ペンシルベニア大学海外基礎配属体験記

南 優大

私は、海外基礎配属で7月中旬から11月中旬までの約4カ月間、アメリカ東部のフィラデルフィアにあるペンシルベニア大学で学びました。補体に関する研究を行っているWenchao Song先生の研究室でお世話になり、この留学を通じて多くのことを学びましたので、簡単に紹介させていただきます。
留学に行く前の1年間、分子遺伝学講座で学び、マウスのハンドリングや実験手技のトレーニングを受けました。このおかげで、留学に対する不安を感じることなく、安心して渡米することができました。到着後の1週間ほどは、大学での事務手続きやマウスを扱うための講習、ラボについての説明を受けました。その後、補体C6に対する抗体のキャラクタリゼーションというプロジェクトを個人で任され、同じラボで留学していた同級生とともに別のプロジェクトにも取り組みました。そして、ラボメンバーとして毎週のラボミーティングで進捗を共有し、他のメンバーの研究内容を理解し、アドバイスや意見の交換を行いながら、次の1週間の実験計画を立てました。
ミーティングでは、スライド作成が重要な役割を果たしました。自分のプロジェクトに関する情報を、知らないメンバーでも一目で理解できるようにまとめることが求められました。特に、スライドに情報を詰め込みすぎないようにシンプルにし、文字を大きくすること、また再現性が確保できていることを示すために2回分のデータを載せることが大切だと教えていただき、実際に発表を通してその重要性を実感しました。
英語での説明は非常に難しかったですが、うまく伝わったときの喜びは大きく、実験が成功した際には達成感を感じました。また、大学で開催されたシンポジウムに参加し、さまざまな分野の研究者の話を聞くことができ、非常に刺激を受けました。さらに、大学病院の小児科外来やリハビリテーション病院の病棟を見学する機会を得て、アメリカの医療現場についても実際に学ぶことができました。
休日には、フィラデルフィアのペンシルベニア大学、ドレクセル大学、テンプル大学の留学生が集まるイベントに参加して友人を作ったり、日本人の勉強会で研究やキャリアについて話を聞いたり、ホストファミリーと一緒にガーデニングやピクニックを楽しんだりと、充実した日々を送ることができました。
この海外基礎配属を通じて、研究活動の難しさや重要性、楽しさを実感し、経験したすべてのことが非常に有意義で貴重なものだと感じました。これらの経験が、今後のキャリアについて再考するきっかけとなりました。
最後に、留学前の勉強や手技の練習、留学サポートをしてくださった井上先生、留学前の指導をいただいた片山先生、馬場先生、辻本先生、私たちを受け入れてくださったUPennのSong先生、研究面だけでなく生活面でもサポートしてくださった三輪先生、そしてSong Labのメンバー、ならびにお世話になったすべての方々に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

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