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メッセージ

 高度救命救急センターに所属するスタッフから当センターに興味をもたれている方へメッセージをお送りします

川副 友『集え!欲ばり者!』

 私は2003年に京都府立医科大学を卒業した欲ばり者です。卒後は、各科の分厚い障壁に代表されるセクショナリズムの巣窟・大学病院で研修をしたくないという思いから、スーパーローテーション研修を実施していた市民病院へ研修に出ました。一般的な疾病を、一般的な診療内容で、各科の垣根なく、広く学び、知見の裾野を広げるためです。

初期臨床研修で不完全燃焼、救命救急センターへ

 しかし、2年間の初期臨床研修を終えて私が感じたのは不完全燃焼でした。確かに多くの疾患をみました。多くの手技も教わりました。知見の裾野は広がったと思います。科や上級医の考え方によって違いはありましたが、どこにいても私はお客さん扱いでした。スーパーローテーションという制度では仕方ないと半ば諦めていましたが、当研修制度の今後の大きな課題だと感じました。

 まだまだ知見の裾野を広げたいという一心で、3年目からここ和歌山県立医科大学附属病院・救命救急センターにやってきました。当センターの診療スタイルは初代教授が築いたICU/集中治療中心の救急集中治療(ドクターヘリ含む)でした。さらに裾野を広げるという目的に最適だと思いました。

ICUで緊急重症病態学を学び、医師としての根幹を養う

 当センターICUは救急ICU(内科/外科)・術後ICU・院内ICUの全てを担っています。したがって当センターで集中治療を十分にこなすには医療の全ての分野を診る必要があります。集中治療は最重症患者を診療するだけではありません。いずれも急激に進行する病態とともに増悪するからです。そこには緊急重症病態学とも言える学問が存在し、それを如何に把握し、モニターし、治療し、コントロールするかという広く深い医学知識が必要になりますし、他科の医師や看護師やセラピストなどメディカルスタッフ、そして家族との折り合いを如何につけるか、という幅広い人間力が問われ、養われます。2年間の集中治療での修練は未だに自分の根幹となっている自負があります。

集中治療を基礎に、腹部救急外科の修練へステップアップ

 その後、欲ばりな私は、当時最も激務であった腹部救急チームの一員になるべく外科の修行に出ました。約2年間の修行ののち当センターへ復帰し、現在は集中治療にも救急初療にも携わり、腹部救急チームの一員として勤務し、修練を続けています。

 今後は診療とともに研究などに時間をさき、上司・後輩とともにより一層和歌山県立医科大学・救急集中治療医学講座を盛り上げ、その中で個々人も磨き磨かれる環境を作るように欲張っています。

 さあ、お客さん研修を終えたばかりの皆さん。知見の裾野をまだまだ広げたい、やる気のある欲ばり者は、一度見学・相談にお越しください。僕の楽しい職場をご紹介します!

 

川嶋秀治『理想の職場探し、お手伝いします』

 はじめまして、済生会和歌山病院での外科研修が一段落し2012年4月より帰学した川嶋秀治です。私は大学入学前より救急医療に興味があり、和歌山県立医科大学を受験しました。しかし、6年間の大学生活はほとんどをクラブ活動に費やし、勉強が全然できませんでした。というより勉強をしませんでした(笑)。かろうじて医師国家試験に合格し、医師としてまず第一歩を和歌山県立医科大学附属病院での初期研修を選びました。自分の母校でもあり、救急医療に力を入れている研修カリキュラムが自分の関わりたい医療に合っていると考えたからです(本当はクラブ活動に力を入れすぎでマッチングに乗り遅れた感も…)。

初期臨床研修終了時点で自分がやりたい医療を考え直す

 初期臨床研修として、和歌山県立医科大学附属病院で呼吸器内科→消化器内科→脳神経外科→麻酔科→精神科→救命救急センター(HCU/ICU)、和歌山ろうさい病院で産婦人科→外科、次に和歌山県立医大・救命救急センター(ER腹部救急外科)→小児科→救命救急センター(ICU)、最後に橋本市民病院・循環器内科をローテイト研修しました。和歌山県立医科大学附属病院での初期臨床研修の良い点は、研修したい科を自分で選択し、自分で期間を設定できる点、和歌山県内の関連病院での研修が可能である点などです。初期臨床研修を終了し、今後の進路として消化器外科と救命救急センターとの選択に悩みました。消化器外科を修練してから救急医療の現場で働くことも考えましたが、自分がやりたい医療、自分がやりたかった医療を考え直すいい機会となり、最終的に救急医療をやりたいと改めて思うに至りました。結局、救急医療の中で腹部外科・救急外科を自分のサブスペシャリティとして磨いていこうと考えたのです。

目指すべきロールモデルとなる先輩医師の存在

 次に自分の進路が決まったときに、自分を磨くための環境を考えました。和歌山県立医科大学附属病院の救命救急センターでICUも含めた後期臨床研修を行うか、他大学救急科での後期臨床研修を行うかで迷い、他大学救急科にも見学に行きました。他大学も魅力的な部分が多かったのですが、和歌山出身で和歌山の医療に関わりたいという思いと、全科をみるICUをもつ救命救急センターでの腹部救急外科修練という点も考慮し、当救命救急センターでの後期臨床研修を選択しました。

