学長 挨拶

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学長

  平素は、本学医学教育に多大なご芳心を賜り、厚くお礼申し上げます。
   この度、文部科学省の平成18年度「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」において、医学部の取り組みである『「ケアマインド」を併せもった医療人教育~緩和医療とロールプレイを通じて~』をご採択いただきました。  
   昨年4月1日からは、本学が公立大学法人となり、開かれた大学として、また「個性輝く、魅力溢れる大学」の創造に向けて、数々のプロジェクトを推進しているところです。こうした中、地域医療の中心的役割を担うための本学の意欲的で、精神的な教育プロジェクトが、全国の大学・短期大学からのたくさんの応募の中から、高く評価されましたことは、本学の教職員、学生ともに、大きな慶びとするところです。  
   本学の教育目標は、幅広い教養、豊かな思考力と創造性を涵養し、豊かな人間性と高邁な倫理観に富む資質の高い人材、高度で専門的かつ総合的な医学的能力を身につけた人材、コミュニケーション能力及びリーダーシップを備えた協調性の高い人材、地域医療及び健康福祉の向上に寄与するとともに国際的にも活躍できる人材を育成することです。  
   今回、採択いただいた取り組みでは、高度な医学的知識と技術の習得に加え、医師としての人間性涵養を図り、「ケアマインド」を併せもった医療人の育成を目的として、ケアマインド教育を医学部教育の柱の一つとする特色あるカリキュラムを構成して、単に患者や家族の心を教えるのではなく、体験し、または疑似体験させる工夫をしています。緩和ケア実習においては、全ての患者が共通して持ちうる全人的疼痛を理解する体験的学習であり、医療問題ロールプレイでは、学生が自ら、社会、患者、あるいは医療者に潜む問題を探り、テーマを選び、シナリオ、脚本を作ることで、医療の問題を広く捉え、自らが理想とするものを描き、医療関係者および患者の前で演じることで疑似体験し、「ケアマインド」の習得を目指しています。  
   このホームページでは、ご採択いただいた医学部の取り組みを中心に、本学教育の一端をご紹介させていただいておりますが、ご覧になった皆さま方には、本学の取り組みと活動をご理解いただき、今後ともより一層のご指導、ご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

公立大学法人 和歌山県立医科大学 学長 南條輝志男