和歌山県立医科大学国際交流センター
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留学生の体験談

体験談

臨床留学体験記  コンケン大学
 和歌山県立医科大学6年 宮本愛子

   6年時の選択ポリクリ期間を利用し、タイにあるコンケン大学にて4週間の臨床留学をさせて頂きました。タイの医療を学べただけでなく、たくさんのタイの方と接する機会が与えられ、文化の違いを体感することができ、大変嬉しく思っております。
   4週間のうち、はじめの2週間は救急診療科に、あとの2週間は産婦人科にてお世話になりました。救急診療科においては、主にレジデントの先生方について、見学させて頂きました。タイにおいては、交通事故による死亡者数が日本の約10倍であり、交通外傷による患者さんが非常に多いとのことでした。その他には大きく日本と変わった点はなかったのですが、結核患者さんが隔離されることなく同じ空間に寝かされており、「結核が院内で伝染することは滅多にないので大丈夫だ。」と仰っていましたが、少々驚きました。
   後半の2週間は産婦人科で実習しました。コンケン大学病院の産婦人科は4つのチームに分かれており、その各チームが曜日ごとに、外来診療(婦人科系)、外来診療(産科系)婦人科系手術、出産、勉強会と振り分けられており、様々な患者さんを診ることができました。日本のポリクリでは、週に数件しかない上に、必ず見学させてもらえるとは限らないお産も、タイは発展途上国で出生率も高いことから、たくさん見学することができました。タイにおける文化の違いの一つとして、避妊のために卵管をカットしたり、性転換手術のために子宮を摘出したりといった日本ではあまりお目にかかることのない手術も多く行われていました。また、驚いたことの一つに、外来診察に妊娠を希望して60歳前後の患者さんが二名も来られました。医師は丁寧に診察した上で、閉経もしており年齢的に難しいと伝えていましたが、そういった医療的常識に対して、まだまだ発展途上国であるタイの教育水準を窺うこともできました。一方で、タイの国の人は、大陸国、熱帯地方ということもあり、感染症に関する知識や自己防衛能は非常にあると医師の方が話しておられ、確かにそういう面では、日本人は島国という環境で育っているため、感染症に対する意識は薄いのかもしれないなと思いました。
   その他にも留学全体を通してたくさんの異文化体験をすることができました。タイならではかもしれませんが、性的マイノリティの方が一般の方だけでなく医師の中にもたくさんおり、そのことを別に隠すこともなくオープンにされており、日本も早くこのようになればいいのにと感じました。
   コンケンは、とても自然豊かで、人もよくて、食事もおいしくて、絶対にまた来たいと思える場所でした。是非とも、後輩の皆さんにも留学をお勧めします。
   最後になりましたが、留学するにあたってたくさんのアドバイスをくださった前田先生、色々とお世話になった改正先生、優しく相談に乗ってくださった林さんをはじめ、この機会を支えてくださった和歌山県立医大の皆様に感謝申し上げます。

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