留学体験記 Charles University
和歌山県立医科大学6年 山本有美恵
今回、チェコにあるCharles Universityに3週間留学させていただきました。留学先に選んだ理由は学生の間にヨーロッパの文化に触れたかったこと、Internationalのクラスがあり英語で授業を受けられること、小児医療の分野で高い評価を受けていることの3点です。
私はAIM(Anesthesia and Intensive Medicine)で2週間、小児心臓血管外科で1週間実習しました。AIMは麻酔科の業務と、ICUのような集中管理を行う分野です。学生はレクチャーやハンズオンを受けたり、ICUや手術の見学をしたりします。レクチャーの内容は3年生で習った授業に近いのですが、英語を脳内で日本語に翻訳しながら集中力を保つのにかなり苦労しました。また現地の学生は常に先生達と討論をしながら授業を受けており、自身の受け身な姿勢を実感しました。特にハンズオンでは知識のアウトプットかつ英語での実演、回答が必要なため、頭で分かっていてもそれを伝えられないもどかしさを感じていました。1週目では自分の英語力不足、医学知識の浅さにショックを受けました。2週目も同じような失敗はしたくないと考え、私は翌日の授業で使いそうな知識、その英単語を予習してから行くこと、毎日現地の学生に話しかけることを心がけました。現地の学生は私の拙い英会話にも快く対応してくれ、私も少しですが自信がつきました。小児心臓血管外科では主に手術見学をさせてもらい、日本では見る機会が少ない症例を見学できました。医師はとても気さくですがこちらから質問しないと特に解説はしてくれないため、ここでも積極性の重要さを感じました。留学中は体調を崩したり、自大学の他の学生と比べて海外経験が少なかったり、学力の差を感じたりとかなり精神的に苦しい場面もありましたが、ここを乗り越える力をつけるのも学びの1つと思うことにしていました。また小児心臓血管外科で働く日本人医師やCharles Universityの医学部に通う日本人学生と関わる機会があり、ヨーロッパの医学部の受験方法、入学後の試験の難しさを知り、日本の医学部に入ることができて改めて良かったと思いました。
授業は大体14時頃に終わるため放課後は観光したり、現地の学生とご飯に行ったり、休日は隣の国に遊びに行ったりしました。お金はかかりましたがこんな機会滅多に無いと考え、実習終了後は2週間かけて6カ国を旅行してきました。またチェコでは大学の寮で他学部の学生も含めた共同生活であり、ルームメイトや日本の他大学から留学に来ていた学生と交流することもできました。今でもその交流は続いています。
最後になりますが、私は留学にどのような理由で応募しても良いと考えています。ただし、自分の中の目標を立て、それを実行することは忘れないでほしいです。今回の留学で何事にも挑戦すること、それは小さな目標から始めれば良いこと、できないことは認めその克服に努めることを学びました。これは日本で働く上でも役に立つと思います。皆様が後悔のない留学生活を送れることを願っています。このような貴重な機会を頂きありがとうございました。