当センターで勤務している臨床工学技士がチームの一員として働いている部門を簡単に紹介します。
中央手術部
 当院の中央手術部では年間7,000件以上の手術がおこなわれ、各診療科が専門的な手術及び処置を行っています。手術の種類は約600種類以上にもなり、そのうち緊急手術は約20%以上を占めています。また眼科や皮膚科などの外来患者さんの日帰り手術は、年間500件以上行っています。
 手術時間は10分くらいの短いものや、24時間以上かかる長い手術など様々な手術に対応しています。
 手術室は12室あり、高度清潔領域としての空調設備も整い、最先端の医療機器も数多く設備されています。
 中央手術部では様々な職種により構成されています。
  ○医師
 各診療科外科医は様々な医療職と連携し外科的処置を行います。
 また麻酔科医師は手術中の全身麻酔管理や、恒常的な痛みを訴えている患者さんに行なわれる神経ブロックなど行っています。
  ○看護師
 入院患者さんに対して事前に術前訪問することで患者さんとコミュニケーションを図り、手術中に患者さんのために何ができるか、何をしなければならないかを、日々模索し、安全な手術を提供できるよう努めています。
  ○臨床検査技師
 術中の細胞診や手術麻酔管理状態を知るための血液ガス分析など手術中の必要な検査を統括的に行っています。
  ○診療放射線技師
 術中や術後に胸部X線撮影し、それらを素早く手術中に確認できるよう画像化して手術室を安全に退室できるよう努めています。
  ○薬剤師
 中央手術部内の薬品全てを管理し、安全に薬品を使用できるよう努めています。
  ○臨床工学技士
 人工心肺など循環器系機器の操作を行うと同時に、中央手術部内におけるME機器のトラブル発生を軽減させる保守点検などを行っています。
 この様に中央手術部では、高度な医療を安全に提供できるよう多種多様な職種が一丸となって頑張っています。
血液浄化センター
 当院の血液浄化センターでは透析導入の患者さんやそのほか他科の手術目的のための当院入院中の維持透析患者さんの腎臓に代わって体内の血液を浄化する血液透析や、血液中(血漿中)に存在する病因物質を除去する血漿交換や吸着など、様々な方法で血液を浄化しています。
 また維持透析に必要なシャント手術は年間約120件、透析導入患者さんは約60名、血液透析施行回数約3,700回、血漿交換など血液透析以外の血液浄化療法施行回数約150回、持続的血液濾過約650回行っています。長期透析の合併症である二次性副甲状腺機能亢進症に対するアルコール等注入療法(PEIT)などの治療法も積極的に行っており、過去3年の平均は12件でした。さまざまな病態に対するきめ細かい対応と、診断・治療に重点を置いています。
 このような様々な血液浄化を行う中、臨床工学技士は、医師、看護師と協力し、血液浄化センタースタッフの一員として安全に血液浄化療法が施行出来るよう努めています。
ICU
 ICU(Intensive Care Unit)では院内・院外を問わず複合臓器不全をきたし、人工呼吸管理・循環補助治療・急性血液浄化法などの各種臓器補助治療を集中的に行う必要のある患者さんが対象となります。
 当院におけるICUは病床数10床で、院内で最も重症な患者さんが入室されています。主に心臓手術の術後やドクターヘリで運ばれてきた重症な患者さんの治療をおこなっています。
 ICUの患者さんの治療には様々な職種で患者さんの早期社会復帰ができるよう努めています。
  ○医師
 ICU医師は各診療科と共に血圧、脈拍、心電図、呼吸数、尿量などを指標として患者さんの全身状態を昼夜を問わず把握し、これらの情報に基づく呼吸・循環管理、栄養・体液バランス維持などを考案し集中管理しています。
  ○看護師
 呼吸器などのたくさんのME機器に囲まれた患者さんに対して安全な医療を提供し、一日でも早く社会復帰できるように、看護を提供しています。
  ○薬剤師
 ICUの薬品全てを管理し、安全に薬品を使用できるよう努めています。
  ○診療放射線技師
 ICU内で胸部X線撮影し、それらを素早く確認できるよう画像化してICUで安全に療養できるよう努めています。
  ○管理栄養士
 ICU入床患者さんの栄養状態を把握し、一日でも早く社会復帰出来るよう食事の栄養バランスを模索しています。
  ○理学療法士
 患者さんの早期退室および早期退院を目標に、基本動作能力の回復・維持や障害の悪化予防など積極的に行っています。
  ○臨床工学技士
 人工呼吸器の使用中含む総合的な点検や補助循環装置の操作及び管理、血漿交換や持続的血液浄化の操作及び管理を行い、生体機能代行装置が安全で的確に動作しているかなど、医療機器全般含む管理を行っています。
