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学長挨拶

写真:理事長・学長 岡村 吉隆

 本学は、1945年に和歌山県立医学専門学校として設立され、2015年に創立70周年を迎えました。70年間で、大きな発展を遂げたと考えますが、特に紀三井寺地区に移転して以後は、保健看護学部、助産学専攻科を併設し医学部定員が増加したこともあり、学生数は1000名になりました。卒業生は4000名になり、県内医療の重要な位置を占めるとともに、全国で活躍しています。保健看護学部についても同様に、今後卒業生の増加と共に、県内外での活躍が期待されます。基礎・臨床教育、附属病院などからなる紀三井寺キャンパスと、教養医学、保健看護学部などからなる三葛キャンパスは、1.5kmの至近距離にあります。医学部学生定員が100名となった現在でも、60名定員だった時代の「教員と学生の距離の短さ」を大事にしています。

 「医の心」のルーツを、紀州が生んだ医聖華岡青洲に求め、学章には、青洲が世界初の全身麻酔に用いたとされる曼陀羅華を図案にしています。青洲が残した、「内外合一・活物窮理」の碑を紀三井寺キャンパス内に設け、教育理念として、専門的知識や学術の教授研究とともに、豊かな人間性と高邁な倫理観に富む資質の高い人材育成を謳っています。

 カリキュラムでは、1年次から地域病院での早期臨床体験実習や、老人福祉施設・障害者福祉施設、保育園での実習などを設け、地域の実情を体験することができます。高学年では、医療問題ロールプレイや緩和ケア病棟実習、器材の整ったスキルスラボでのシミュレーション教育を受けることができます。2013年には医学部在学中からリサーチマインドを養成できるM.D-Ph.Dコース(大学院準備課程)も開設しました。Global standardの医学教育に対応し、従来の知識の詰込み型教育ではなく学生自身の能動的な学修を推進するようにしています。在学中から海外の大学への短期留学を推進するなど、現在カリキュラムの改革を行っています。また、課外活動としてのクラブ活動やボランティア活動も盛んです。

 臨床実習の主体となる附属病院は、県のがん診療拠点病院、総合周産期母子医療センター、災害拠点病院などあらゆる診療において県の基幹施設となっています。豊富な外科手術件数や内視鏡検査機器などを有し、また、ドクターヘリを早くから導入した高度救急救命センターは全国的にも高い評価を得ています。

 2010年に卒後臨床研修センターを中核にした高度医療人育成センター、2013年には小児医療センターを開設しました。2014年には地域医療支援センターの移設とともに、遠隔診療用に地域の医療機関とのネットワークも構築し、ロボット支援手術や強度変調放射線治療設備、ハイブリッド型手術室などを備えた附属病院(東棟)が完成しました。2015年には、臨床研究センター開設、新しくリウマチ・膠原病と形成外科の2講座を開設するなど、たゆまぬ発展を続けています。

 景勝和歌浦に面した素晴らしい環境の中で、勉学に励むとともに、豊かな人間性を磨き、これからの日本の医療を担っていきましょう。

平成28年1月1日
和歌山県立医科大学
理事長・学長 岡村 吉隆