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研究テーマ


研究課題:
(1) ウイルス感染に伴なう細胞死の生理的意義についての解析

(2) 炎症性サイトカインがウイルス感染に与える影響について

(3) 抗ウイルス作用を持つ天然物質の探索とその作用機作の解析

(4) 脊椎動物の生殖巣分化過程についての解析

(5) 医学系学生に対する生物学教育法ならびに評価法

研究概要


1.ウイルス感染にともなう細胞死(アポトーシスならびにネクローシス)の生理的意義についての解析。

アポトーシスに対する挙動を異にする種々のDNAウイルス(単純ヘルペスウイルス1型および2型[HSV-1, HSV-2])とRNAウイルス(ポリオウイルス、インフルエンザウイルス、センダイウイルスなど)を用いて、ウイルス感染細胞の死の制御とその生理的意義、ことに感染に伴なう炎症反応の誘導における細胞死の役割について解析している。具体的なテーマとしては、

(1)新しいタイプの炎症メディエーターHMGB1蛋白のウイルス感染細胞における挙動。

(2)種々の炎症性サイトカインがウイルス感染細胞に与える影響についての解析

2.抗ウイルス作用を持つ天然物質の探索とその作用機構についての解析

3.ウイルス感染細胞での細胞死を制御することによりウイルス増殖を抑制するという新たな抗ウイルス機構で作用する抗ウイルス物質について探索と解析を行っている。

4.主に精子形成を組織化学及び免疫化学的方法により、また、走査型電子顕微鏡及び透過型電子顕微鏡による超微細構造の変化を調べることにより解析している。また、無脊椎動物であるが、一個体が有性生殖と無性生殖を切り替えるライフサイクルをおくる環形動物ヤマトヒメミミズでの生殖巣分化を形態レベルで解析しており、生殖巣分化の系統生物学的な比較検討を目指している。

5.教養課程教育の一環として医学生に対する生物学教育法(講義ならびに実習)についてよりよい教育(評価法を含め)を目指した試みを研究している。あわせて、医学生教育における教養教育のあり方や医学生の選抜法(入学試験のあり方)について検討している。