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スタッフ通信
(お詫び:ホームページ管理者のパソコントラブルにより1カ月近くホームページの内容で不都合が生じ表示のエラーが続き申し訳ございませんでした。スタッフ通信も過去の内容は表示できません。)

 2012年2月

 生物学教室ホームページもあと6週間で一旦閉鎖となります。
生物学教室を主に手伝ってくださっていた坂井さんの更新から半年も手つかずでしたが、
ラストに少し写真などを写真館に掲載したいと思います。

主には学会や共同研究者の先生方とご一緒できる会での写真になります。

辻本


 2011年9月

 

はじめてスタッフ通信を書きます。

秋になると、特に思う「風の匂いは思い出とリンク」について語りますので、しばしお時間を拝借。

 

私は幼少の頃から風の匂いが大好きです。

いろんなものを運んでくるから、いろんな匂いがしておもしろいです。

 

春には春の。

 

苦手な寒さから解放された時のなんとも幸せな気持ち。

春風のイメージは「新学期」

通学途中に咲く、誰かさんのおうちの庭のお花や、道端に咲く野草たち。

すっかり見なくなった蓮華畑で遊んだ思い出、草の匂いも思い出す。

そんな風の匂いを感じていると、

小学校に入学した際に両親に買ってもらった甘い香りつきの文具のことも思い出す。

その文具自体は手元にはもう無いのに、あの香りはっきりと思い出す。

飼っていた猫は、お日様の香りがしていました。日向ぼっこが気持ちいい季節ですからね。

 

 

夏には夏の。

 

夏大好きの私にとって、心うきうきの季節です。

夏風のイメージは「ほとばしる汗」

大人になってからよさこいを趣味にしているのもしかりですが、

こどものころから汗だくになって幼馴染の男の子たちとわんぱくに遊んでいたことを思い出す。

何もしていなくても、汗は流れる。でもそんな時の汗って、じとーーーっとして気持ち悪い。

反対に体を動かしてかいた汗は、何だかさらさらで、むしろ気持ちいいのです。

そこにちょっとした風が吹いた時、とても涼しく爽快に感じる。

夜に散歩すると蚊取り線香や花火の匂いを思い出す。

田舎のおばあちゃんちに泊まりに行った思い出。

蛍も流星もひんやりとした夜風も、鮮明に思い出す。

 

 

冬には冬の。

 

苦手な季節なのだが、空気はすごくおいしいと思う。

北風のイメージは「マラソン」

真冬に思いっきり外の空気を鼻で吸い込むと、ツーンとする。

それがまた気持ちいいのだ。

大好きなマラソンをしている時を思い出すのだ。

冷たい風といかに仲良くなって、体に負担にならないような呼吸法を模索しながら

マラソンの練習に励んだ青春が蘇る。

早朝は、凍ってしまった線路の連結部分を溶かすために火を灯している。

夜明け前の青い世界に小さい炎がところどころでゆらゆら揺れて

見慣れた近所の風景が幻想的だった。

ツーンと感じる風を嗅ぐと、その幻想的なシーンを誰かに話したくなる。

 

 

そして、まさにこの季節。

秋には秋の。

 

一番、匂いを感じる季節なのだ。

イメージは、まんま「THE秋」

 

どこからともなく、稲刈りの匂いがしてくる。

稲を刈ったあとの田んぼは、こどもの頃の私たちの絶好の遊び場になるので、とてもわくわくしてくるのだ。

今でも田んぼで遊ぶこどもはいるのかな?

遊んでいい田んぼと、遊んだら怒られる田んぼがあった。

その「田んぼのおいやん」が恐くて、悪いことをしたら両親に

「田んぼのおいやん呼ぶで!」って驚かされたこともあったっけ。笑

秋の風は

深呼吸すると、ほどよく甘いのだ。

町に居ても山の匂いがする。

窓をあけると自然がいっぱいのところに出かけたくなる。

稲穂や収穫の匂いもする。

秋の風は

少し疲れた時に外へ出て深呼吸すると元気にしてくれる。

 

 

 

風はとてもおもしろい。

四季もとてもおもしろい。

 (学生課 坂井さつきさん)
(今月はゲストに生物の実習を手伝ってくださっている坂井さんにスタッフ通信をお願いしました。学生の皆さんも生物スタッフも大変お世話になっております。素敵なスタッフ通信ありがとうございました。辻本)

