講演概要


2011年 8月 3日 水曜日 14:00-16:00
「ブール代数」 武田好史 教授(数学・統計学)
現代のコンピューター等の論理回路の数学モデルであるブール代数は、19世紀のイギリスの数学者 George Boole の“思考の法則”の研究に始まるといわれています。今回は、束論等を用いた抽象的な導入法ではなく、具体的なスイッチ回路と対応付けながらブール代数およびブール多項式を導入し、さらにその有用性を実感できる簡単で典型的な応用例を紹介します。


2011年 8月 4日 木曜日 10:00-12:00
「多様性と進化」 山崎 尚 准教授(生物学)
同じ両親から生まれた「血のつながった」兄弟・姉妹であっても、それぞれが違う性格、違う容姿を持っており個性は多様です。このような個々の多様性を作る仕組みは地球上に生存する数百万種の生物の多様性を作り出した生物進化につながります。身近な生き物や日常経験する出来事を例にとりながら、多様性創出の仕組みを紹介します。


2011年 8月 4日 木曜日 14:00-16:00
「被災地救援ボランティアに求められるもの」 本郷正武 講師(医療社会科学)
東日本大震災による甚大な被害を受けた被災地では、多くの被災地救援ボランティアが活動しています。現地での活動は、がれきの撤去から高齢者のお話し相手まで、多岐に渡っています。彼女ら/彼らはどのような思いをもち、どのようなルールのもとで活動を続けているのでしょうか。今回は特に、1995年の阪神・淡路大震災での教訓がどのように活かされているのかという観点から、自身のボランティア体験も踏まえて検討します。


2011年 8月 5日 金曜日 10:00-12:00
「“病気の原因”という考え方」 竹山重光 准教授(哲学・倫理学)
多くの人が自分の問題として経験している、あるいはきっと経験することになる「病気」という事態、これを人間はどういう事態だと考え、理解し、説明するのだろうか。何かある事態を理解し説明する場合、その事態の「原因」を考えるのはきわめて魅力的で有効な道筋である。人間は「病気の原因」ということでどんなことを考えてきた(いる)のだろうか。歴史的観点もまじえながら概念的に考え直してみよう。


2011年 8月 5日 金曜日 14:00-16:00
「クロスカップリング」 福島和明 准教授(化学)
昨年、鈴木章、根岸英一両博士がクロスカップリング反応の開発によってノーベル化学賞を受賞しました。クロスカップリング反応の開発には歴史的にも多くの日本人が関与しており、この分野は”日本のお家芸”と呼ばれています。本講座ではクロスカップリング反応の開発の歴史も含めて、クロスカップリング反応とはどのような反応であるかをわかりやすく解説します。


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