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「チャレンジ はばたく未来へ」

理事長・学長 板倉徹

平成22年4月から公立大学法人和歌山県立医科大学理事長・学長を拝命しました。理事長・学長としてここにご挨拶申し上げます。本学のルーツは医聖・華岡青洲にあります。青洲は紀州に生まれ育ち、世界で初めて全身麻酔下に乳がんの手術に成功したことで有名です。「活物窮理」という哲理を提唱し、物事の理を窮めてから医療に応用することを説き、特に教養、基礎医学の重要性を主張しました。もちろん教育にも熱心で「春林軒」で日本中から来た多くの門下生を育てました。

本学も青洲の教えどおり、医学・保健看護学における教育、研究そして臨床の3本柱を使命としています。教育については、単なる医学・保健看護学の修得が最終目標ではありません。病める患者さんの心を理解してその支えとなるべく、崇高な人格形成への教育に取り組みます。そのために学生が多くの友人、先輩、師と接して、書物にも親しんで人生について深い思索を巡らせるように指導いたします。

医学・保健看護学の研究は本学にとってもっとも重要なものと考えています。癌、循環器病、消化器病、神経疾患や免疫疾患などの治療には、その背景となる基礎的研究が重要です。医学部のみならず保健看護学部の教室も精一杯研究に取り組んでいますが、それぞれの講座の壁を乗り越えた「トランスレーショナル・リサーチ」を活発に行い、世界に発信できる高い水準の医学・保健看護学の研究を目指しています。

臨床的には医科大学として高度で最新の医療を県民、国民に提供することで社会に貢献します。地域に根ざした保健医療そして救急をはじめとする医学の分野で県民の命を守る強い意欲を全学の職員教員が共有しています。

教育、研究、臨床そして地域医療のすべての面で県民・国民の福祉と医療に貢献できるよう全学を挙げて取り組みます。前途に様々な困難があるかもしれませんが、全学一致ですばらしい大学になるようチャレンジいたします。

平成22年4月
和歌山県立医科大学
理事長・学長 板倉 徹

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