 もう一つ、私が当センターでの後期臨床研修を選んだ理由に、ロールモデルとなる先輩の存在がありました。同じ救命救急センターに所属し、腹部外科をサブスペシャリティとされているその先輩はまぶしく、憧れを持ったのも自分の中では大きな要因でした。その先輩の医師としての将来像が自分と似ていたことにも驚きました。

 また、学生時代に中辺路(熊野古道に程近い、和歌山県の山間に位置する地域)にある診療所の先生と知り合い、地域医療に興味を持ちました。その地域の人々と深く関わり合う地域医療は重い責任感を負いますが、非常にやりがいのある医療であると思っています。今はドクターヘリ・腹部救急外科を含む救急医療を通して幅広く医療全体を俯瞰することで自己の土台を作り、将来は地域医療に携わりたいと考えるようになりました。

他施設外科研修中も救急集中治療部での修練の経験が役立つ

 和歌山県立医科大学附属病院・救命救急センターでの後期臨床研修は、ER(3ヶ月)→ICU(3ヶ月)→HCU(3ヶ月)で行い、その後、他施設(済生会和歌山病院)外科での外科研修を行いました。済生会和歌山病院の外科は和歌山県下でも珍しく胸部外科(乳腺外科・呼吸器外科)と腹部外科の両分野を担っており、また心臓血管外科とも連携し血管外科(静脈瘤・閉塞性動脈硬化症・腹部大動脈瘤など)の手術にも参加させていただきました。

 済生会和歌山病院では毎日学ぶことが多く、多忙な日々を過ごしましたが、救命救急センターでの研修経験が役立つことが多いことも実感しました。

 病院により救急医療の現状は違います。済生会和歌山病院では各科持ち回りで救急医療にあたっていますが、一般業務の片手間に行っており、かなりの負担となっている部分もあります。どこの病院にも救急外来は存在し、急変や緊急処置は誰もが経験しなければいけない部分であると考えます。皆さんがどの分野に進んでいくにしても知っていて損することのない分野だと考えます。

 救命救急センターに所属しながらサブスペシャリティをそれぞれ持つことで自分の個性(専門性)を表現することは、専門医を目指したいという今の研修医の先生方の意向にも一致すると思います。その専門性をどこで活かすかの違いだと思います。救急医療だけでなく、他の専門医療にも興味のある先生にとって、一つの楽しい理想の職場となりえるかもしれないですね。

 

柴田尚明『「とりあえず後期臨床研修」でどうですか?』

 僕は大学卒業後、様々な科で初期臨床研修を行ううちに、将来どの専門科に進んでも自分の受け持ち患者さんが急変・重症化する可能性は十分にあるということを強く認識しました。そしてその際に、自分がその患者さんにとって最善と思われることを選択できるようになりたいという気持ちを持つようになりました。そのためには先ず医療全体の限界を知り、その場で最善の治療を自分で行うことができるようにならないといけないと思いました。そうすることにより、適応まで含めてその患者さんに出来うる最大限の治療法を迅速かつ的確に選択できるようになり、またそのために必要な検査・処置・専門科コンサルトなどもよりスムーズに行えるようになるだろうと考えました。診断から治療までを含めたTotal Managementを勉強する必要性を強く感じましたが、初期臨床研修での救急研修のみでは実践レベルでのManagementを身につけるには程遠く、先ずは和歌山県立医科大学附属病院・救命救急センターで後期臨床研修することに決めたのです。

入局ではなく、先ずは後期臨床研修で救急のトレーニングをうける

 もともと和歌山に何の所縁もない僕が和歌山県立医科大学附属病院・救命救急センターの門をたたくこととなったのは全くの偶然といっても過言ではありません。

 僕はもともと循環器領域に興味があり、初期研修修了後に循環器内科や心臓血管外科へ進むことを真剣に考えていたので、救急集中治療と同時に何らかの形で循環器疾患にも接していたいという気持ちがありました。そして救急集中治療を勉強するならば、ER型救急医療を実践しつつ、集中治療医が24時間専従で管理するClosed ICUで他科重症患者さんも含め集中治療をしっかりと行っている施設が望ましいと思っていました。ある病院へ見学に行った時に、初期臨床研修で和歌山県立医科大学・救命救急センターをローテイトした先生に偶然出会い話を聞かせていただき、自分のしたい勉強をさせていただけるのではないかと感じ、現在に至ります。僕は和歌山県立医科大学付属病院で初期臨床研修をうけておらず、救命救急センター以外の診療科も含め病院自体の雰囲気さえ全くわからなかったので、いきなり入局というのは自分としても敷居が高く、先ずは卒後臨床研修センターに所属する後期臨床研修医として救急・集中治療のトレーニングをうける研修をお願いしました。

