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認知症疾患医療センター長挨拶

伊東秀文(神経内科学講座 教授)

2017年4月より認知症疾患医療センター長を拝命致しました。どうぞよろしくお願い致します。

皆様の中には、ご自身やご家族が認知症かどうか心配で、このページを読んでおられる方もいらっしゃると思います。
当センターは、県民の皆様が認知症で悩まれることなく、安心してお過ごしいただけるようにと、和歌山県からの委託を受けて、2010年に設立されました。

認知症の多くはもの忘れで始まりますが、もの忘れは正常の老化でも起こります。当センターではまず、認知症の始まりか、加齢によるもの忘れかを診断します。
認知症の疑いがあれば、その原因を検査します。認知症にはさまざまな原因があり、大事なことは、「治療可能な認知症」があるということです。ホルモン異常やビタミン欠乏、内臓疾患などによって認知症とよく似た症状が出ます。この「治療可能な認知症」を決して見逃さないことがとても大切です。
検査の結果、治療が難しい認知症であったとしても、最善の医学的治療を行いながら、当センターの精神保健福祉士や臨床心理士といった専門スタッフがご相談をお受けし、かかりつけ医や介護施設とも連携しながら、 最大限の支援をさせていただきます。

アルツハイマー型認知症をはじめとする神経変性疾患による認知症の患者さんの脳には特定のタンパク質が蓄積しているため、そのタンパク質を取り除いたり、蓄積しないようにする研究がされていますが、まだ確実な治療法はありません。

わたしどもは、変性性認知症を治療する研究を続ける一方で、県民の皆様が、たとえ認知症になっても、住み慣れた地域の中で自分らしく暮らしていける、優しく豊かな社会を構築できるよう努力を続けたいと考えています。

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