 

2011年6月

 「続く」としてから、3ヶ月以上が過ぎてしまいました。この間、いろいろあり、渡米の記憶もすっかり遠くなってしまいましたが、1つだけ。やはり小山教授の言われるように、「たまには国際学会に出席しなくてはならない」ということです。国内学会に比べて、時間も費用も手間もかかる海外での国際学会ですが、井の中の蛙にならないためにも、積極的な海外での活動を視野に入れるべきと実感を持ちました。
さて、7月2日(土)に「片桐千明遺作展」(札幌市時計台ミュージアム;6/27〜7/2)に行ってきました。片桐千明先生は小生の大学院生時代の師であり、学位論文の指導教官です。足を向けて寝れない先生の一人でしたが、昨年6月に急逝されました。研究者としても教育者としても一流の方で、受けた恩や教えは数知れず、にも関わらず、何もお返しできないまま逝かれたのでものすごく悔いが残っています。
 この遺作展では、計38点の油絵と水彩画が並べられていましたが、ご家族のお話では、遺されている作品全体の1/3程度だ、ということでした。先生は、北海道大学御在職中は、教育(学部教育、教養教育、実習)に加え、大学の学科主任、学会誌の編集主幹など多くの公務を抱える一方で若い頃からの趣味であった絵画を時間を見つけては描かれていました。今回の作品中にも、国際学会やシンポジウムに参加されたときに、合間をみてスケッチされ、帰国後に色を入れられたと思われる水彩画がいくつか展示されてました。さらに驚くべきことは、多く展示されていた油絵の多くは大学を退職されてから、絵画教室に通われながら。次々と仕上げて行かれたものであるということです。風景の絵画は、予め下調べで場所を確かめたあとに、絵の道具をもって行かれて作品作成に入られた、とのことで、綿密な計画の元に描かれていた、ということで、絵画を描くのも研究も一緒だな、と会場で一緒になった研究室の諸先輩と話していました。




 (片桐千明作「アフリカ彫像のある静物」と筆者)

 実はこの「遺作展」に行く直前の2年生のセミナーで学生と雑談しているときに、学生のRKさんより、「先生、退職されたら何かしたいことありますか」と聞かれちょっと動揺しました。そうか、自分もそんなことを聞かれる歳なんだ、としみじみ思い、遺作展で先生の経歴を見ていたとき、僕が片桐先生の元に行ったときの先生の年齢に、そろそろ僕がさしかかることにも気がつきました。先生と比べて、自分の未熟さ、甘さが今さらながらイヤになりますが、片桐先生から教えてもらったことは有形無形に僕の中にあることは確かです。研究でも教育でも先生の教えを改めてを実践していく中で、これからの「時間」をどう過ごして、何をするかを今一度改めて考えてみようと思っています。 (山ア)
 
 

2011年4月

アメリカ・カリフォルニア州アナハイムで開催されたACS national meetingに参加するため、2011年3月26日より4月4日まで渡米しました。学会の様子は小山先生や池田先生により写真館にUPされるかと思いますので、少し別の側面から旅行記を書きたいと思います。

 

 久々の海外出張で、前回、渡米したときの大統領がビル・クリントンだったことを考えれば、一昔ではすまない「大昔」です。当時と比べると、携帯電話と公衆無線LAN網の発達は驚異的です。今回は、日常使っているDoCoMoを持参しましたが、サンフランシスコ到着後に初めて携帯の電源を入れると直ぐにNTTからのメールが着信しました。海外にいることと、以降の利用料金が変わることを知らせる内容で、それと同時に携帯の画面が勝手に変わり、現地と日本のtwo time が表示されるようになりました。これに感動しました。また、PCもいつも使っているLets noteを持参しましたが、ホテル、学会会場、ショッピングモールなど多くのところで公衆無線LANが使え、家族や大学と連絡をとったり、様々な情報を得るのは「昔」に比べると格段に容易でした。ちなみに携帯の利用料金ですがimodeは通常より900円、2度ほど日本へ電話した(計3分ほどですが)ためか、

