和歌山県立医科大学医学部 教養・医学教育大講座

哲学・倫理学教室、医療社会科学教室、数学・統計学教室、
物理学教室、化学教室、生物学教室 主催



2013 8/3, 4


受講無料 申し込み等不要

夏の公開講座ポスター (pdf)

日時・講演題目・講師

2013年 8月3日(土)
13:30-15:00 からだの設計図〜動物の身体はどのように作られるか?  生物学教室 准教授  山崎 尚 

概要   

卵の発生を観察すると実に神秘的です. たった1個の球形の卵が次第に細胞の数を増やし, 形を変えて幼生に発生していく過程は今も多くの研究者を引きつけます. 今回は,ウニ,カエルなど中学や高校で扱われる動物に加え, 昆虫,鳥類,ほ乳類など様々な動物の発生過程を元に, 動物の身体がどのようにして作られるのか,近年の研究成果を交えながら, その仕組みをわかりやすく紹介します.全く異なる動物でも発生過程に共通性があることや, 身体作りに「同じ仕組み」が存在することにきっと驚いて戴けると思います.

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15:30-17:00 暗号のお話し 数学・統計学教室 教授  武田好史 

古代ローマの Gaius Iulius Caesar (BC100-BC44) が用いたといわれる Caesar 暗号や,近世フランスの外交官 Blaise de Vigenere (1523-1596) により完成実用化された Vigenere 暗号などの古典暗号の概略とそれらに対する解読法にふれた後,利便性に優れた現代の公開鍵暗号の仕組みについて,主に数学的側面から解説していきます.

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2013年 8月4日(日)
10:30-12:00 ボンヤリした医学 哲学・倫理学教室 准教授  竹山重光 

診察室で医学用語を耳にして, チンプンカンプンだったことがあるかもしれません. そもそも医学の言葉にはどんな種類があって, どんな性質をもっているのでしょうか. 量的語彙・質的語彙・関係語彙など, 言語分析的なやり方で一端を探ってみましょう. 意外に(?)ボンヤリしています. 不思議なパラドクスも紹介します.

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13:30-15:00 人々は星空をどう見てきたか  物理学教室 教授  牧野誠司 

古代文明の時代から人々は星空を眺めてきました. 当時は,農耕に必要な季節の情報を得るということが中心でした. しかし,その中で,ほとんど 互いの位置関係を変えない恒星と,複雑な動きを見せる惑星があることに 気付き,宇宙の構造について検討する動きが出てきました. 中世のキリスト教カトリック教会が支配する時代を経て, ルネサンス時代に入って科学の時代となり, 太陽系の形,銀河の分布などが明らかになってきました. また,この宇宙が誕生してどのように進化してきたのか,そして, この宇宙はどうなっていくのかについての研究が進んでいます. 今回は,古代の人々の宇宙観,科学の発達によって解き明かされてきた宇宙の姿について, 概観してみたいと思います.

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15:30-17:00  分子の形   化学教室 准教授  福島和明 

有機化合物というと"亀の甲"で知られるベンゼン環を思い浮かべる方も多いのではないかと思います. 分子にはベンゼンの様な平面構造をもつものだけでなく,対象性が高くて美しい三次元構造をもつ分子もあります. また,いくつかの分子が組み合わさると,美しい構造をもっていたり,特殊な機能を発揮する分子の複合体ができる場合もあります. 本講座では,様々な形の分子を紹介し, 分子の形と性質との関連についてわかりやすく説明します.

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会 場

和歌山県立医科大学
図書館棟3階 生涯研修センター 研修室

和歌山市紀三井寺811-1
和歌山県立医科大学紀三井寺キャンパス

JR紀三井寺駅西口より,徒歩約10分
和歌山バス「医大病院」または「医大病院前」下車

アクセスマップ



対 象

一般(高校生以上)


注意事項

問合せ先

和歌山県立医科大学 総務課  Tel: 073-441-0845  Fax: 073-441-0846
e-mail: hisay@wakayama-med.ac.jp


お知らせ

日 時: 2013年 11月2日(土),3日(日)
会 場: 和歌山県立医科大学 図書館棟3階 生涯研修センター 研修室
テーマ: 「世代論」的に考える,疑似科学を考える,生と死を分けるもの,フラクタルとは何か


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