和歌山県立医科大学 内科学第一講座は一般内科診療、糖尿病・内分泌代謝内科を専門とする講座です。

和歌山県立医科大学 内科学第一講座

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副腎について

副腎内分泌とその異常による病気

 副腎とは腎臓の頭側にあり5〜8mm程度の大きさですが、体の維持に必要なホルモンを出す重要な臓器です。主に下に挙げる3種類のホルモンを生み出しています。

コルチゾール:体の代謝や免疫など、幅広い分野で必要なホルモンです。一般に「ステロイド」と呼ばれる薬品は、コルチゾールとほぼ同様の作用を示します。このホルモンが多すぎるとクッシング症候群とよばれる病気になり、糖尿病、高血圧、免疫力低下、骨粗鬆症などの症状を認めます。逆に少なくなると副腎不全という病気になり、意識障害や低血圧などを認め、時には命にかかわる状態(副腎クリーゼと呼ばれます)になります。

アルドステロン:血圧を維持するのに必要なホルモンですが、多すぎるとアルドステロン症と呼ばれ、高血圧や麻痺などを認めます。高血圧の患者さんの10%はアルドステロン症といわれており、かなりの患者さんがいるといわれています。

カテコールアミン:血圧を急激に高めたり、脈を速くするホルモンです。このホルモンをたくさん出す腫瘍を褐色細胞腫と呼びます。褐色細胞腫では血圧が200を超えることもあるため、放置すると命にかかわる病気です。

最近、検診や別の病気の検査でたまたまみつかる副腎の腫瘍が注目されています。10mmを超える大きさで偶然見つかった副腎腫瘍を副腎偶発腫と呼びます。副腎内分泌の病気や中には悪性の病気が隠れていることもあるため、精密検査が必要になります。当科では、副腎偶発腫の入院による精密検査を積極的に行っております。

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