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腎臓病のすべての段階の治療に対応します。

教授から

 和歌山県は近畿地方の中心に位置する訳ではありませんが、万葉時代から南朝時代を経て徳川御三家を通じて現在に至っています。歴史の宝庫でもあり、医学の世界でも世界ではじめての全身麻酔による手術に成功した華岡青洲の故郷でもあります。

マンダラゲの花と校章  和歌山県立医科大学は、この全身麻酔薬である通仙散の原料である曼荼羅華(マンダラゲ)を校章としています。
 この陰には動物実験の後に妻や母による人体治験を経て通仙散の実用化に至っています。彼の残した言葉に「活物窮理」があり、実証医学の世界の祖でもあります。和歌山県立医科大学はこの和歌山県北部の県庁所在地である和歌山市に位置しています。和歌山市の中では比較的南の歴史ある紀三井寺の近隣に位置し、歴史と文化に囲まれています。
 和歌山県立医科大学の腎臓内科、泌尿器科学の当時助教授でもあった先々代の阿部富弥名誉教授によって創設されました。当時は腎センター準備室という名称でスタートし、以後は腎センターへ昇格後に血液浄化センターから、現在の腎臓内科と変遷を経て現在に至っています。その間、阿部富弥初代教授(現和歌山県立医科大学名誉教授)から秋澤忠男第2代教授(現昭和大学教授、現日本透析医学会理事長)を戴き、現在第3代教授として小生が2006年4月より赴任勤務しています。当初は名称通り人工透析を活動の主体とする組織でしたが、次第に血液透析中心の人工透析療法から、血漿交換・血液吸着療法・持続的血液濾過療法などにも積極的に関与するようになりました。阿部名誉教授のご尽力により救急医療にも欠かせない一部門に発展し、名称もより具体的かつ包括的な血液浄化センターとなり、和歌山県立医科大学附属病院内で地位を築いてまいりました。その後、内科医として秋澤忠男第2代教授がご就任され、更なる血液浄化部門の発展に寄与され、学内のみならず日本や世界においても血液浄化部門として確固たる地位を築かれました。その後、内科の一部門の色彩が増し腎臓内科領域の診療と教育・研究も発展し、現在では糸球体腎炎や糖尿病性腎症の診療等も充実しました。
 2006年4月より第3代教授として小生が勤務していますが、内科学講座の再編の動きとも重なり、現在の名称の腎臓内科と改称し現在に至っています。現在では、蛋白尿や血尿の精査からネフローゼ症候群や急速進行性糸球体腎炎などの経皮的腎生検に代表される糸球体腎炎診療から、急性腎不全(急性腎障害)や慢性腎不全(慢性腎臓病=CKD)の治療から透析療法の開始、更には腎性貧血や腎性骨症や心臓病・シャントトラブルなどの透析合併症の対策まで対応しています。更には血液透析療法・腹膜透析療法・腎臓移植も行っており、文字通り腎臓病のAからZまで対応できる施設に発展しています。更には糖尿病性腎症や高血圧症に加えてループス腎炎を中心とした全身性エリテマトーデスなどの膠原病診療も行っています。また2009年4月からは膠原病に加えリウマチ・膠原病外来を開設し診療を行うようになっています。
 2010年の現在の当科の現状は、教室員も2009年より増加に転じ、入院患者様・外来患者様・他科との連携を取る共観患者様のいずれも増加しています。私自身が和歌山県立医科大学附属病院の腎臓内科科長と血液浄化センター長に加え、まだ歴史は浅いものの同じく発展しつつ有る臨床工学センター長を兼務しており、幅広い活動を行うようになっています。新宮市立医療センター、社会保険紀南病院、国保日高病院、和歌山済生会病院などを中心に地域医療もしっかりと行っています。内科領域が専門分化する時代の流れに拮抗するかのように、対応分野を人工透析から大きく発展広げて参りました。現在では狭義の腎疾患診療のみでなく、広い広い意味での腎疾患治療に対応し 輸液療法や水電解質代謝異常・酸塩基平衡異常への対処も行い、最先端医療である生物学的製剤である抗体療法等も積極的に取り入れ総合的に内科診療行う部門となっています。
 教育・研究面では和歌山県立医科大学大学院医学研究科 腎臓・体内環境調節内科学として、腎機能低下に伴う生命現象の研究を行っています。腎臓病の基本から応用まで全てを学ぶことができる近畿地方では数少ない大学の教室です。また基礎実験のみならず腎疾患患者様を対象にした臨床研究も重視し進展させています。具体的な研究テーマや研究内容の詳細等は別項をご覧頂ければ幸いです。

平成22年6月吉日

重松 隆

重松 隆

 和歌山県立医科大学
     腎臓内科教授
 和歌山県立医科大学大学院医学研究科
     腎臓・体内環境調節内科学教授
 和歌山県立医科大学附属病院
     副院長
     臨床工学センター長


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