和歌山県立医科大学国際交流センター
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留学生の体験談

体験談

報告文
医学部 6年   水本 結

6年の初めの4週間、バーモント大学で臨床実習を行いました。和歌山医大は今年からの参加でしたが、このプログラム自体は16年程続いています。元々、金沢医大に在籍されていた木田先生が金沢医大の学生を招くことから始まり、今では3月、4月の2つのプログラムで5大学が参加するものとなっております。プログラムは主に、木田先生が病理の先生であることから、病理実習、また、木田先生のお力によって病院、外来、手術、救急、Family Medicineなどの実習もあり、アメリカの医療について学ぶことができます。さらに、他所の大学での校外実習もあり、私達はボストンへ行きました。バーモント州は9割以上が白人と聞いていたために心配していましたが、みんな笑顔で助けてくれて、おまけもくれて、今ではバーモントが大好きです。実習の最初のうちは、和歌山医大からは初めての参加ということもあり、不安が大きかったですが、白木さんや、同じプログラムの他大の同級生、研修医の先生方と助け合い、協力しながらこなしていくことで不安から楽しいものへと変わりました。病理は、苦手意識がありましたが、木田先生のお話から興味を持ち、先生の教えの通りに勉強し直そうと思いました。さらに、木田先生はありとあらゆる多くの事をご存知で、医学以外もたくさん知識が増えました。特に印象に残っていることが3つあります。1つ目は、最初の実習である呼吸器内科の外来です。先生の横で患者さんと先生のやりとりを聞いていたのですが、開始早々、聞き取ることがこんなに難しいのかと知りました。今まで自分の周りにあった英語の教材はゆっくりはっきりしたもので、実際は、早いし、声は小さいし、イントネーションも出身で全然異なり、外来の後半になるまであまりのわからなさに内容がつかめず黙ってしまいました。先生は私に患者さんごとに患者さんについて説明してくださり、後半は同じ疾患であると何を聞くのかわかってきたために、なんとか患者さんへ問診もいくつか挑戦できましたが、映画のように聞いているだけではなく、手加減のない普通の英会話に参加するということは私には初めてであり衝撃的でした。2つ目は、救急実習です。アメリカは救急に来た患者を断れないことから救急なのにベッドは40以上あり、そうであるのに常にいっぱいいっぱいでした。また、保険の関係から、日本のように来てすぐにCTや、X線、血液検査などあらゆる検査ができず、問診、診察から追加で保険と照らし合わせて検査を行っていくため、日本では助かっていただろう疾患が見逃されたり、間に合わなかったりしていたのが、また、患者家族が違和感なくその事実を受け入れていたことが驚きでした。アメリカに行く前は当たり前のものと思っていた日本の国民皆保険には問題点はあるものの、恵まれているのだと思いました。3つ目は病理学についてです。そもそも病理学実習に行ったため当然ですが、日本では経験できないこと、見たことのないスライドを見る機会が多くあり、病理学への認識が変わりました。アメリカでは法医学も病理医が行うことで、より人の命に接しているとも思いました。また、今までは病理学は基礎医学のイメージが強かったのですが、実際に切り出しや外科の先生とのディスカッションに参加することで、患者さんとは直接関わることはほとんどないものの、外科の先生と同じくらい臨床医学であると認識が変わりました。さらに、実習期間中、バーモント大学の学生とも交流があり、文化や経済、政治など同年代での考え方のお国柄の違いや、アメリカ人から日本はどう映っているのかを聞くことができ、イメージ通りにアメリカ人ははっきりとした考え方をしてはっきり発言するのだと知り、面白かったです。実習は、要望を言えば、先生方はできる限り協力してくださることもあり、いかに充実した実習にするかをみんなで話し合って考えたこの4週間は、特に、自分がやってみたいこと、今どう思っているのか、その全てを一緒に過ごした同級生、木田先生、バーモント大学の先生方に躊躇わずに言えた経験は、私にとって本当に本当に貴重でした。最終日、修了証と共に素敵な贈り物をくださった木田先生の優しいお心には感動いたしました。メッセージを胸に目標に向けて頑張ります。今回の機会をくださった木田先生、村垣先生、前田先生、林さんを始め、全ての方々に心より深く感謝申しあげます。ぜひ、このプログラムが来年も和歌山医大であるならば参加してみることをとてもお勧めします。それと、簡単でいいので実習中は日記もお勧めします。


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