境を整備することによって卒前教育からの長期的なキャリアデザインを明示して若手医師のキャリアパスへの対応を目指すものである。具体的には、既に卒前教育(臨床実習)において単位互換等の連携実績を有する近畿圏私立4医科大学(大阪医科大学、関西医科大学、近畿大学、兵庫医科大学)を中心に、近畿圏4国公立大学(京都大学、大阪大学、大阪市立大学、和歌山県立医科大学)が連携機関として参画することによって8大学病院推進体制を構築し、更に地域関連病院とも連携して各機関が持つ得意分野を集結することで、後期臨床研修医(専門研修医)の医療技術高度化を図ると共に、専門医取得、取得後のキャリア形成への支援体制を整え、若手医師の中・長期的キャリアパスを支援する。





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