海外基礎配属短期留学体験談
井口 真生
私は今年の夏休みの二ヶ月間、カナダのエドモントンにあるアルバータ大学の館野先生の研究室に大学から配属させていただき、研究に携わらせてもらいました。研究内容は細胞を培養し、薬を投与して、細胞数やトランスポーターの数の増減を調べることでした。海外基礎配属では、夏休み中の実習なので研究に集中することができ、じっくりと考えることができました。二ヶ月間だと研究結果を出すことはむずかしかったですが、実験スケジュールを自分でたてて、データを解析し、毎週英語でディスカッションをするということは新鮮で、面白かったし、この経験は将来的に役に立つと実感しています。たった二ヶ月間ですが、研究活動がとても興味深く感じ、研究者という自分の将来的な選択肢を持つことができたと思います。日本で基礎配属をすることとの違いとしては、研究室での言語が英語であることや、研究者の出身国が多種多様であることで、困難なこともありましたが、学べることがとても多かったです。アルバータ大学の附属病院での研修医による症例検討会にも何度か出席させてもらったこともすごく衝撃を受けた体験でした。
週末にはカナダを観光しました。アルバータ州はとても自然が豊かで、日本では見られない絶景や動物を見ることができ、楽しい思い出もたくさんできました。また、カナダは多民族国家で、色々な国の人に出会いました。どの人もフレンドリーで、道中で困っているときには声をかけてくれて、何度も助けてもらいました。また、現地の日本人の方々にもお世話になり、海外で活躍している話、色々なことに取り組んでいる話などを聞いて刺激を受けました。このような経験を通じて海外で働く選択肢についても考えるようになりました。
様々な人との出会いや新たな経験を通じて、これまで知らなかった世界を知ることができ、色々な意味で視野が広がる充実した期間を送ることができました。