和歌山県立医科大学国際交流センター
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留学生の体験談

体験談

バーモント大学留学体験記

医学部6年 糸川 恵梨

6年生の選択ポリクリ実習の期間を活用して、バーモント大学病理学教授の木田先生のもとで3週間学ばせていただきました。留学応募のきっかけは、3年生の時に行かせていただいた留学の影響が大きいと思います。自分の英語が前回留学時と比べどう変化したのか、臨床の場でどれだけ医学英語に自分がついていけるのか、日本の医療と留学先の医療に違いはあるのか、他国の医学生はどんな生活をしているのかなどに興味をもち今回臨みました。
今年は、私たちの他に関西医大、金沢医大からも学生が留学に来ていて、アメリカで嬉しいことに他大学の友人もできました。実習は、6人を大学が被らないように2人ずつの3チームに分かれて、チームごとにそれぞれの科に配属されました。毎日、違う科を見学させていただけたので、毎日新しい発見があり充実していました。今思うと、とてもよかったと思うのですが、私の中で一番大変だったのは第1週目でした。基本、チームごとに科に配属されるのですが、私のチームは一人ずつ違う科に配属されました。慣れない医学英語に囲まれ、ドクターと患者の自然な速さ(私にとってはとても速い)の会話を聞くという情報を聞き取るだけでも結構な集中力が必要でしたが、聞いているだけの受け身では何かもったいないと思い、どんなことでもいいから毎日1つ以上は質問をしようというノルマを自分に課しました。質問をしようと思うと、やはり会話など様々なことに目を向ける必要がありより集中力を必要としたため、1週間目の実習は終わってホテルにつくころには電池切れ状態でした。しかし、2週間目になると、少し慣れたのか、聞き取るポイントがわかるようになり、1週間目に比べ心に余裕を持つことができ、質問の数も発言回数も日に日に増えました。様々な科の見学を経て日本にない医療システムを知ったり、アメリカに来て初めて日本の医療が進んでいることを実感したりしました。例えば、前者の例ではアメリカは日本よりも細分化が進んでいて、麻酔科医と麻酔をかけることのみの資格を持った人がいたり、一般看護師よりもう少し治療介入できる資格をもった看護師がいたり、後者の例としては、内視鏡では、日本では当たり前のように行っている手術が、アメリカではその術式をできるドクターの数が少ないため一般的ではないなどです。また日本とここでの学生の違いにも驚きました。担当患者を持つという点では、日本と同じですが、学生の考えた治療方針も実際参考にされるという光景を見て驚きました。
実習は想像以上に充実したもので、木田先生には本当に感謝しています。大先輩の医師として、時に人生の大先輩としてとても興味深いお話もたくさんしていただきました。休日も先生やバーモント大学の学生に本当に大変よくしていただき、とても楽しかったです。このような貴重な機会をくださった木田先生、バーモント大学でお世話になった方々、村垣先生、前田先生、改正先生、林さんを始め、全ての方々に心より感謝申しあげます。留学生同士励ましあった関西医大、金沢医大の友人とのつながりもこれからも大切にしたいと思います。この経験は今後、医師となったときに留学や何か挑戦する際の自信や勇気につながると思います。後輩たちにも、留学に実際行ってしか得られないこの一言では言えない思い、刺激をぜひ経験してほしいなと思います。ありがとうございました。

 

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