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サブスペシャリティ研修

 ドクターヘリ搬送も含めた救急医・集中治療医としての修練・キャリアを積みながら、以下のような専門技能をサブスペシャリティとして選択することができます。救急集中治療の基本技能に専門技能が加わり両輪となることで、相乗的に医師としてのスキルアップが可能です。以下に主な研修の例を挙げます。

外科研修

当施設は自己完結型の高度救命救急センターであり、専従医である外科スタッフ(Acute Care Surgeon;以下ACS)4名による24時間365日のオンコール体制下で、全ての体幹部外傷・急性腹症等の手術に対応しています。また、当センター内整形外科分野の手術は、整形外科スタッフ(専従医)が担当しています。 現在、当センターでのACSによる手術件数は表1に示すように年々増加傾向にあり、2014年は年間238件となりました(グラフ1)。外傷手術は全国的に減少していますが、当センターではドクターヘリ効果で集約化がなされており年間30件前後を維持しています。また近年、急性腹症の緊急手術必要症例が和歌山県全体から搬送されるため急増しています(グラフ2)。外科スタッフの負担が急増しており、治療レベルの維持・改善には若手Acute Care Surgeonの育成が急務となっています。  サブスペシャリティ研修として外科(Acute Care Surgery)を選択して頂いた先生には(表1参照)、初期研修終了後の1年間(卒後3年目)は救急集中治療を学びながら緊急手術に可能な限り参加してもらい、緊急手術の適応・手術手技の基礎・術後集中治療管理を学んでもらいます。その後関連病院に出向し、約2年間一般外科医として勤務し、定期手術を含めた様々な外科的手技を習得してもらいます。その後6年目からは当センターにスタッフとして復帰してもらい、救急集中治療の一線で勤務するのと同時に緊急手術の術者として手術経験を積んで頂き、卒後7年目終了時に救急科専門医・外科学会専門医の取得を目標とします。次に、8年目から10年目までの3年間は、表1に示すA, B, Cの3コースから各自それぞれ興味のあるものを選択して頂きます。もちろん、これら以外にもやりたいことがあれば、可能な限り調整してキャリアアップに活かしてもらいます。また、希望があれば外傷手術のスキルアップのため、短期の国内留学・海外留学先を斡旋することも可能です。

 なお、この育成コースには卒後何年目からでも途中参加が可能です。ACSを目指す志ある若手外科医・救急医の皆さん、気軽に当センターへ連絡して下さい。スタッフ一同、心よりお待ちしています。

外科研修外科研修

*<救急外科スタッフ(Acute Care Surgeon):2015年5月現在>

  • 岩﨑安博、上田健太郎、那須 亨、川副 友、川嶋秀治(卒後8年目で基礎研究の為京都大学に留学中)、國立晃成(卒後5年目で一般病院で外科研修中)

*他施設研修先

グラフ1 当救命救急センターAcute Care Surgeonによる手術件数(過去12年間)

グラフ2 Acute Care Surgeonによる手術の疾患別分類(過去4年間)


表1 当センターでのAcute Care Surgeon育成コース

卒業年次

研修施設

研修内容

3年目

本救命救急センター

救急集中治療とAcute Care Surgery (ACS)の修練開始

45年目

関連病院一般外科

手術手技・術前術後管理の習得

6-7年目

本救命救急センター

スタッフとしてACS・救急集中治療    7年目終了時に外科専門医・救急科専門医を取得

A. 本救命救急センター

引き続きACS・救急集中治療の修練希望があれば本学内での学位取得

810年目(A, B, Cより選択)

B. 関連病院・国内留学

消化器外科専門医、あるいは心臓血管外科専門医を目指して修練

C. 国内・国外留学

学位取得のため基礎研究に従事

画像診断/IVR研修

 外傷を中心とした致命的な急性病態では、多列化CTなどの技術進歩とともに画像診断の重要性は益々増してきており、外科手術と相補的な関係を保ちながらIVR(Interventional Radiology)も根本治療として重要な位置を占めています。2012年からは当院救急外来にDSA(血管撮影)可能な透視装置が導入されており、IVR-CTシステムが設置されている2F血管造影室への移動が危険となる超重篤状態では、ERで緊急止血TAEを行うこともあります。

 画像診断/IVR研修をサブスペシャリティとした場合、先ず後期研修1〜2年目(医師3〜4年目)にはICU・ERなどでの救急集中治療の基礎修練の傍ら、院内放射線科でHCC-TACEを中心とした一般的な待機IVRの手技的修練と読影のトレーニングを1週間に1日程度うけます。その後は院内ないし他施設の放射線科に所属し、実際に放射線科レジデントとして基本的なトレーニングをうけます。必要に応じて救急集中治療領域の画像診断/IVRを重点的に学ぶために短期間のみ国内の救急放射線科医に師事(国内留学)する場合もあります。帰学後は院内放射線科などでスキルを維持しながら、救急外来/病棟での救急画像診断/IVR業務に携わります。救急科専門医・集中治療専門医とともに、希望に応じて放射線科専門医などのサブスペシャリティ専門医の取得を目指します。

 平日の救急合同カンファ前に、前日ER救急部診察の入院/帰宅症例の画像検査(単純X線写真・CT・MRI)レビューを行い、臨床方針変更が必要な画像所見見逃しがないか毎日チェックしています。このような救急現場での読影と、院内放射線科画像診断医による迅速な読影レポート発行で可能な限りフルタイム読影に近付けるよう心掛けています。

 救急放射線科医のスキルアップには、緊急手術症例などで初療から外科医とともに術前画像診断に携わり術中診断〜術後臨床経過をフォローできる環境が不可欠ですが、当センターでは上記のように救急専従外科医とともに多発外傷・心血管疾患・急性腹症などの診療を経験することで、臨床医・画像診断医として相乗的にトレーニングを積むことができます。

 また日本の救急放射線科医が立ち上げたDIRECT研究会が掲げる理念に則り、当救命救急センターの救急放射線部門も、救急診療における効果的な画像診断(Focused Assesment with CT for Trauma; FACT)・IVR(Damage Control Interventional Radiology; DCIR)の普及・質向上に努めています。

画像診断/IVR研修画像診断/IVR研修

*救急放射線スタッフ(2013年4月現在)

  • 米満尚史、柴田尚明、小川敦裕

*他施設研修先

*救急放射線部門の取り組み

その他の研修

 消化器内視鏡・感染症科・麻酔科など、その他のサブスペシャリティ研修も可能です。

*研修施設例

  • 岸和田徳洲会病院(大阪)
  • 南和歌山医療センター(和歌山)
  • 橋本市民病院(和歌山)
  • 神戸大学医学部附属病院・感染症内科(兵庫)
  • 東京医科大学八王子医療センター(東京) など

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