マヒドン大学国際交流に参加して
2301027 坂下涼
私は3月中旬、タイ・バンコクにあるマヒドン大学の国際交流プログラムに12日間参加した。タイの公衆衛生を中心に、タイの歴史や文化に触れながら、アジア各国から集まった30人の大学生や大学院生との交流を深めた。
今回のプログラムでは、タイの公衆衛生に関する授業だけでなく、アユタヤ遺跡やワット・プラケオといった代表的な観光地を訪れたり、保健所や織物を営む家庭を見学したりした。タイの街並みや人々の暮らしを実際に体感することで、本やインターネットだけでは得られない多くの学びを得ることができた。たとえば、タイの保健所には運動ジム、リハビリテーション施設、診療所などが併設されており、保健所と病院が一体となったような仕組みになっている。実際に現地で働く看護師の話を聞いたことで、タイの保健所は日本のように一部の機能に特化した施設ではなく、健康維持のための複数の機能を包括した施設であると知った。一つの場所で健康管理が完結できるという点に感銘を受けた。
また、今回のプログラムに参加していた学生たちは、インドネシアやベトナム、中国などの大学から来ており、大学の寮での共同生活を通して交流を深めることができた。私が彼らから学んだことは、大きく分けて2つある。
1つ目は、自分の興味のある分野を明確に持ち、それに対して積極的に行動する姿勢だ。参加者の多くは大学院生で、自分の研究対象を深く理解し、意欲的にプログラムに取り組んでいた。その姿から、自分の関心に真剣に向き合い、知識を深めることが、どんな環境においても成長につながると実感した。自分が何を学びたいのか、何を習得したいのかを考えることは、主体的に人生を歩むための第一歩なのだと気づかされた。
2つ目は、自分を知ってもらおうとする積極性だ。彼らは、知らない土地や人々の中でも臆することなく、自分を表現していた。普段の私は、相手を知るために話しかけることはあっても、自分自身のことを積極的に話す機会は少なかった。しかし彼らの姿から、自分が何者であるかを先に示すことで、相手の関心を引き、より良い関係を築くことができると学んだ。日常生活では、お互いをある程度知っている関係性の中で過ごしているため、自分を開示する必要性を感じることは少ない。だが、慣れない環境で未知の人々と関わる中では、自分を理解してもらうために、自分自身と向き合う良いきっかけになるのだと感じた。
日本とは異なる文化や習慣の中で過ごし、多様な背景をもつ人々と交流するという経験は、私に多くの気づきと学びをもたらした。この研修で得た学びを糧に、これからも自分自身を成長させていきたいと思う。