古代文明の時代から人々は星空を眺めてきました. 当時は,農耕に必要な季節の情報を得るということが中心でした. しかし,その中で,ほとんど 互いの位置関係を変えない恒星と,複雑な動きを見せる惑星があることに 気付き,宇宙の構造について検討する動きが出てきました. 中世のキリスト教カトリック教会が支配する時代を経て, ルネサンス時代に入って科学の時代となり, 太陽系の形,銀河の分布などが明らかになってきました. また,この宇宙が誕生してどのように進化してきたのか,そして, この宇宙はどうなっていくのかについての研究が進んでいます. 今回は,古代の人々の宇宙観,科学の発達によって解き明かされてきた宇宙の姿について, 概観してみたいと思います.