チャールズ大学留学体験記

                                  吉田 明史

私は2026年4月6日から24日までの3週間、チェコ・プラハのチャールズ大学第2医学部にて臨床留学を行いました。Motol HospitalおよびBulovka Hospitalの麻酔・集中治療科、感染症科、小児循環器科において、それぞれ1週間ずつ実習を行いました。

麻酔・集中治療では、手術室やICUの見学、英語でのレクチャーやハンズオンに参加しました。手術や集中治療の現場では、日本で使用される薬剤と異なる薬剤が用いられている場面があり、国によって実際の治療が大きく異なることに驚きました。また、手術室や病棟での衛生管理においても、日本で当たり前だと思っていた感覚とは異なる点があり、医療現場における「当たり前」は国や環境によって変わるのだと強く感じました。

感染症科では、患者診察やディスカッション形式の授業を通じて感染症診療について学びました。学生に対して積極的に質問や意見を求める教育スタイルであり、受け身ではなく自ら考え発言することが求められました。抗菌薬の選択だけでなく、投与量、投与回数、治療期間まで問われる場面もあり、日本で学んできた医学知識を英語で運用する難しさを実感しました。また、マラリアなど日本では経験しにくい疾患にも触れることができ、とても貴重な経験になりました。

小児循環器では、小児心疾患に対する診療や手術を見学しました。Motol Hospitalには専門性の高い症例が集まっており、医療の集約化によって専門性の高い症例が集まり、豊富な症例経験が得られることの意義を実感しました。ファロー四徴症、心房中隔欠損症、心室中隔欠損症など、名前は知っていても実際に見る機会の少ない疾患を診療や手術の現場で学ぶことができ、とても刺激を受けました。

また、実習以外の時間にはBuddyの学生や他国からの留学生と交流する機会にも恵まれました。医療制度や医学教育、将来のキャリアについて意見交換を行い、日本とは異なる価値観に触れることで視野を広げることができました。さらに、過去に和歌山県立医科大学へ留学に来ていた学生とも再会し、留学を通じて生まれたつながりの大切さを実感しました。

今回の留学では、医学知識や医学英語だけでなく、国による医療制度、教育文化、衛生意識の違いを肌で感じることができました。また、現地学生や他国の医学生との交流を通じて、日本の医療や医学教育を客観的に見つめ直す機会にもなりました。3週間という短い期間でしたが、日本では得られない多くの経験をすることができました。このような貴重な機会を与えてくださったチャールズ大学第2医学部の先生方、各診療科の医療スタッフの皆様、現地で交流してくださった学生の皆様、そして留学を支えてくださった本学の関係者の皆様に心より感謝申し上げます。この経験を今後の臨床実習や初期研修に活かし、広い視野を持った医師を目指して学び続けていきたいと思います。

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