センター長挨拶

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シームレスな教育を通じて地域医療と国際社会に貢献する

センター長 村田 顕也の写真


 本学は、紀州が生んだ医聖華岡青洲の「内外合一・活物窮理」の考えを「医の心」のルーツとし、専門的な学術を教授研究するとともに、豊かな人間性と高邁な倫理観に富む資質の高い人材育成を教育理念として掲げています。
 教育研究開発センターは、和歌山県立医科大学における医学・保健看護教育の研究・開発、企画および評価方法の研究ならびに入試制度の研究を行うことにより、教育活動の円滑な推進と改善に寄与する目的で、平成18年4月1日付けで開設されました。 業務としては、医学部・保健・看護学部の両学部の教育研究・開発、企画および評価に携わり、カリキュラム専門部会、入試制度検討委員会、臨床技能教育部会、教育評価部会、FD部会の5部会が置かれております。
 本学の教育の特徴として1年次教育は、リベラルアーツに加え、多職種連携教育の一貫として保健看護学部との共通講義や地域病院での早期臨床体験実習などのケア・マインド教育を開講しています。 また、老人福祉施設・障害者福祉施設、保育園などで実習し、地域の実情を体験します。2年次から基礎医学科目を学び、3年次には学生を基礎医学の各研究室に配置し、本人の興味があるテーマで実際の研究に触れる基礎配属を行います。 3年次の後半から4年次にかけての系統講義を通して臨床医学を総合的に学びます。4年次後半の共用試験に合格した学生はStudent Doctorとして、少人数に分かれて附属病院の全ての診療科で診療参加型臨床実習を行います。 医療の現場を体験しながら知識のみならず、医師としての技能や態度(倫理観)を学びます。 6年次には、選択性臨床実習として学外の病院で地域医療の実情を学びます。 そして臨床実習後OSCEにて臨床技能の最終評価を行います。2013年には医学部在学中から大学院博士課程の一部が履修できるM.D-Ph.Dコース(大学院準備課程)を開設しました。 これにより、学生時代から研究の基礎が学べるほか、大学院の履修期間の短縮が可能となりました。
 このように、本学は知識に偏重した従来型の教育ではなくGlobal standardの医学教育に対応し、地域医療や国際社会に貢献できる医学者の育成を目指した6年間一貫の成果基盤型医学教育を行っています。 2017年には医学教育分野別認証を取得し、本学が国際標準の教育を実施していることが証明されました。
 教育研究開発センターは、教養、基礎、臨床教育を有機的に統合する役割とともに、医師としての知識・技能のみならず倫理観を学生が能動的に学べる環境づくりを目指していきます。 学内の教職員、卒業生をはじめ関係各位のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

和歌山県立医科大学 教育研究開発センター長 村田 顕也 


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