HCU
 HCU (High Care Unit)は主に救急外来からの重症患者さんを治療観察する部門です。
 当院のHCUは病床数15床で、ICUに隣接してあります。そのため救急患者さんの受け入れとICUの後方ベッドとしての役割を担っています。また脳血管障害の患者さんはSCU (Stroke Care Unit)という高度設備を備えた病室にて治療観察します。
 脳血管疾患や消化器疾患、呼吸器疾患、多発外傷など多種多様な疾患の急性期の患者さんを対象としています。
 HCUでは人工呼吸器を装着しなければならない患者さんも多いため臨床工学技士は使用中点検など実施し、患者さんの安全を確立させて、できるだけ早期に一般病棟に転出できるよう援助しています。
CCU
 CCU(Coronary Care Unit)とは冠状動脈疾患管理室と呼ばれ、主に心筋梗塞などの冠状動脈疾患の急性危機状態の患者さんが入床し、厳重な監視モニター下で持続的に治療観察する部門です。
 当院のCCUは病床数5床で循環器内科病棟に併設されており、24時間体制で急性期の患者さんを受け入れています。
ときには対外循環装置や循環補助装置を使用し、生命の危機に瀕する患者さんの治療にあたっています。思いもよらない疾患を患った患者さんやそのご家族の身体的・精神的負担を軽減できるよう日々努力しています。緊迫した現場であるため、スタッフ間のチームワークを大切にし、それぞれの意思を尊重できる雰囲気作りを心がけています。
NICU
 NICU (Neonatal Intensive Care Unit)とは、早産児や低出生体重児、または何らかの疾患のある新生児を集中的に治療する病棟です。ハイリスク妊娠の妊婦と胎児をそして異常の表れた新生児を同じ病棟で産科と小児科が協力して治療する周産期医療を担当します。
 救急医療の側面があり、新生児搬送以外に他の医療機関で発生した緊急帝王切開の分娩立会にもNICUから医師と看護師が院外に出向きます。
 南北に長い和歌山県全域の医療施設との間で母体と新生児双方を搬送するため2003年からドクターヘリを用いています。
 1999年の新病院設立に伴い、以前は別棟であった産科と新生児科が一緒になった「周産期部」が発足しました。いわゆる母子センターとしての機能が充実し、母子間の連携がより一層図られる体制ができあがりました。分娩時には、産科医・新生児科医など複数の医師・看護師が立ち会います。分娩室のすぐ隣に、新生児集中治療を行うNICUがあり、産科医・新生児科医ともに24時間常駐していますので、どんな急変にもすぐさま対応できます。
 2004年12月に和歌山県地域保健医療協議会の審議を経て当周産期部は和歌山県総合周産期母子医療センターに選定されましたので、2005年には産科部門の病棟改修を行い、母体胎児集中治療室(MF-ICU)を設置しました。
 2005年12月1日から当周産期部は総合周産期母子医療センターとして新たにスタートし、新生児集中治療室はNICU9床とGCU8床の病床数で、24時間体制で患者を受け入れています。
 県内の産婦人科から依頼があれば、医師と看護師がドクターカーで迎えに行き搬送し遠方の場合はドクターヘリでの搬送もしています。
 1000gに満たないような子供たちや、重篤な疾患をもったこどもたちを治療する現場は厳しく緊張します。しかし小さな命が懸命に生きる姿に力をもらいつつ、医師やコメディカルスタッフとともに日夜知識と技術の向上に努めています。
輸血部
 輸血部では輸血前検査や血液センターへの輸血用血液の発注、入庫業務および輸血副作用報告(重篤なもの、感染症の遡及調査など)など行っています。
 また、自家および同種の造血幹細胞移植の採取支援、分離・保管、採取後の細胞数の測定を行い、血液内科とともに管理しています。
 臨床工学技士は造血幹細胞移植時に必要な細胞を体外循環にて分離採取しています。
一般病棟
 病棟ごとに担当する科が異なるため、病棟により様々な機器が混在しています。このような状況の中医療機器によるリスクを軽減させるため、臨床工学技士は医療機器の安全点検や呼吸器の使用中点検などを実施し、安全性を高めるよう努めています。
血管造影室
 心臓カテ−テル検査は年間、約700人に対して行い、経皮的冠動脈形成術は280人に施行しています。また不整脈に対する電気生理学的検査は年間30例、カテーテルアブレーションは10例、永久ペースメーカの植え込みは35例行っています。
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