将来は、救急・集中治療・放射線診療の3本柱で

 当センターICUでは、救急外来から収容される重症患者さんの集中治療のみならず、心臓血管外科の術後急性期管理や院内他科急変患者さんの集中治療も全て行っています。当救命救急センターではこのICU(集中治療)を核とし、ER型の救急外来診療・ドクターヘリを用いた病院前診療・HCU/SCUでの内科系/外科系複合病態管理などを幅広くManagementしており、より深く且つより幅広く学ぶことができます。

 当センターで後期臨床研修を行ううち、適切なTotal Managementを行うには、単純X線写真・CT検査などによる画像診断と、IVRなどの低侵襲治療が必要と考えるようになり、現在は放射線画像診断・血管内治療に興味を持っています。放射線科には急性期・慢性期問わず様々な疾患の画像が一手に集まるので、幅広い見識を得ることもできます。それらを勉強する為に2年弱の期間、聖マリアンナ医科大学付属病院・放射線科へ国内留学させていただきました。迅速な緊急IVRを含めた救急放射線医学の総本山である放射線科で少しでも多くのことを勉強し感じ取り、今後の和歌山の、さらには日本の救急集中治療に少しでも還元できたらと考えています。自分の将来像として、救急・集中治療・放射線診療の3本をメインの柱に、医師としてのCapacityを広げていきたいと思い、頑張っています。

 もし少しでも救急・集中治療に興味がある先生や、僕と同じような考えを持っておられる先生は、是非当救命救急センターの門をたたいてみてください。僕も最初は卒後臨床研修センターに所属する後期臨床研修医として救急の研修をしているだけでしたが、現在は、救急以外の専門技能習得でさらに医師としての幅を広げることのできる当センターに入局しトレーニングを進めていってもらっています。当救命救急センターで得られるもの・感じとれるものはたくさんあるので、入局しなくとも「とりあえず後期臨床研修」や短期間の研修から始めていっても損はないと思います。


中島 強『チーム医療の一員として一緒に働きましょう』

 もともと全身の診られる内科医を志していた私が、救急集中治療部に入局することを決めた理由は、非常に単純なものでした。それは、ここには熱意を持った先生方が多くおり、自分の熱意も受け止めてくれる職場だと感じたからです。一人の患者さんの命を救うために内科医・外科医・集中治療医それぞれが全力を尽くす、まさにチームで治療を行っていく部分に魅力を感じたのです。

ICUで全身管理の土台を学び、濃厚な時間を過ごす

 現在私は全身管理という土台を作っている段階で、時に手に負えない症例にも出くわしては、頭を悩ませる日々です。上級医に指導してもらいながら、若手どうしでああでもないこうでもないと議論しながら楽しくやっています。個人的には、その土台をベースに消化器内視鏡などのサブスペシャリティも磨いていきたいと思っています。

 日々の業務をこなしていく中で、決していい結果ばかりではありませんが、そういった中で、状態が少しでも良くなっていく患者さんを目にすることが最上の喜びですし、やりがいにもなっています。

 当救命救急センター/ICUではかなり濃厚な時間を送れると思います。期間限定の研修でも得られるものは多いです。是非見学だけでもお越し下さい。もし一緒に働く機会があればさらにうれしいです。お待ちしています!

 

安田真人『専門科に進む前の土台作り』

「私は救急志望ではありません。3年間お世話になります。」
 こんなことを言って、2013年4月から和医大救急で研修させていただいてる安田真人です。
 和医大医学部に入学し、初期臨床研修を和医大で2年間過ごしている間、ずっと自分の将来について悩んできました。様々な経験をしていく中で、父親が小児科医であることもあり、小児科医を志すようになりました。しかし初期臨床研修のたった2年間の経験のみで、大人が目の前で倒れたときに診療できればいいのだろうか。40年以上医師として働くのに、小児だけ自信を持って診療できればいいのだろうか。そのような思いを受け止めてくれたのが、和歌山県立医科大学 救急集中治療医学講座でした。

器のでかい医局

 他県出身であることもあり、後期臨床研修は他院で行いたいと考えていた時期があり、いくつかの病院を見学しに行きました。見学の中で耳にしたのは「後期研修終えてからでは、出身大学の医局に帰りづらい。」「医局に一回入ったら、なかなか出られない。」6年目の居場所に悩みながら後期臨床研修先を探している先生がほとんどでした。
 そんな中、和歌山県立医科大学 救急集中治療医学講座では、3年間だけの研修をし、その後他院へ移るという希望を快く受け入れてくれました。このように、一時的な自分のステップアップのために当科に在籍している人は少なくありません。

断らない救急

 当院のERでは断らない救急を目指し、Walk-in症例からドクターヘリ搬送まで、1〜3次全ての救急患者を受け入れています。入院後も各専門科から出向していただいている先生方がいらっしゃり、またClosed ICUを当科で管理しているため、様々な疾患、様々な重症度を経験することができます。後期臨床研修の時期に、経験を大きく増やすためには格好の場であったことも、私が在籍している理由の一つです。

まずはgeneralに

 魅力だらけの当科で、一人でも多くの方が幅広く経験を積んでいってほしいと思います。是非、当科で長い人生のひとときを濃密に過ごしましょう!

 

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