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研修理念

仲間募集中!

 当救命救急センターでは、ともに救急医療・地域医療を実践するための仲間を随時募集中です。救急医療に携わりたい、ドクターヘリに乗りたい、ICUで集中治療管理を勉強したい、医師基本技能の修練目的のとりあえずの後期臨床研修、総合診療医となるための土台作りなど、理由・目的は何でも構いません。講座入局でなくとも、後期臨床研修医としての救急/集中治療トレーニングや、数ヶ月〜数年の短期研修も可能です。学位取得も含めた研究活動も積極的に推進しています。

 

目指す医師像が何であれ、土台をしっかりと作る

 初期臨床研修中に様々な診療科をローテイト中、例えば以下のような緊急事態に遭遇したことはありませんか?

  • 糖尿病/脂質異常症で外来内服加療中の患者さんが、かかりつけの内科外来で待合中、突然意識消失した
  • 内視鏡検査室で大腸内視鏡スクリーニング中の患者さんが、ポリペクトミー部分の拍動性出血を来たし内視鏡的止血困難でショック状態となった
  • COPD急性増悪(肺炎)で呼吸器科入院後、突然の右胸痛を訴え意識レベル・SpO2低下、上級医が気管挿管を試みるも不可能、心肺停止に陥った

 これらの気道・呼吸・循環・意識に関する緊急事態に遭遇した場合、医師として迅速に適切な判断・処置ができるでしょうか。最もベーシックな医師技能であるにも関わらず、専門医指向の強い昨今の医療情勢から、このような緊急病態対応は疎かにされがちです。救命救急センターに勤務する我々も皆、臨床研修中や専門科トレーニング中に上記のような予想だにしない急変・重症化で最初は無力感を味わい、それが現在の救急医療・集中治療従事の根本的なモチベーションとなっています。

 内科系・外科系問わず言えることですが、突然の急性疾病発症時だけでなく、悪性腫瘍や動脈硬化性疾患を中心とした亜急性/慢性病態の患者さんを加療中・フォローアップ中に発生し得る急性転化・重症化の際に、必要に応じて迅速な判断と緊急処置を施せなければ、主治医としての責任を果たせません。医師としての将来像が内科医であろうと外科医であろうと、家庭医や訪問診療医であろうと、この基本となる技能が欠けていては提供できる医療が不十分となることがあるのです。初期臨床研修後、当センターでER/ICUを中心とした後期臨床研修を行うことで、この医師として最も基本的な技能習得をより堅実なものとすることができると考えています。また、迅速判断・緊急処置トレーニングのために超急性期・最重症病態に毎日接することで、「このような最重症とならないようにするにはどうしたらようのか?」「急性増悪する前の安定(していると勘違いしていた)時期に何か前兆はなかったのか?」と考えるようになり、慢性期・安定期の病態(再)増悪防止能力も自然と身に付いていきます。これは救急医・集中治療医だけでなく、専門内科医・外科医でも根本的に不可欠な能力です。

 当救命救急センターには、目の前の重症患者さんを救いたくて救急医・集中治療医となった者もいれば、元々専門的な内科医・外科医になりたくて自らの根幹となる土台作りのために勉強している者や、訪問診療医・家庭医を目指しながら内科・外科にとらわれず医療全体を広く俯瞰するために救急医療・集中治療に携わる者、初期臨床研修中に味わった患者急変時の自分の能力不足を補うためにとりあえず後期臨床研修医として救急・集中治療のトレーニングをうける者、地域のPreventable Deathを無くすためにドクターヘリ搬送・外傷診療に従事する者などもいて、これら様々な医療への思い・将来像・専門技能を持ったスタッフたちが集まって全員で1次~3次救急医療を実践し、地域医療に従事しています。それこそ独歩来院する感冒から、他科かかりつけ慢性疾患急性増悪や多発外傷・CPAOAまで全てが対象です。もし志す最終像が救急医や集中治療医でなくとも、当センターで修練することを遠回りや無駄なことだなどと、我々は決して考えません。ここで学ぶことは必ず、医師としての土台と幅を押し広げてくれるからです。この土台と幅が広くしっかりしてさえいれば、専門技能習得が少し遅くとも将来的に提供できる医療はむしろボトムアップされます。また同時に、基本技能に裏打ちされた専門技能も同じくらい重要であるとも考えています。

 このような基本理念を元に、当救命救急センターではサブスペシャリティ習得も含めた様々な研修プログラムを用意しています。明確な医師将来像の有無に関わらず、個々に応じた柔軟な研修ができるよう相談に応じます。

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