通話料は1000UPでした。電話は高いですね。

 さて、初めてアメリカを感じた食事は、アメリカ(サンフランシスコ)到着1時間前に出された軽食でした(No photo)。チーズとハムがたっぷりと入った「ホットサンドイッチ」でしたが、ボリュームたっぷりで、これにヨーグルトやおやつのプレッツェルもついていました。現地時間の朝9時過ぎにサービスがあったのですが、これの影響で昼食は必要なくなりました。

 渡米して最初の食事はアナハイムに到着した後の26日の夕食です(写真1)。CoCo'sというファミリーレストランに入店しました。注文したメニュー名を記録してなかったの

写真1

写真2

ですが、ビーフとチーズを挟んだハンバーガーです。たっぷりのポテトフライがとっても

アメリカらしい。でもポテトフライ全部食べるのは結構しんどかったです。

 27日学会初日の昼食が写真2です。ホテル近くの別のファミレスで食べたのですが、前日のポテトフライに懲りたので、チキンを焼いたものにサラダ、フルーツがついた品です。チキンは本当に焼いただけで味なし、パンも結構ぱさぱさ・・・、低カロリーなのは間違いありません。別の意味でアメリカらしいのでしょうか。

 27日の夕食は学会でのレセプション(写真3)で済ませました。28日は、在米の共同研究者荒川先生らと一緒に車で少し遠出し、怪しげな(日本語の通じない)「sushi」レストランへ。荒川先生の「生」はやめた方が無難、とのアドバイスで僕が選んだのが、これ(写真4)。スパイシーツナロール、とあり、マグロに少量の唐辛子を混ぜ込んだらしく、まずくはありませんが、ちょっと斬新というか、日本では経験したことのない味でし

た。ちなみに巻きがとっても下手くそで、巻物初体験、位のレベルでした・・・。

写真3

写真4

 28日夜は、荒川先生達と本格的な日本食レストランへ。普通においしかったです(No Photo)。29日の昼は学会会場近くのファミレス「iHop」へ。ここはすごかった。僕が注文したのは、一言で言うとクレープなのですが(写真5)、卵、ベーコン、チーズがたっぷり。白いのはサワークリームです。メニューではカロリーが1000キロカロリーを超えてたのですが、確かにたかがクレープなのにすごいボリュームで、結構大食いの僕が最後は「つらかった」です。写真6はその日の夜にコンビニ(セブンイレブン)で買ったフルーツサラダです。たっぷりのボリュームですが、値段は300円ちょっとです。円高の影響で安めです。


写真5

写真6

 さて、アメリカ滞在中、もっとも美味しかったアメリカらしい食事が、写真7と8です。1つは某施設内で食べたポテトにトマト味のチキンがたっぷりかかった品(写真7)で、500円ちょっとでした。ポテトは大人の手のひらくらいあって、ボリュームはありましたが、意外にあっさりしていて美味しかったです。もう1つが、ロサンゼルス国際空港近くのホテルに隣接していたファミレスで食べたステーキ(写真8)です。サラダバー(スープに各種サラダ、フルーツに、パスタや唐揚げも!)がついていて14ドルでしたが、あっさりと焼いた肉は美味しい!アメリカはやっぱり肉です。でも黙っているとこれにポテトフライがどさっとつけられ、おまけに周りのアメリカ人は、これにケチャップなどをかけていました・・・。


写真7

写真8

 月並みな言い方ですが、アメリカのメニューは塩分は少なめ、油たっぷり、って印象で、あれを3食食べていれば太るのは当たり前・・・。例えば、写真8のステーキはカロリーが450キロカロリーとメニューありましたが、どう考えても、ポテトフライやサラダバーは計算に入っていません。つまり油断するとすぐに1000キロカロリーを超します。日本人と欧米人を比較すると、BMI30以上の肥満者の割合は欧米人の方が遙かに多いのですが、その割に心臓病以外の生活習慣病の割合は高くない、日本人に「太ってない糖尿病患者」が多いのは有名です。それはやっぱり食習慣の違いによって出来上がった脂肪への適応の違いなんでしょうね。ちなみに、8泊10日の渡米生活後の筆者の体重、結構、気を使った成果か、2キロの減でした。(続く)

(准教授 山崎先生)
(ホームページ管理者のテクニカルの関係で写真が小さくもうしわけありません。クリックしてご覧ください。:辻本)