リスボン大学臨床留学体験談

渡井 友貴

2025年4月14日から4週間, ポルトガルのリスボン大学消化器外科で海外臨床実習をしました. 留学に興味を持ったのは, 和歌山県立医科大学に来ていた留学生との交流がきっかけでした. 自分の目で海外の臨床現場を見て, 日本の医療との違いを知ること, そして, 異文化に触れることで新しい価値観を学びたいと考えて留学を決めました.

実習は附属病院のサンタ・マリア病院で, 消化器外科の食道・胃外科チームに加わりました. 毎朝の教授回診から始まり, 週に1〜2回は手術を見学しました. 胃全摘術など胃に関する手術が多かったです. 手術がない日はベッドサイドで実習し, 現地の医学生に混じって問診や身体診察, 採血などの処置を経験しました. 英語が話せる患者さんには, 直接コミュニケーションを取る機会もあり, 貴重な経験となりました. 実習は日本よりも, より実践的なものでした. 特に印象的だったのは, 学生たちが診察後にカルテを記載し, 検査結果や治療方針についてレジデントの先生と活発にディスカッションしていたことです. 意見や質問をしっかりと伝えている姿を見て, 彼らの積極性を見習いたいと強く思いました. また, ポルトガルには植民地時代の影響もあり, アフリカからたくさんの患者さんが訪れていました. 自国では十分な医療を受けられないため, ポルトガルに来て治療を受けるケースも少なくないのだそうです. 日本との医療制度の違いを考えさせられました.

診療は主にポルトガル語で行われるため, 医師や医学生の皆さんが英語で丁寧にサポートしてくださいましたが, 英語が十分に理解できず, もどかしい思いをしました. 日常会話だけでなく, もっと医学英語を勉強しておくべきだったという悔しい思いを忘れず, 今後も英語学習に励んでいきたいと思います. ポルトガルの皆さんはとても親切で, 私のつたない英語にも熱心に耳を傾けてくれました. 人の優しさに助けられ, 無事に実習を終えることができました. 実習期間中には, 創立記念パーティーにも参加しました. ポルトガルのソウルフード「ビファナ」を味わい, 現地の文化に触れることができたのはとても良い思い出になりました.

休日はリスボンやポルトを観光しました. オレンジ色の屋根が可愛らしい町並みを散策したり, 魚介をふんだんに使ったポルトガル料理を堪能したりと, 1ヶ月の滞在を満喫することができました. 初めは, 海外に1人で行くことには不安もありましたが, 慣れない環境に飛び込んで挑戦したことで, 自身の視野を広げ, 大きな自信を与えてくれました. ここで得た学びや気づきを, 将来の医療現場で活かせるよう, 今後も様々なことにチャレンジしていきたいです.  

最後になりましたが, このような貴重な機会を与えてくださった国際交流センターの川井先生, 林さん, リスボン大学のBernardoさん, 消化器外科の先生方, そしてお世話になったすべての方々に心より感謝申し上げます. 本当にありがとうございました.

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